【留学経験者が語る】伝えたい!留学に行く前に必ず知っておきたいこと(前編)
海外留学への想い
本記事にアクセスいただきありがとうございます。
この稿ではタイトルにある通り、「海外留学」は実際どのようなものなのかを、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
突然ですが皆さん、大学生の間に「これだけはしておきたいこと」ってありますか?
- サークル活動
- アルバイト
- インターンシップ
- 旅行
- 海外留学
などなど、おそらく多くの方が主目的の勉強以外にも、何かしらチャレンジしたい、やってみたいと思っていることがあるのではないでしょうか。
筆者は大学生になる以前から、アメリカ留学にチャレンジしたいという想いを強く持っていました。
以前「悔いのない大学生活を送るために意識したい1つのこと」という記事で、アメリカ留学のためにサークルや交友関係を少し削ってでも、アルバイトをして留学することを決めた、という過去についてお伝えしたことがあります。
前稿でも書いたのですが、大学生のころは「したいこと(留学)があるのに、なかなかできない」と思うことが多々あり、幾度となく葛藤を抱えました。
大学生の皆さんはもう身をもってわかっていると思うのですが、大学の時間って、本当にあっという間に過ぎていきますよね。
筆者は現在大学院生なのですが、大学4年間をざっくり振り返ると
<大学1年生、2年生のころ>
・必修や選択必修の授業をたくさん受講→課題やレポートとのたたかい
・合間をぬってアルバイト→友達と遊ぶお金に
<大学3年生>
・「就職活動」という言葉が身近なものになる
・インターンなどがはじまる。
<大学4年生>
・就職活動が終わる。
・大学院試験に合格し、進路が決まる
・卒業論文と向き合う日々が始まる。
・提出や発表を終え、卒業旅行や追い出しで忙しくなる
という流れでした。今思えば本当にあっという間な4年間だったと思います。
私は就職活動もして、最終的には大学院進学を決めたのでこのような生活になりました。
大学や学部によって時間の感じ方にもそれぞれ差があると思いますが、卒業は想像以上にすぐやってきます。
時間は待ってくれないからこそ、卒業する前にやりたいことにチャレンジしておきたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
話を留学に戻します。
本記事にアクセスして頂いている皆さんは、おそらく程度の差はあれ、「海外留学」にチャレンジしたい、もしくは今何かしらの興味を持っている方だと思います。
よって、本稿では
海外留学に興味があって、留学を決めてから留学を終えるまでの具体的な流れを知りたい
という皆さんに、実際に行ってみた経験を踏まえながらその魅力についてご紹介したいと思います。
本記事の目次
- 留学を決定するために必要な心構え
- 実行するにはどうしたらよいか
- 留学をするための金銭的な課題
海外留学を決めたきっかけ
では、まずきっかけから見ていきましょう。私が留学を志したきっかけは2つありました。その動機は
- ①どうしても自分が生まれ育った場所でもう一度生活してみたい(筆者はアメリカで生まれました)
- ②日本とは全く異なる環境で異なる価値観の人と交流をしてみたい
というものです。
中学校で英語を勉強して英会話の先生と簡単なやり取りができるようになってから、自然と海外留学へのあこがれを持ち始め、大学に入ったときには「絶対に4年間のうちに行ってみよう」と強い決意をしました。
海外留学へ行く動機は様々あると思います。
①すでに日常会話レベルは十分達成しており、通訳や仕事のために、さらに英語力を発展させたい
②ちょっとした会話ならできるから、英語をよりスムーズなコミュニケーションツールにしたい
③英語は全然話せないけれど、海外での生活に興味があって行ってみたい
④海外の大学に入学したい
など、他にも色々あるでしょうか。
私個人の考えですが、留学に行きたいと思うきっかけは何でもよいと思います。
