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【塾講師バイトが気になる人必見!】塾講師の一日の過ごし方 ~通常授業編・講習編~

2021/12/17

講師の一日~通常編・講習編~

私は4年間某個別指導塾で勤めていました。その経験から、意外と知られていないであろう講師の一日について通常編と講習編で解説します。塾講師の仕事は授業外の拘束時間が長いとか様々なことが言われています。私の個人的な経験ですがそれらも判断できるといいと思います。


  1. とある講師の一日 通常編
  2. とある講師の一日 講習編 

 

1.とある講師の一日~通常編~

ここでは講習ではない通常の一日を時間に沿って解説していきます。ここでは私が通常で一番入っていた17時から3つ授業をこなす一日を書きます。


~16時ごろまで…学校や自由時間


16時30分…塾に到着。生徒の情報の確認や今日の授業で行うところにさっと目を通す。また、重点的に予習が必要な問題があればこの時間を使用ししっかりと予習をしておく。


16時55分…生徒が来始めるので講師室から出て生徒を迎える。


17時~21時20分…授業時間。基本的には生徒2の講師1の授業スタイル。1コマ80分でコマとコマの間には10分の休みがある。しかしながら10分間を本当の休憩に使える講師はほぼ0。授業の延長は余裕であるし、生徒の事務処理をしたり宿題を用意したり次の生徒を迎えたり…。忙しい時には飲み物を少し飲むくらいで終わってしまうのが現状。


21時30分…授業の延長や生徒の事務処理がなければこれくらいの時間には講師室へ戻り一息つくことができる。


21時40分…終礼。しかしうちの教室ではこの時間に始まることが少なく遅いころには22時から始まるということもざらにあった…。なぜここまで待つのかというと基本的には重要事項を話すので全員参加してもらわないと情報の練達に不備がでるからだ。


22時以降…ここは月によって全く違う。講習が終わった直後は特にすることがないので普通に帰ることができる。しかし、講習会の前だと私の塾は面談で使用する生徒のカリキュラムの作成があったために、その作業時間となる。そのため、この仕事が多ければ多いほど帰りの時間は遅くなってしまう。


また、年数がたつと後輩の指導で研修会を開いたり、新人の授業チェックや全講師のカリキュラムのチェックなどの仕事も増える。そのため、講習会が始まる前は終電で帰ることもしばしばであった。ただし、これらの業務にはしっかり作業給がついているため頑張った分給料はもらえていた。ある意味、この作業給があるとないとでは月給がかなり変わるのである意味ありがたいといえばありがたい。しかし、次の日の授業が1限だと…(笑)


この時間は他講師との共有の時間でもあります。終電さえ気にすればいつまでもいることができるので、同僚とご飯を食べに行ったり、夜食を買いに行くなどしてコミュニケーションをはかっていました。この時間でしっかり同僚や先輩とコミュニケーションをとることが塾では意外と大事であったりなかったり…。


保護者面談

私たちの塾では原則講習前や入試前などの面談には講師も出席することが求められました。そのため、上記以外に時期によって保護者面談も加わります。


その中でも一番多かったのは21時20分以降の授業終わりでした。その授業に生徒がいるからその流れで行きましょうという理由や保護者が働いているためにその時間でないと無理といった理由でこの時間が多かったです。また、小さい子供がいる家庭だと17時前に面談をする家庭もありました。生徒が多くなればなるほど面談も増えますので17時から22時くらいまですべて面談のアポイントが入っていて面談のためだけに来る講師も多々いました。


通常編を振り返り

講師の日常はいかがだったでしょうか。非常に忙しいと感じられたかもしれません。確かに忙しいです。嘘は書くつもりはありません。ただし、非常に充実した1日になることは間違いないです。さらに、限られた時間で多くの仕事をこなさなければならないのでタイムマネージメントがうまくなります。同僚の多くも忙しいといつも言いながら働いていましたが、不思議と忙しいから時間的にきついからと言ってやめていく講師はいませんでした。忙しいけどやりがいたっぷりの塾講師。皆さんもぜひチャレンジしてみてください。次は講習編についてです。



