毎日をもっと有意義に!今知っておきたい「朝活」で得られる4つのメリット
朝を有効に活用しよう
こんにちは。塾講師ステーションライターのスペンサーです。
寒さとともにいよいよ受験シーズンがやってきましたね。
私が務めていた塾では毎年このころから、加湿器を設置したり、アルコール消毒液を各教室の入り口に置いたりして風邪やインフルエンザの対策に乗り出していました。
受験シーズン本番である1月~3月上旬は、1年で最も風邪・インフルエンザがはやる季節だからです。
適度な換気や湿度の調節など、早め早めに対策を打つのはとても大事なことですよね。
対策は塾それぞれだと思いますが、勉強の指導に加え、塾内の衛生を整えて生徒・講師の体調管理にも最善を尽くしていきましょう。
なぜなら、生徒がせっかく合格できる実力を身につけたのに、
肝心の入試本番で体調を崩して試験を受けられない・本領を発揮できない。
このようなことが起こっては元も子もないからです。
筆者はこうした事態を防ぎ、これから受験本番までの間に生徒が質の高い勉強をする一つのカギは「朝活」にあると考えています。
詳しくはここから詳しくご紹介しますが、本稿では上記のような問題意識のもと
朝活をすることで毎日の生活にどのような良い影響があるのか
ということについて、筆者の経験も踏まえながらお伝えしていきます!
なぜ今「朝型の生活」が必要なのか
それでは、ここから「朝活」がなぜ重要なのかということについて見ていきます。
ですが話に入る前にそもそもこの「朝活」とはどのような意味なのかを確認しておきましょう。
「朝活とは、朝のスキマ時間を使って自分の好きな事をすることです。実は、脳は朝起きてから約20分後に、ストレスホルモン「コルチゾール」の濃度が1日の最大になります。そこから、時間が経つにつれてストレスホルモンは少なくなっていきます。「コルチゾール」が出ている時間は、私たちが最もストレスに強い無敵時間です。このスペシャルな時間帯に、普段やりにくいことや能率を上げたいこと、ガンバって続けていきたいことをしましょう。(以下略)」
引用元:「眠りに悩める人の睡眠質を上げる、たった30分のプチ朝活とは?」
ここでの説明にあるように、
朝活とは脳がストレスに強く、活性化しやすい朝のスキマ時間に、自分の好きな活動をすることですね。
ストレスホルモン「コルチゾール」の濃度について言及していることからも科学的な根拠があることがわかります。
受験生でいえば、この好きなこととは「勉強」に置き換えられる(べき)でしょうか。
私自身もそうですが、朝、特に寝起きというのは身体が思うように動かないものです。
可能であるのなら、出勤・通学の準備をするぎりぎりの時間までお布団と仲良くしていたい人が多いのではないでしょうか。
「朝活」とは、こうした多くの人が苦手とする朝の時間を、むしろ最大限有効に使ってみようという取り組みでもあるのです。
なぜ、朝活をすることがメリットになるのか。それは以下の2点があると考えます。
①受験本番に備えた生活リズムを作ることができる受験は、センター試験、一般入試どれも朝か遅くとも昼前には実施されます。
当日は試験開始時間に余裕をもって着けるようかなり朝早くから受験生は準備をすることになります。
「朝活」をすると、朝早くから頭・体を動かすことに慣れることができるのです。
こうした慣れがあれば体にその生活リズムが刻まれるため、入試においても、普段と同じ心持で朝目覚めることができます。
②体調管理に役立つ
「朝活」つまり、朝早く活動できるようにするためには、規則正しい生活を作ることが必要になります。
確認するまでもありませんが、病気の最大の予防になるのは、規則正しい生活を送ることです。
この時期の受験生は、模試が重なってくることもありついつい夜遅くまで頑張ってしまう傾向があります。
生徒に話を聞いてみると、模試の復習は非常に時間がかかり、日頃行っている勉強のノルマが達成できず遅くまで勉強してしまうようです。
気持ちはわかりますが、その寝不足によって授業への集中力が落ちてしまうのはもったいないことですし、体調を崩せばリカバリーにはさらに時間がかかることになります。
なので、忙しく、大変な時こそ朝活を利用することをお勧めします。
勉強の時間も確保できますし、大きな効果が期待できるからです。
具体的にどう有効なのか。活用する方法を含めてここから確認していきましょう。
最大限有効活用するために
それでは、3つのポイントからご紹介します。
①まずは十分な睡眠時間をとる!朝の時間を有効活用するための大前提となるのが、睡眠時間の確保です。
せっかく朝早く起きたのに、起きているのか眠っているのかわからないくらい眠い状態で勉強をしても効果は望めないからです。
これからの時期は体調管理も必要になりますから、最低でも6時間の睡眠時間は確保するようにしましょう。
睡眠時間に最適な時間は諸説あるのですが、大切なのはメラトニンという物質を分泌させることです。
メラトニン:睡眠ホルモンのこと。外界から受ける光の量に応じて分泌量が変わる。きちんと分泌されれば免疫強化につながり、病気にかかりにくくなる。このメラトニンは夜更かしをして、光を浴び続けていると分泌量が減ってしまうと言われています。
逆に、夜更かしをせずに早い時間に布団に入って眠ることができれば、このメラトニンはたくさん分泌することができるのです。
可能であれば11時就寝の5時起床でもいいですし、塾などで帰りが遅くなる生徒は12時就寝の6時起床とかでもよいと思います。
とにかく大事なのは、きちんと夜早めに寝て規則正しい生活を送ること、というわけですね。
ちなみにポイントとしては、30分ほど余裕を見てお布団に入ることです。
朝6時に起床予定なのなら、11時30分ころには消灯するイメージといえばわかりやすいでしょうか。
これによって寝つくまでの多少の時間も含めて睡眠時間を確保できるからです。
②朝ごはんをしっかり食べる!