この①~④のいずれでもよし、この他のものであっても、新しいことにチャレンジしようというのは、それだけで素晴らしいことです。
思い立ったが吉日
「留学へ行ってみたい」こう思うことがあったなら動機として十分である、ということについてお伝えしました。(ちなみに筆者は②番でした)
こう言い切ったのは、行動に至るプロセスはどんな理由であっても、勇気をもって行動を起こせばどんな結果になろうとも「経験」に置き換えることができると考えるからです。
それでは留学を決定する上で動機以上に大切なことは何なのか。
留学を終えた今思うのは、本当にそれを実行する強い意志があるかどうかであると考えます。
筆者の経験上、友人や同級生で「(留学に興味はあるけど)いつか行けたら行こうかな」というくらいの気持ちでいた人はほとんど実行に移していませんでした。
皆さんも実感があると思うのですが、大学って留学以外にも楽しいことがたくさんあるんです。
サークル、飲み会、仲の良い友達との旅行、イベントの企画・実行・・・などなど。
楽しいことが盛りだくさんであればあるほど、「別に留学をしなくてもこのまま楽しい4年間で終わってもいいかな」となりやすいのかもしれません。
実際、私も留学をしなくたって、仲間と楽しい4年間を過ごせていたと思います。
しかし、留学を決めた時の自分にとって必要だったのは、そのまま仲間と楽しい生活を過ごし続ける事よりも、毎日ヒリヒリするような挑戦でした。
「この先の人生でもチャンスはあるかもしれないけど、チャンスもあって一番モチベーションが高い”今”やらなければこの先きっと後悔する」
そう思ったからこそ、留学を思い切って決断しました。
なので、今後皆さんが本気で留学に行ってみたいと思うことがあれば、モチベーションが高いうちにすぐ行動することをお勧めします。
モチベーションというのも波があって、燃え上がるような意欲を持つ時もあれば、「そんなこと考えてたっけ」と思うくらい意欲がなくなることもあります。
筆者自身大学1年生、2年生のころはモチベーションの高い波を何度か見送ってしまっていました。
ですが、大学の折り返しを迎えることになる2年生の終盤に、「やっぱり大学の間に挑戦したい」と強い欲求が生まれ、今度こそこのモチベーションがあるうちに実際に行動してみようと決意しました。
そこで、その日家に帰ってすぐインターネットで留学説明会を検索し、その日から直近で行われるものを予約しました。
これによって説明会に自分が行かなければならない状況に追い込むことができたのです。
結果、その説明会で留学の具体的なプランを決定することができました。
留学を決めてから
ここまで述べてきたとおり、筆者がアメリカ留学を決めたのは大学2年生の春休みでした。
そして、実際に出発する日は1年後の大学3年生の春休みです。
振り返ると、この1年間はお金とのたたかいだったと思います。お金は留学でおいてどうして重要なのか、そしてお金を貯めるためにどういうことを意識したのか、ここから述べていきます。
留学に必要なもの
結論から述べると、留学に必要なものはやはりお金です。英語力より先に必要なものだと思います。
お金がなければ滞在先での生活はできませんし、そもそも留学そのものに莫大なお金がかかるからです。
筆者が選択した留学の具体的なプランは、出発が春休みの2月1日で帰国は3月31日の2ヶ月間のコースでした。
可能ならばもっともっと長い時間滞在したかったのですが、やはり経済面を考えると自分には2か月という期間が精一杯だったからです。
1年後にしたのも理由があります。大学で行われる教育実習(大学3年の9月)、お金を貯める期間、英語を勉強する時間を考えたら、自分には1年間時間が必要だと思ったからです。
出発を決めた段階で見積もりを出してもらっていたのですが、留学費用は現地語学学校への入学金、ホームステイ滞在費、授業料、手続き代行料、テキスト代などすべて含めて約45万円。
さらにこれに往復の飛行機代(約20万円)、現金として持っていくお金(約10万円)が必要になるということがわかりました。
合計だと約75万円ということですね。
