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人材教育コンサルタントの上田一輝です。
今回は「塾講師とコスパ」について考えてみようと思います。
というのも、塾講師は「予習や採点など、時間外勤務が多くて大変では…?」と思われがちな職業です。
インターネットでも塾講師を検索すると「ブラックだからやめておけ」「全然割に合わない」という口コミが多く出てきます。
ですが、実際に複数の会社で働いてきた私からすると
塾講師はやり方次第で、とてもコスパが良い(=時間に対する賃金が高い)
と確信を持って言うことができます。
私の周りで長期にわたって働いている方も、口をそろえて「塾講師はやりがいがあって良い仕事だ」と言います(なかには「割が良すぎて辞められない」という声すら…!)。
では、なぜネット上の評判と、実際に働いている人の声にかい離が出てしまうのでしょうか。
一緒に考えながら、塾講師の働き方を“時間対費用(コスパ)”という観点から見ていきたいと思います。
(参考)コスパとは
コストパフォーマンスの略称で、支出した費用とそれによって得られたものとの割合を意味する言葉です。
日本語では「費用対効果」と訳されます。仕事においては「掛けた時間・労力に対して、報酬ややりがいなど、見返りが大きい」ほど、高コスパであると言えます。
塾講師はなぜ時短勤務が可能なのか
まず、コスパのうち「その仕事に割く時間」について考えてみたいと思います。
そこで、塾講師の大きなメリット「時短勤務が可能」について、お話ししていきましょう。
多くの学生講師は1日2コマ(3時間程度)、週2日程度働いていることが一般的ですが、これは他のアルバイトと比べると明らかに短い時間といえます。
どうしてこのようなことが可能なのでしょうか。
この理由を紐解くには「業界特性」から考えることがポイントです。
そもそも、塾業界では保護者対応や営業・総務を行う「正社員」と、授業のみを受け持つ「アルバイト」の2つに分かれて勤務していることが一般的です。
注目していただきたいのは“業務内容が明確に分かれている”という点。
このことが、無用な長時間労働をせずに済む理由と言えます。
比較として、アパレル(服飾販売)の仕事を考えてみましょう。
店舗を構えるビジネスの場合、店舗責任者として1~2名正社員、あるいはフルタイムの契約社員がいることが一般的です。
責任者は売上の締めやシフト表作成を行ったりしますが、多くの会社では「正社員しかやってはいけない仕事」というのは比較的少ないものです。
さて、このようなアパレル業界に皆様がアルバイトに入ったとします。
すると最初は販売だけしていればよいはずの仕事だったのに、徐々に「○○もお願いしていい?」と言われる可能性があります。
なぜなら、販売にはどうしても“お客様が多い時間帯”と“少ない時間帯”があり、少ない時間帯にも仕事を割り振るためには、多くの仕事ができるようになる(専門用語で多能化と呼びます)必要があるためです。
“仕事のステップアップ”という観点から見ると望ましいことですが、気が付くとどんどん仕事が増えていって、週5シフトから抜けられない…ということになりかねません。
他にもサービス業だと
・お客様が多いため、帰れない。
・クレームを受けてしまい、対応に時間がかかり定時に上がれない。
・他のシフトの人が急遽体調不良などで抜けてしまい、臨時で入る。
といった、勤務時間が延びてしまう要因がたくさんあります。
そして、これらはアパレル業界に限った話ではありません。
飲食店スタッフやコンビニ等、アルバイトが多くいる職場ではよく見られることです。
しかし、塾講師の場合、保護者対応やクレーム処理まで学生が任されるケースは滅多にありません。
これは「若すぎると信用感が失われる」ことに加え、継続的に面倒を見ていない講師に対応させるリスクが大きすぎるためです。(生徒が4年通ってくれているとしたら、その履歴がわかるのは社員だけですよね?)
このことから、塾業界ではアルバイトが正社員と同業務を任されてしまい、業務時間がどんどん延びていく…ということがほとんどないのです!
また、生徒が突然飛び入りで参加する、というケースはありませんから、いきなり授業コマが増えてしまう心配もありません。
宿題を渡し忘れる等、よほどのミスが無い限り、予定通りの時間に終えることができます。
これらのことは、
・学業と両立させて働きたい!
・時間をきっかり守って帰りたい!
と考えている方にとって、とても良い条件ではないでしょうか。
(参考)個別指導塾の実態リサーチ結果
・週1日が17%、週2日が39%と、短時間勤務が実現できている。
・個別指導塾だと時給1200円が相場。但し、1500円以上も21%存在する。
(出典:http://www.tnews.jp/entries/26161?p_search)
塾講師は稼げる?!