塾で指導していた時、朝ごはんを食べていない生徒が意外と多いことがとても印象的でした。
ダイエットであったり、時間がなかったり・・・昼給食やお弁当をたくさん食べるから朝は抜いても構わないというような生徒もいました。
しかし、朝ごはんは絶対に抜いてはいけません。
脳の活動エネルギーであるブドウ糖は、朝ごはんをしっかり食べないと補給できないのです。
もちろん脳以外も寝起き時というのは朝ごはんを必要としています。
なぜなら起きたばっかりの体は血糖値が低く、内臓、神経の働きが低下した状態だからです。
つまり、もし朝食を摂らなければ
・集中力や記憶力が低下してしまう
・内側も含めて体がなかなか活動できる状態にならない
・体温が上がらず、病気にかかりやすくなる
というデメリットがあるのです。
本番まで残り少ない時間を最大限活用したい受験生にとって、集中力・記憶力を低下させてしまうのは何としても避けたいところですよね。
そして何より、体調管理に必要不可欠なものなので朝食を抜くのだけは絶対に避けたいところです。
なので「朝活」をする場合も、行動をする前に朝ごはんを食べるというのが理想の状態なんですね。
以上のように、朝ごはんは単に空腹を満たすものではない、ということを生徒にしっかり伝えてあげるようにしましょう。
③まとまった時間が取れるように確保する
筆者も受験時代はこの「朝活」を利用していました。なので、時間の使い方については実際の自分の経験からお伝えしたいと思います。
結論から述べると、「朝活」はできるだけ時間を多めに設定したほうが良いと思います。
その理由は、
- 集中できる時間を長く使える
- このスキマ時間を蓄積すれば勉強量を確保できる
からです。
実際に朝早い時間に勉強をしてみてわかったのですが、放課後や夜と比べて朝の勉強は、圧倒的に集中しやすいのです。
筆者は夜12時(布団に入るのは11時30分)に就寝、朝6時に起きてご飯・身支度を済ませ、通学時間を経て7時30分から勉強を開始していました。
朝7時30分からスタートして授業が始まる9時までの間に、問題演習をしたり、センター試験の過去問を時間を計って解いたり、単語帳を確認したりするなど、ほかのどの時間よりも中身の濃い時間を過ごすことができました。
この1時間30分の朝活を受験生時代は1年間続けたので、トータルで547時間30分(90分×365日)もの勉強時間を確保できた計算になります。
もちろん中身のある勉強をすることが前提となりますが、この時間をしっかり有効活用することができれば、朝活をしていない受験生とは大きな差をつけることができますよね。
まとめ~社会人の皆さんにもお勧めしたい”朝活”~
以上、ここまで「朝活」がいかに有効性のあるものなのかをご紹介してきました。
ポイントをまとめると
①受験本番と同じ生活リズムを体に刻むことができる
②朝の隙間時間を活用して、勉強量が確保できる
③集中しやすい朝の時間は、勉強の質も高めやすい
④体調管理に効果がある
という4点になります。
受験生への指導に応用するものとして、ここまでご紹介してきましたが、最後に筆者が今どんな朝活をしているかを紹介し、読んでくださっている皆さんに「朝活」のお勧めをして結びとします。
筆者が、大学以降で「朝活」をするようになったのは、アメリカ留学に行っていた時でした。
ホームステイ先でお世話になった家族の消灯時間が本当に早く、自然と私も早寝早起きする習慣が身についたからです。
語学留学だったので、朝早く起きてから英語の勉強をしていたのですが、本稿で述べたとおりとても勉強がはかどるので、帰国してからもずっと続けています。
今筆者が行っているのは新聞の切り抜きです。(実物)
私は専門が社会科なので、やはり新聞は毎日読んでおくべきだと思い、スクラップしたのがきっかけでした。
やり始めてみると新聞を読むことも、新聞を切り抜くこともとても楽しく、毎朝やらないとなんだか気持ち悪いというレベルになってしまいました。
このように、筆者の場合は新聞を読んで、それの気になる記事をスクラップすることが毎日の「朝活」なのですが、「朝活」は十人十色。何をしたってよいのです。
朝の時間を有効活用することはとても気持ち良いものなので、皆さん良ければぜひ試してみてはいかがでしょうか。
やってみてわかったのですが、きっと朝がもっと楽しみになりますよ。
長くなりましたが本稿は以上です。ここまで長文お読み下さりありがとうございました。