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緊張をコントロールしよう!プロアスリートに学ぶルーティンの活用法

2021/12/17

緊張を防ぐためにルーティンを活用しよう!

「リラックスして臨みたいのに、手が震えてきてしまった・・・」

こんな場面を経験した事はないでしょうか?

おそらく、大半の方がこれまで大切な本番の前に一度は通った道だと思います。

適度な緊張感は大切ですが、本番ではリラックスして100%の力を出し切りたいですよね!

本記事では、そんな問題意識から

ルーティンを使って緊張をコントロールする方法

をご紹介します!

目次

1.緊張は迎え入れよう
2.それでもおさまらない時はルーティンを活用しよう!
3.ルーティンの活用例
4.ルーティンを取り入れるメリット

1.緊張は迎え入れよう

緊張というのは、なんとも手ごわい難敵です。なぜなら意識して簡単に鎮められるものではないからです。

意識すればするほど緊張はより高まるといったほうがよいかもしれません。

緊張 なぜ!

リラックスしてフルパワーを出したいのに、手がカタカタ震えてしまう。

そんな経験を皆さんもお持ちではないでしょうか。

「緊張はするのではなく、してしまうもの」と、こう思っている方は多いと思います。

確かにその一面はあります。しかし、“緊張”というのは、実は最小限に抑えることができるです。

緊張との向き合い方

具体的な方法は後々紹介するとして、まずは緊張との向き合い方から説明しますね。

結論から言うと、緊張してきたら「落ち着け、落ち着け・・・」と拒否せずに、迎え入れてあげましょう!

緊張 歓迎

マイナス面で語られがちな”緊張”ですが、人間にとって大切な役割を担っているものだからです。

たとえば、舗装された道もないような森を、1人で通るシーンをイメージしてください。

道なき道が延々と続き、クマやイノシシなど野生の動物がいつ飛び出してくるかもわからない。

こんな状況になったらおそらく多くの人が身の危険を感じ、緊張します。

そうすると、私たちの体はありとあらゆる感覚を際立たせることになります。

  • 自分が歩く音も含めてあらゆる音1つ1つに耳を傾ける。
  • 自分の周りの状況への視線を投げかける醸し出てくる臭いをかぎ分ける。

などなど。

”緊張”状態とは、上のような感覚を研ぎ澄ませてくれるものなんですね。

つまり、”緊張”というのは決して私たちを困らせるためにあるわけではないんです。

なので、まずは緊張に対する心持ちから変えてみてはいかがでしょうか。

<ここがポイント>

緊張がやってきたら「来るべき時に来るべきものがやってきた!」と迎え入れる 

2.それでもおさまらない時はルーティンを活用しよう!

しかし、緊張を受け止めてもやっぱりソワソワ落ち着かない。

そんなことも実際に起こりうると思います。ではどうすればよいのか。

結論から言うと、ルーティンを活用することで緊張は抑えることができます。

以下、その方法をご紹介していきます!

ルーティンとは?プロアスリートも大勢活用!

ルーティンとは、以下のように定義されます。

ルーティン:望ましい動作をするために行う習慣や行動のこと

つまり、行動を起こす前に必ず行う、習慣化した行動のことですね。

スポーツ観戦をしていて、プレーする前にいつも同じ行動、動作をするアスリートを見たことはないでしょうか?

プロ野球の中継を見ていると、打席に入るまでに毎回同じ行動をしている選手が多いことに気づきます。

ルーテイン

また、つい最近では、ラグビーのワールドカップで日本の戦いぶりが話題になりました。

大活躍した選手がキックをする前に必ず同じ行動をすることが注目を浴びていましたよね。

あの行動もルーティンの考えを取り入れているのです。

それでは、

  1. プロアスリートはほかにどのようなルーティンを活用しているのか?
  2. ルーティンを取り入れると、どういうメリットがあるのか

について、以下ご紹介します。

 

3.ルーティンの活用例

プロアスリートは以下の3つをルーティンとしてよく活用しています。

ルーティン 活用例

 

