皆様こんにちは!
人材教育コンサルタントの上田一輝です。
今回は「講師になる前」の方に、絶対に確認してほしい10のポイントをお伝えしていきます。
どうして確認が必要なのかというと、塾業界は入社してから「こんなはずじゃなかった…」と感じ、離職されてしまう方がとても多いからです。
自分と塾側のお互いが悲しむ、早期離職は極力避けたいもの。
これをなくすには、入社前に気になることを確認しておくことが重要です。
ですが、働いた経験が無い方の場合
- どんなことを聞けばいいのだろう…
- 勤務する上でどういうことがトラブルになりやすいのか、全然わからない
- 聞きたいことはあるけれど、面接時に聞いてもいいのだろうか…?
といった不安がたくさん出てくるかと思います。
そこで、今回は“入社前に確認すべきポイント”をわかりやすく解説します!
目次
聞いておくこと
入社について
1、契約形態
これは皆様と会社を結ぶ、最も基本的な内容です。
「ケイヤク」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、簡単に説明すると先生の皆様と会社がどのような関係性を持つのか、を明確にしたものと言えます。
契約には大きく分けて3つあり、それぞれメリット・デメリットがあります。
以下の表をよく確認して、自分がどの契約を結ぶのかチェックしておきましょう。
雇用契約(アルバイト) |
最も一般的な形。勤務時間をお互いに相談して選ぶことができる。 |
雇用契約(契約社員) |
たくさんコマに入りたい場合に提示されることがある形態。 仕事がある程度固定で約束される反面、責任も大きくなりがち。 また、契約期間満了に伴い、解雇されてしまう可能性もある。 |
業務委託契約 |
一人の事業者として、会社側と契約を結ぶ形態。 税額計算などを自分で行う必要がある・雇用保険などに加入できないため、大学生には向いていない。 また、会社側の責任が軽くなるため、一般的に高時給。 |
2、研修内容と期間
「研修あり」となっていても、実際にどの程度行われるのかは最後に伝えられることが多いです。
具体的に何日程度、どのようなことを行うのか聞いておきましょう。
また、研修時の時給も併せて確認しましょう。
なかには「入社から2か月は一律-50円」という塾もあるようです。
業務について
3、期待される役割
入社後、自分がどのような仕事を行うのか、必ず確認をしましょう。
特に自分が担当するであろう学年やクラスについて、どの程度考えているのかは重要です。
(皆様が小学生を教えたい!と思っているのに、責任者が高校生を担当してほしいと考えているかもしれません)
個別指導の場合、教える内容にどの程度幅があるのかも、あわせて確認しましょう。
「数学のみ」という形で、専門分野を持って働くのか、全ての教科を担当するのかで負担は全く違っていきます。
その他、生徒・保護者からのクレームは誰が対応するのか、可能であれば確認するとよいでしょう。
4、授業以外の業務
電話対応や受付など、授業以外の業務をどこまで受け持つのかを確認しましょう。
(中には入社してみたら授業よりも事務が多かった…という、笑うに笑えない話も聞きます)
また(他にも)、教室会議など定期的なミーティングはあるのか、あるとしたら参加は必須になるのかも、聞いておくとよいでしょう。
5、勤務場所
塾によっては、複数校舎で勤務することもあります。
1つの教室だけで勤務になるのか、たまに違う教室に行くこともあるのか、それとも日常的に違う教室での勤務があるのか、しっかり聞いておきましょう。
給与について
6、給与体系
一番トラブルが多いのが、実は給与部分。
特に注意して頂きたいのは、「授業以外の給与は出るか」という点。
残念ながら、塾業界では授業時給を高く設定する代わり、授業以外の業務について給与を支払わない塾は多く存在します。
その場合、電話対応などの授業以外の業務がどの程度あるのかを、必ず確認しておきましょう。
また、研修などで普段とは違う後者に行く場合の交通費や給与の支給の有無についても、調べたり聞いたりして明確にしておくと、後々もめることがなくなります。