お金を稼ぐために
本記事を読んでいる皆さんが、現在どのようなアルバイトをして稼いでいらっしゃるかわかりませんが、
高給のバイトをしていたとしても、75万円って学生が簡単に貯金できる額ではないですよね。
少なくとも筆者にとっては天文学的な数字でした。
ですが、せっかくアメリカ留学に行くのなら、英語の勉強だけでなく、NBA(バスケットボール)の試合を見たり、アメリカ国内の旅行をしてみたり、アメリカでしかできないこともしたいと強く思いました。
そのためには、やはりお金が必要です。なので、留学までに貯めるお金は目標の最低限に75万円を設定し、可能ならばそれにプラスアルファで稼げるように努力をしました。
とはいえ、実際にこれを実行するのはやはり簡単なことではありません。
もちろん自分の責任なのですが、お金を稼いでも、友達と遊ぶために使ってしまったり、これまで通り大学のイベントやサークルに積極的に参加してしたため、最初のうちは稼いだ分をすぐに散財してしまっていました。
このあたりのことは、前記事「悔いのない大学生活を送るために意識したい1つのこと」に詳しく書いたのでよければ合わせてご参照ください。
貯金をするための1ポイントアドバイス
紆余曲折はありましたが、本当に強い意志を持っていれば1年で75万円貯めることは不可能ではないということがわかりました。
ある1つのことを意識して行った結果、思うようにお金を貯められるようになったからです。
皆さんが、今後留学やそれ以外のことでもお金を貯めることが必要になった時のために貯金の際に意識したいポイントをご紹介します。
それは、「入ってくるもの(給料)を多くして、出ていくもの(出費)を減らすこと」です。
なんだかとても当たり前を述べてしまっているのですが、これって実行することはとても難しいんですよね。
お金に余裕が出てくると自分の欲しいものや買いたいもの、遊びに使いたくなってしまうものです。
そうした欲求をできる限り抑えて、貯金に回すのはとても勇気がいりますし、同時に労力も伴います。
だからこそ、今一度これを意識してほしいと思いここで強調しておきます。
「入ってくるもの(給料)」を多くするためには、やはり働く時間を多くすることではないでしょうか。
私は、塾講師のアルバイトで稼いでいたのですが、大学2年の夏期講習は、毎日のように個別授業を担当し、夏期講習の1か月半で26万円稼ぐことに成功しました。
出勤日数は塾長を超えました。
それに加えて、派遣のアルバイトにも登録しました。
歌手のコンサート前後にやる設営・撤去やチケット整理のお仕事です。忙しいときは、午前中塾で授業→午後はコンサートの設営の仕事という日もありましたが、これのおかげで貯金は大幅に増やすことができました。
出ていくものを減らすには、日頃のちょっとした出費を抑えることがポイントです。
・飲み物を買うのではなく、水筒にお茶を入れていく。
・外食はなるべく控えて自炊する
・お弁当をつくって昼ごはんにする
などなど。ちょっとした(これが意外と大変?)心がけで出費は大きく抑えることができます。
特に例で示した「食べる・飲む」系のものは、毎日何かしら出費しなければなりませんよね。
だからこそそれを最低限に抑えられるかどうかが大事なのだと思います。
結果、留学を出発するまでに81万円の貯金を作ることができました。
本気になって挑戦すれば、お金の問題も決して乗り越えられない壁ではないのだなあと実感しました。
まとめ
本記事では、ここまで
- 留学を決定するために必要な心構え
- 実行するにはどうしたらよいか
- 留学をするための金銭的な課題
についてお伝えしてきました。
海外留学にいたるまでのプロセスを読んでいる皆さんが追体験できるようにご紹介したのですがいかがだったでしょうか。
本記事では伝えきれませんでしたが、次の記事では、
- 留学までの英語勉強で意識したいこと
- 留学出発!語学学校での生活と主体性
- 留学で経験したことが、どのような糧になったか
についてお伝えしたいと思います。本稿は以上です。ここまでお読み下さりありがとうございました!