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「給料は?」塾講師になろうと考えている人の疑問を解決!

塾講師や家庭教師など、人に勉強を教える立場の仕事は、ほとんどの場合高校生までではできません。大学生という立場になって初めて志望する事が出来るようになる少し特殊な仕事です。アルバイト禁止の高校に通っていた方はバイト自体が初めてという方が多いでしょうし、バイトが許されている高校であっても講師のような職に就く事は出来なかったはずです。

本項では、講師というアルバイトをやってみようと考えている方に対する心構えについてや考え方について記述していきます。既に講師である方にはあまり縁の無い話かもしれませんが、最近少し講師業につっかかりを感じているようでしたら、一度読んでみて頂けると幸いです。参考になるかもしれません。

 

さて、みなさんは、塾講師という仕事に対してどのような印象を持っているでしょうか(或いは持っていましたか?)。

 

まずは気になる勤務日数やお給料について。

筆者は東京大学などの様な超有名でハイレベルな大学に在籍している訳ではないので、極めて一般的な塾講師アルバイトの話しかできませんが、大体時給は2000円前後です。集団指導になるともう少し増額されることもあります。

 1154・こんなはずじゃなかった

一コマ60分前後から90分程度まであります。時給の単位ではなく、授業のコマ数で給料が決まる所も多くあります。大体週に2,3日から始められるのが忙しめの学生にも勤められる丁度良いバランスです。稼ぎたいから週5日勤務をしている、という人もいます。大体2・3コマを1日に受け持ちますから、一コマ2000円として1日2コマを週3日、4週間続けると4万8000円になります。

労働時間に対して、確かに比較的大きい金額である事はもう疑いようもありませんが、知っておかなければならない事があります。聞いた事があるかもしれませんが、「時間外勤務」というシステムです。極端に言ってしまうと、講師の給料になるのはその授業を行っている時間だけだという事ですね。しかし、塾講師の仕事は授業だけではありません。報告書への記入や生徒の理解を促すためのオリジナル問題の作成、授業後に生徒からされる質問対応…などたくさんあります。しかし、このような時間などは換算されない勤務先があるのも現状です。仮に60分で2000円、だとしてもその結果として90分で2000円、程度の給料になってしまうこともありえます。

 

もちろん、それでも、時給の良いバイトであることには変わりありませんが、高自給だけを目的にしていると、そういった作業が嫌になるという事もあります。授業以外の仕事についても知ってから志望する事は、入ってから「こんな筈じゃなかった」とならない為には大事なことです。

また、時間に対して支払われる給料は多いですが、一日に何時間も働く事は基本的に出来ません。結果的に稼げる金額が他のバイトの倍になる、という様な事は無いと思った方が良いでしょう。

 

  

模擬授業ってどういうもの?

塾講師を志した時に面接や履歴書に混ざって課されるのが「模擬授業」です。上記の偏差値などでは分からない、「この人は本当に講師に向いているのか」を見極めるために行われます。

筆者の経験ですが、模擬授業の内容は選択制でした。初めに自分が担当できる教科を伝えると、その科目の問題が4問ほど渡されます。10分~15分程度の後、それらの内1問を選び、その問題を解説する授業をおこなったのが、模擬授業です。模擬授業に於いて何が良くて何が悪いか、については述べる事は出来ませんが、少なくとも声量と顔の向きには気を付けておくと良いでしょう。下を向いたままにならないように。

 

自分の経験が大事?

これが、とても難しい所です。大学生ともなれば、ほとんどの人はそれなりに成功や失敗を重ねている事でしょう。講師になったなら、その失敗を伝えて同じ失敗を未然に防ぎ、成功を伝えて良い成功体験を作ってあげたいと思うものです。

さて、まずは失敗です。失敗から成功を学ぶ、というような物言いもありますが、失敗から学べるのは失敗だけです。「○○したらダメだった」からは「○○はダメ」という事しか分かりません。「△△するべきだった」は分からないのです。失敗体験を必要以上に美化して伝えるのは、時間の無駄になってしまいます。

失敗体験が活きてくるのは、生徒が同じ失敗をしてしまった時です。落ち込んでる生徒を励ますのには有効でしょう。自分が生徒だった頃や、今受け持っている生徒の多くが同じ失敗をするようなら、それは「伝えるべき」失敗体験になります。「どうしてこういう失敗が生まれてしまうのか」を含めて、しっかりと扱いましょう。

実は、失敗に比べて、成功体験の方が数段厄介者です。やはり「これでうまくいったのだ」という意識が強いと、講師自身がその固定観念から抜け出す事が出来ません。生徒は講師とは別人なのですから、同じ方法での学習が同じように成功を導くとは言えないのです。

また、講師が思っている「これでうまくいった」が本当に正しいかもわかりません。もしかしたら、その前に試していた全く別の勉強法による成果と勘違いしたのかもしれません。

 

「これでうまくいった!」という成功体験は大事ですし、伝える事にも価値はあるでしょう。しかし、それでは分からない人もいる。その人に合った勉強というものがある。という(当たり前の)事に、しっかりと目を向けましょう。その上で、自分の経験を授業に絡めていく事は、非常に有意義な授業を作る助けになるでしょう。

また、そんな訳ですから「経験を伝えたい!」と思って講師を志すのは良いとは言い難いですね。経験は助け、つまり、あくまで補助なのです。教える支えに経験も上手く活かせる人が向いているとも言えるでしょう。 

 

責任について

 

生徒の人生に影響を与える、などという言い方をすると萎縮してしまうかもしれませんね。しかし、事実です。彼らの受験というものに関わったりする以上、少なからず影響を与える事は疑いようもありません。

しかし、そこから「彼らの受験が失敗したらどうしよう」と恐れて極端に丁寧で隅から隅まで教え尽くすような講師になる必要はありません。というか、そんな事では時間が足りません。責任を投げ捨てろと言っている訳ではありませんが、生徒の受験やら試験やらへの責任だとか、そういうものについて考えるのは講師の仕事ではありません。講師の仕事は、それらが良い結果になる為に力を尽くす事です。それらの責任は、塾自体が請け負うものですから。

ですから、責任に物怖じし過ぎて「自分には無理かな」などとは思わなくて良いでしょう。生徒の受験や試験に一生懸命になれるかどうか、が大事です。

 

最後に

塾講師になろうかと考えている人にとって、どうしても分からなさそうな、壁となりそうな部分について書いてみましたが、いかがでしたか?

講師になるにせよならないにせよ、その決定の後押しになっていれば幸いです。

 

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