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スラスラと英語の数字を読めるようになる秘訣【1,432,000,000,000も読める!】

高校生

2021/12/17

基本の数ー英語の数の数え方についてー

数と言えば身の回りに多く存在しますよね。

 

郵便番号、電話番号、価格…挙げればきりがなさそうです。

数字が存在しなければ、人類の生活が困難になるといっても過言ではありません。

それくらい人々の生活にとって欠かせないものです。

 

 

もちろん、それは日本人にも言えることですし、外国人に関しても言えることです。

 「英語の数字」の生活に関しての重要性は言うまでもなく、受験でも、頻出事項として取り上げられます。

 

 

先日、生徒たちにリスニング問題を解かせたところ、1つ、数字が深くかかわっている問題がありましたが、生徒はまるでその問題が出来ていませんでした。

また、音読をさせたときも、数字のところで詰まるなんてことが多くの生徒に見られました。

 

今回は、

生徒が普段深く学ばないであろう英語の数字をわかりやすく指導する方法

を紹介していきます。

 

まずは基本的な数字からです!

 

3桁の数

 

2桁の数<twenty-one(21)、eighty-eight(88)>は、ほとんどの生徒は簡単に読むことが出来ると思います。

問題はそれ以上の桁の数です。

 

 

大学受験レベルになってくると、とても大きな数が普通にリスニングや長文中に出てきます。

問題として読み方を聞いてくることもあります。

 

 

 

大きな数を瞬時に読み解き、日本語に変換して理解できれば、そのような問題が出てきても頭を無駄に悩ませる必要はありません。

 

では3桁の数から入っていきます。

 

例として、hundred(百)を使って説明していくのがわかりやすくていいと思います。

 

 

 

100ならhundredが1つと言うことで、a[one] hundred

200はhundredが2つなのでtwo hundred

 

ここがポイントです。

two hundredsとはしないことに注意させましょう。

 

 

 

<例外>

ただし、「何百もの」、「数百の」という意味ではsを付けます。

 

・Hundreds of people visited the temple.

(何百人もの人々がその寺を訪れました。)

 

このsを付けるか付けないかは、よく文法問題で聞かれます。

しっかり覚えさせましょう。

 

 

 

3桁を教える時はついでに4桁も

これもシンプルにthousandを使って説明しましょう。

この4桁の数字も3桁と同様のルールです。

 

 

5,000は、five thousandですね。

(thousandが5つ)

やはりfive thousandsとはしません。



 

そして「何千もの」「数千の」という意味ではsを付けます。

3桁の数と合わせて指導すると生徒も楽に覚えることが出来ると思います。

あとは読み方ですね。

 

 

 

4562なら、four thousand,five hundred(and)sixty-twoというように、ただつなげていくだけです。

10万(one hundred thousand)代までは、こうして進むということを覚えさせましょう。

桁数の数え方は千の位から指導すると良いと思います。

 

 

 

ひと通り説明したら、黒板、またはボードに適当に4桁の数字を書いて、生徒に声に出して読ませてみましょう。

 

読み方は3桁ずつ区切るだけ

さて、次はもっと大きな数字の読み方に関する指導法を紹介していきます。

 

英語の数は3桁区切りで読んでいくということをまず覚えさせましょう。

 

4,321,800は、

four million, three hundred(and)twenty-one thousand,eight hundred

と読みます。




先程の項目で見たように、

千はa thousand(1,000)

1万は ten thousand(10,000)

10万は a hundred thousand(100,000)

です。

 

 

 

aの代わりにoneを使って、one thousandのようにいうことも、もちろんできます。

リスニングの時、どちらでも読まれる場合があるのでここも簡単におさえさせましょう。

 

 

 

100万からはmillionを使い、

100万は、a million(1,000,000)

1000万は、ten million(10,000,000)

1億は、a hundred million(100,000,000)

となります。

 

 

 

 

これをいちいち、

「10万はa hundred million、1億はa hundred million…」と覚えさせないでください。

そのように覚えてしまうと頭がこんがらがってしまうばかりです。




日本語とは切り離し、英語は英語として、数の読み方のシステムを頭に入れていくように講師の方は指導しましょう。

 

 

 

コンマと位の名前(thousandやmillion)を対応させて覚えるのがコツです。

 千 1,000      a, thousand

         ⇩

 1万     10,000    ten, thousand

   ⇩

10万  100,000     a hundred, thousand

     

100万    1,000,000     a, million

                 ⇩

1000万 10,000,000    ten, million

                 ⇩

1億 100,000,000     a hundred, million

 

 

 

このように英語の方にもカンマを振ってあげると対応箇所がわかり、とても覚えやすいと思います。

講師の方はカンマをうまく使って指導しましょう。

 

 