次に「稼げる金額・やりがい」面から、塾講師はコスパが良い仕事かどうか、検討していきましょう。
実は、塾講師の繁忙期が大学の休暇期間と被っているのは、大学生にとって大きなメリットです。
なかには口コミで「塾講師は稼げないからやめておけ」という声もありますが、これは大きな間違いです。
確かに通常の授業を週1~2日持っているだけでは、なかなか大きく稼ぐことは難しいでしょう。
ですが、講習期間になると話は別。
1日フルで入ると、どんなに低く見積もっても1日1万円以上の仕事になります。
(私が知る限り、最も稼いだ大学生の先生は1ヶ月で50万円も貰っていました。さすがにこれは極端な例ですが…)
もちろん、せっかくの休みだからこそ大学生らしく遊びたい!というのであれば、それも可能です。
「ガッツリ稼ぎたい」「効率よくさくっと稼ぎたい」という、両方のニーズに応えることができる仕事であることは、塾講師業の大きな魅力かと思います。
例えば1年生のときはガッツリ稼ぎ、2年生では遊びたいから講習期間は入らず、3年生はインターン以外の時期にそこそこ入る…といった、フレキシブルな勤務も可能です。
塾講師ほど割の良いバイトはない!?
「時短勤務ができ、安定して働ける」だけが塾講師のメリットではありません。
塾講師は高時給な仕事の代名詞。
指導形態にもよりますが、時給1500円超えは決して珍しいものではありません。
冷静に考えて、週1日のみ、1日2時間から勤務OKな仕事、というのはとても少ないものです。
更に時給1500円の「未経験から可能な仕事」は、塾講師を除くとまずありません。
ですから自分の予定に合わせて、効率よく稼ぐ…という観点ではとても優れた仕事と言えるでしょう。
更にスキルアップが給与に繋がりやすいことも魅力の一つ。
私の知り合いには、専門性を高めることで、なんと時給2500円を超える賃金をもらっている学生もいます!
では、冒頭でお伝えした「時間外勤務」についてはどうなのでしょうか。
はっきり伝えておきたいのは、時間外勤務がない塾は存在しない、ということです。
予習が給与対象に含まれる会社はありませんし、多くの会社では採点や質問対応については「手当」を払うことで、一律対応としています。(これについては、現在改善されつつありますが、まだ多くの塾では上記のようにみなし時間で対応しています)
しかし、塾講師はスキルアップし、継続して続けることで時間外勤務を劇的に減らすことができます。
実際に経験者に聞いてみても「1年目は大変。2年目はだいぶ楽、3年目以降は笑っちゃうぐらい楽」という方がほとんどでした。
もちろん、個人差はあると思いますが、継続して勤務すればするほど“コスパが良くなる”仕事と言えるでしょう。
(そういう意味では、未経験者でも短期間でガッツリ稼ぎたい、という人には向かない仕事とも言えます。)
じっくり自分の授業の質を高めながら、時間外勤務を減らせるように努力していくことで「実質時給」をグングン伸ばすことができますよ!
参考:経験者の声
デメリットは、何といっても授業準備に時間がかかってしまうことです。1年くらいやると授業のストックがたまって予習なしでも出来るようになりますが、最初のうちは全部一から組み立てないといけないので、授業と同じくらい時間がかかってしまうか、倍かかってしまうこともありました。
宿題のチェックや、中学生のための小テストの作成や採点などにかかる時間は時給には含まれません。給料が発生するのは純粋に授業時間のみです。従って時給は高かったのですが、かかったすべての時間で収入を割るとそれほど高くはなりません。ですが、小学生達が一所懸命授業を聞いてくれたり、中学生から「○○先生(自分)の授業が好きだ」と言われたりということが励みになりました。
↑時間外労働を減らしてもっとコスパをよくしたい方はこちら!↑
塾講師は、忙しいあなたにこそ、おすすめの仕事!
いかがでしたでしょうか。
塾の仕事は思ったよりコスパが良いな、と感じて頂けているでしょうか。
最後に、塾講師と大学生活をいかに両立するか…という観点から、考えてみたいと思います。
塾講師は肉体的には厳しくないものの、大変な仕事であることは間違いありません。
最初は予習が大変だったり、やる気のない生徒のマネジメントに困ったりするでしょう。
(案外、過去の知識を再び掘り起こすのは手間がかかります…)
時には保護者からの厳しい叱責の声や、人間関係で悩むこともあるかもしれません。
ですが、それを超えるやりがいが塾講師にはあふれています!
今回の内容とはズレるので詳述しませんが、気になる方は以下のリンクも見てみてくださいね!
コスパ以外にもたくさん!塾講師のメリットを徹底解説記事はこちら!
↑【大学新1年生におすすめ】塾バイトを検討する時に絶対役立つ記事6選!↑
そして報酬面でも、働き方でも恵まれている職場であることは今までお伝えしたとおりです。
塾講師ほど「コスパが良い」仕事はなかなかありません!
ぜひ、そのメリットを最大限生かして、就活やインターン・研究とバイトを両立できるようにしてみてはいかがでしょうか。
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