2.とある講師の一日~講習編~

ここでは、塾業界の多忙時期である講習会の一日について書いていきたいと思います。なお、夏期講習、冬期講習、春期講習とありますが、春期講習は受験が1年先のため授業コマを多くとる生徒がいないのでここでは夏期講習と冬期講習という前提で書かせていただきます。


私は1年で平均10人程度の生徒の担当をしていました。このうち8人くらいは受験生であったために講習会は非常に忙しいものでした。


9時…出勤。誰もいない教室で今日一日のスケジュールの確認や軽い予習をすます。


9時30分~12時20分…午前中の授業(2コマ)。間に休憩あり。午前中の授業は受験生が非常に多い。また、眠そうに来ている生徒がほとんどである。自分たち講師も講習が連日あり前日夜遅く帰ってからのこの早い時間なのできついといえばきついが、この2コマをいかに気持ち良く行えるかが、午後8コマ分の授業の質ややる気に直結するので、自分は特に朝の挨拶といったささいな入り方をいつも以上に気を付けていた。


12時20分~13時20分…昼休み。基本的には講師室でご飯を食べる。近くのコンビニやお弁当屋または自宅から持ってきた弁当を食べる。しかし、授業によっては延長するために講師によってこの時間はまちまち。小学生の生徒がいる講師だと、生徒が食べ終わると暇を持て余し講師と話そうとするためほとんど時間がいこともあった。一日中教室にいるのが嫌だったのでこの時間はリフレッシュも込めて積極的に外に買い物に行くように努めていた。


13時20分~16時…午後の授業(2コマ)。間に休憩あり。ここは生徒も教師も眠くなる時間で非常につらい。なので、やはり入りの挨拶を意識!あとは、生徒の様子を見ながら雑談をなるべくはさみ眠くならないように気を付けていた。


16時~17時…休憩。この時間に軽食をつまむ。気分転換に外に買い物に行く講師が多数。また、この時間に夜の授業の予習を行う講師もいる。この時間も授業の延長でずれ込む可能性がある。


17時~21時ころ…夜の授業(3コマ)。間に休憩あり。この時間が一番きつい。朝から4つの授業をこなした後に3授業が連続であるためだ。しかし、部活をやっている生徒はこの時間を好むためにいつもこの時間は人気の時間帯となっている。私の場合、「17時からの授業をいかに乗り越えるか」がポイントであった。後の二つは通常授業でもよく入る時間帯なのでいわばホーム時間である。そのため、進行方法や疲れ具合もイメージしやすく乗り越えられる。しかし、この初めの一コマは通常ではあまり入らない時間帯なので結構精神的につらい。乗り越えるためには、まず、この前の休み時間に仮眠を少しでもとることが重要である。なかなか難しいかもしれないが10分でも休むと全くその後の疲れが違うので自分は寝れるときは積極的に寝ていた。

21時~終礼。

22時ころ…帰宅。しかし、カリキュラムの作成や研修などで帰りが遅くなることは多々ある。


講習編を振り返り

講師の講習日程はいかがだったでしょうか。多くの生徒を抱えていると朝から晩までこのようなタイトなスケジュールを7日間連続でこなすといったこともあります。講習は体力勝負です。しかし、自分自身である程度スケジューリングできる塾であったので、このようなタイトなスケジュールは組まずに余裕をもってスケジューリングしていた講師もたくさんいました。


私はサークルをしていたために来れる日数が多くないためこのようなスケジュールで講習会を行っていました。非常にタイトでしたが、終わった後の達成感はとてつもないです。また、生徒と多くの時間を共有できるので生徒の理解も深まりますし、生徒自身も授業をやりきったということが大きな自信になります。忙しいですが生徒の成長を一番実感できる講習会は私は好きでした。

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