①試合前に必ず同じメニューのご飯を食べる

あるアスリートは本番の試合がある日に、必ず決まったメニューを食べる習慣があります。

例えば、

  • 試合の前には必ずカレーを食べてから向かう
  • 試合直前にはおにぎりを食べる

など、中身はそれぞれですが、決まったメニューを食すことで心を落ち着かせ、少しずつ試合モードに切り替えていくのだそうです。

大事な試験の前に、カツ丼を食べるといった話をよく聞きますが、これはあまりおすすめできません。

なぜなら、いつもと違うメニューを食べることで試験への意識を必要以上に煽るからです。

アスリートのように、いつもと同じルーティンを取り入れ、心を落ち着かせて試験に臨むようにしましょう。

②本番前に、勝負曲を聞く

日本代表のあるサッカー選手は、試合前に必ずお気に入りの曲を聴いて向かうようにしています。

試合会場かかる時間をあらかじめ調べ、到着する7分前から自分の勝負曲をかけるのです。

これを行うことで、ワールドカップのようにどんなに大きい大会でも最後は

いつもと同じ気持ち・リズムで試合会場に入れたと言います。

この考え方は試験前にも応用することができますよね。

朝出発までの間に普段から聞いている好きな音楽を聞き、気持ちをリラックスさせて会場に向かう。

音楽が好きな人はこうした方法も試してみてはいかがでしょうか。

③ストレッチする

スポーツは、一瞬一瞬の動きが勝負の分かれ目となります。

そのため、プレーに入る際には身体の持ちうる力を全て発揮できるようにしなければなりません。

そこで、プレーに入るまでのルーティンにこのストレッチを取り入れようという発想です。

これは勉強にあてはめることができます。おそらく受験生は模擬試験の時にも

  • 直前に単語帳を見返す
  • 簡単な計算問題の確認する

などして、開始の時刻に備えてきたと思います

このように、ちょっとした頭の体操を本番の試験前にも取り入れると良いのではないでしょうか。

もちろん普段の勉強で行うのもオススメです。

 

4.ルーティンを取り入れるメリット 

ルーティンの活用例をご紹介しました。

このルーティンを取り入れることはどういうメリットがあるのでしょうか。

それは以下の2点です。

①練習の延長線という気持ちになり、集中力が高まる

ルーティンは、本番の時だけでなく日頃からの繰り返しが必要になります。

メジャーリーグで大活躍した野球選手は、練習の時から試合に入るときと同じルーティンで打撃練習に臨んでいました。(バッターボックスには左足から入る、構えるまでのポーズetc.)

スポーツには、「本番は練習のように、練習は本番のように」という有名な格言があります。

ルーティンを取り入れるとまさに以下のような効果があるのです。

  • 練習:試合の時と同じルーティンを行い、本番のつもりで臨む
  • 本番:練習でやっていることを、そのまま出すつもりで臨む

打席に入る前の行動を決めておくことで、本番は練習の延長線のような気持ちになれます。

リラックスすることができればそれは集中力にもつながりますから、余計なことを考えずに、

プレーのみに意識を傾けることができるのです。

②失敗したときに平常心を保てる

例えば、試合全体のまだ半分も経過していない場面で何かミスをしてしまったとしましょう。

うっかり失点につながるミスをしてしまい、それでも試合が続いていく状況です。

試合中はどんなことがあっても、常に目の前のプレーに集中しなければなりません。

(試合が終わってから振り返ります。)

ある日本人メジャーリーガーは前の打席で凡退しても、次の打席に入る直前にもいつものルーティンを行い、

ルーティン 

という初心で臨むそうです。

こうすることで、平常心に立ち返ってプレーに集中できるのだと言います。

これは入試本番においても、同じことが言えますよね。

例えば試験の最初の科目でミスをしてしまったとしましょう。それでも次の試験は続いていきます。

このような状態になったときには、いかにまた初心に戻って次の科目に集中できるかがカギとなります。

ルーティンは失敗しても、次の行動の前に平常心に戻すことを可能としてくれるのです。

<ここがポイント>

ルーティンは、平常心で本番に臨むための手助けをしてくれる

まとめ~本番で100%の力を出したい皆さんへ~

ここまでルーティンの活用法、およびそのメリットをご紹介してきました。

以前、ボクシングで世界チャンピオンになった選手が

何度防衛を重ねても試合前は緊張して逃げ出したくなったという話を本で読んだことがあります。

プロスポーツの第一線で活躍しているようなアスリートも、大事な場面では緊張するのです。

だからこそ、ルーティンを活用し、最高の結果を出せるよう緊張をコントロールしています。

冒頭でもお伝えしましたが、緊張はして当たり前です。

無理に抑えるより、緊張と上手に付き合うことをぜひ意識してみてください。

皆さんの本番を心より応援しています。

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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