千以上の数を読むコツ

千以上の数をスラスラ読める生徒は極めて少ないです。

ここでついでにコツを教えてしまいましょう。

千以上の数を読むコツは、コンマを位の名前(thousandなどに)に置き換えることです。

そして次のように考えることです。

 

250,000 ➡ 250このthousand

 

答えはtwo hundred fifty thousand。

簡単ですね。

 

 

 

billion、trillionまで覚えてしまおう

 

 

これで数字の読み方の基本はおしまいです。

 

しかし、もっと大きい数、billion、trillionまでは試験で見かけることがあるので、この位まで覚えさせてしまいましょう。

 

読み方はこれまでと同じように、とにかく3桁区切りで読んでいけばOKです。

 

million(100万)の次はbillion(10億)、その次はtrillion(1兆)です。

 

日本語が「万」「億」「兆」と移っていくのに比べると一見不規則に見えて、頭の中がごちゃごちゃになりそうです。

 

覚え方のコツとしては、位が1つ大きくなるたびに、日本語では0が1つ少なくなるということです。

thousand    1000         0が3つ

million        100万   0が2つ

billion          10億     0が1つ

trillion          1兆          0が0つ

 

ではここまで説明したら最後に数の仕組みをしっかり理解したか、この数字を読ませてみてください。

(読者の皆様も考えてみてください)

 

1,432,000,000,000

 

・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

<答え>

one trillion,four hundred thirty-two billion

 

序数もついでにマスターしよう


序数とはfirst(1番目、1番目の~)やsecond(2番目、2番目の~)のように主に順番を表す数です。

時々序数自体がなにか曖昧なままの生徒がいるので、このように説明してあげれば十分だと思います。

 

 

それに対しoneやtwoを基数といいます。

序数を理解する上で重要なものなのでついでに覚えさせましょう。

 

 

 

1から3番目まではなじみがあるものなので大丈夫だと思います。

「4番目」からは「基数+th」で表します。

 

 

 

4番目➡fourth,4th

11番目➡eleventh,11th

 

 

 

高校生の大半は基数を難なく表記できると思うので、問題ないと思います。

ですが序数にも例外があるのです。

 

 

 

そしてこの例外を知らない生徒はとても多いです。

 

 

 

 

 

<例外>

①fifth(5番目)twelfth(12番目)

➡fiveとtwelveの、最後のveをfに変えてthを付ける




②eighth(8番目)ninth(9番目)

➡eightとnineの最後の1字を取って、thを付ける

     

 

 

ノートに書かせてしっかり覚えさせましょう。

 

他にもある 序数のルール

①20番目、30番目…

 

 

基数の最後のyをieに変えてthを付けます。

 

<例>20番目…twentith

            <変わり方>twenty⇒twentie+th

   30番目…thirtieth

             <変わり方>thirty⇒thirtie+th

 

②21番目

 

 

このような数字は「基数ー序数」の形で表します。

「1の位の数だけ序数にする」と指導するとわかりやすいと思います。

 

<例>21番目➡twenty-first

         42番目➡fourty-second

 

③分数

 

   (1)分子は基数、分母は序数で読みます。


読み方は日本語と逆と指導すれば簡単に覚えられると思います。なのでこれを文であらわすときは

a third となります。

 

   

 

(2)分詞が2以上の時は分母を複数形にする

two thirds


1本のペンはa pen、2本のペンはtwo pensといいますよね。

⅔は「⅓が2つ」(複数)と生徒に考えさせれば簡単に覚えられると思います。

 

 

④序数の文法的ルール

 

序数には原則としてtheが付きます。

 

 

これは必ず覚えさせましょう。序数を覚えるときにtheも一緒に書く、または発音して覚えさせるのがいいと思います。

 

<例文>I won the first.(私は1位を取りました。)

 

 

 

序数の重要性

 

序数の用途は様々です。特に受験では英作文で使えます。

 

序数が表せるものは、

 

 

「~番目」、「回数」、「日付」、「~階の」、「~番地」など…たくさんあります。

そしてそれらはまた、話を盛り上げる重要な要素にもなります。

 

 

 

先日のテストで何番目だった」、「私の家の3階には~」など、

会話は具体性があればあるほど面白く、また展開がしやすくなります。


それは英作文においても同じです。


たとえ英作文をする機会が受験になくても、近い将来、外国に行ったとき間違いなく役に立ちます。

講師の方のなかで序数を指導される方はあまり多くありません。

序数の重要性を十分に理解し、生徒に指導されることを心より望んでいます。

 

 

まとめ

長くなりましたが、今回紹介した英語の数字は、十分受験のプラスアルファになると私は考えています。

この記事を少しでも指導に役立てていただければと思います。

近いうちに今度はもっと身近な英会話向けの英数字について執筆しようと思うので興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

 

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