聞きづらいと感じるかもしれませんが、ここは納得いくまで突っ込んで聞くほうが無難です。
7、扶養内で働けるのか
大学生の方は、親の扶養に入っている方がほとんどだと思います。
ここで気を付けなければならないのは「103万円」を超えると扶養枠から外れてしまうこと。
“冬期講習が忙しいから、何とかお願いしてほしい!”と懇願され、扶養枠を外れて働いてしまう大学生が後を絶ちません。
そうならないよう、予め扶養内で働きたい!と伝えることで、無用なもめ事を回避できます。
休みについて
8、休みの取りやすさ
大学生は勉強やサークル、インターンに恋愛と大忙しの毎日を送ることになります。
だからこそ「休みがどの程度取れるか」はぜひ確認して頂きたい点になります。
会社側としては“担当生徒はできる限り責任を持って勤務してほしい!”と思っていますから、そう簡単に休みを取れる仕事ではありません。
とはいえ、塾のために大学生活を犠牲にするのは本末転倒ですよね
ある程度融通を聞かせてくれるのか、よほどの理由(親族の危篤など)がないと休めないのか、勇気を持って聞いてみることをおススメします。
9、長期休暇時のシフト
長期休暇には講習があるため、シフトが通常時とはガラッと変わります。
そして、この期間は講師がとても不足するため、会社側からかなり業務を依頼されることになります。
このときにどの程度入ってほしいと考えているのか、聞いてみましょう。
10、体調不良時の対応
前日に突然熱を出してしまって、勤務できない…。
こんな状態になった時、どのように対応してくれるのかをぜひ確認してください。
(「体調不良にならないようにしてください。代わりの先生は用意できません」という塾は、あまり大学生向けとはいえませんよね。)
いざというとき、他の先生を自分で探さないといけないのか、会社側が探してくれるのかで、働いている皆様の安心感はかなり変わってきます。
聞きにくいことは、こうやって聞いてみよう
以上10個のポイントをお伝えしました。
でも、なかなか面接のときに聞きづらいのではないでしょうか。
そこで、聞き方のポイントをいくつかお伝えします!
きちんと調べている
最初から何も調べずにただ聞いているのはマナー違反。
まずは自分で調べたうえで、「○○まではわかったのですが、△△から~」と説明できるようにしましょう。
自分の条件を一方的に言わない
一方的に自分の要求だけを突きつける人は、採用したいと思いませんよね。
そこで、「この期間は頑張るから、ここは休みたい」など具体例をだすことで、話に納得性が出ます。
面接後に聞く
面接時はやはり緊張するもの。
であれば、面接の後や合格通知を受け取った後に聞くのもよいでしょう。
「この度はお時間をいただき(合格通知をいただき)、ありがとうございました!改めて、いくつか確認したい点があるのですが…」と担当者の方に言えば、会社側もひどく対応することはないでしょう。
電話・メールで聞く
どうしても直接聞きづらい場合は、電話やメールで聞いても失礼には当たりません。
その場合はビジネスマナーを守りながら、丁寧に質問することが重要です。
・電話のマナーを知りたい方はこちら!
まとめ 【自分に必要な情報はしっかり聞き出そう】
一見すると「質問内容が厳しい!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、冒頭でお伝えしたとおり、塾にとって一番嫌がられるのが「思っていた内容と違った」という理由で、直ぐに退職してしまうこと。
だからこそ、不安点や疑問点は早めに解決することで、お互いに良好な関係を築くことができます。
また、「自分が確認すべきことはしっかり確認してから仕事に取り組む」スキルは、社会人になっても必要とされます。
管理者は忙しく、1人1人の部下(つまり皆様ですね)を把握することは難しいケースも多くなっています。
だからこそ、自分からきちんと確認していく姿勢は重要です。
ぜひ今のうちから身に付けておいてくださいね!
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