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【塾講師個別指導】生徒に出す宿題の管理・量の調整アレコレ(テスト前編)

2021/12/17

テスト前ラスト3回からの宿題管理

予習型の授業をしている場合、テストが近づいてきたら、可能な限り早めにテスト範囲の復習に入れるようにしましょう。テスト日程から逆算し、ラスト3回までに復習に入れるのが理想です。テスト前に出す宿題については、生徒の目指す目標点によって少し変わってきます。

目標点「~60」の場合

もともとの点数が高くない状態で60点前後を目指す場合、応用問題や英語長文を無理に得点源にする必要はありません。そういう難易度の高い問題は、無理をせず途中点などでちょっとずつ点数を掠め取る作戦でいくのが良いと思います。むしろ徹底すべきなのは暗記物・基礎問題です。この部分について宿題でもたくさん出し、応用問題にあまり時間をかけなくてすむ分、基本を反復して簡単な問題を確実に得点できるようにしましょう。量の目安としては、「直前にあわててやってもおそらく終わらないだろう」位の量です。毎日少しずつでも取り組むように指導しましょう。

また、テキストの簡単な問題でも計算ミス、スペルミス、解法ミス(記号で答える問題を言葉で書いてしまうなど)、時間配分ミスといった根本的な部分で失点してしまわないように意識付けさせることが重要です。以上の部分に焦点を当てて宿題を徹底できれば、目標点クリアは難しくありません。

目標点「60~80」の場合

80点程度を目指す場合、テスト問題の構成などにもよりますが基本の反復のみでは達成できないことが多いです。このあたりから、テキストに出てくる応用問題(各単元の終わりに載っているような問題)も少しずつなれておく必要があります。

学校の教科書やワークなどには「まとめの問題」のようなページもあるので基本反復が十分に行えたと判断できた場合にはそこを解かせてみる、時間がなければ解説だけでもしてあげると良いです。簡単な問題の練習や生徒の得意分野などは宿題にまわしてしまい、授業内では解説が必要or生徒の苦手分野を扱ってあげることがオススメ。

目標点「80~100」の場合

この領域を目指すのであれば、授業のラスト3回で確実に復習に入っていることは必須条件です。おそらく普段の授業ではスラスラと進められていると思うので、復習の中での応用問題の比率をグッと上げてあげましょう。

その代わり、基本問題や過去に間違えた問題などは授業時間節約のため全て宿題でやってこさせ、授業ではほとんど取り上げないくらいのスタンスがいいと思います。目標が目標なのでそれくらいは生徒にとっても苦にならないレベルにいるはずです。テキストの過去に間違えた問題なども片っ端からつぶし、暗記物は何を出題してもスラスラ答えられる。応用問題も正解できる、欲を言えば自分の解答を一から全て説明できる状態になればかなり仕上がったといえます。

以上をまとめると

  • 目標点「~60」 →暗記と基礎問題を何度も何度も宿題で反復させる
  • 目標点「60~80」 →暗記+生徒の得意な分野は宿題でやらせてしまう
  • 目標点「80~100」 →暗記+基本問題は全て宿題。授業は難易度の高い問題に集中すべし

いかがでしたでしょうか。前回記事とあわせ、講師の皆様の指導の一助となれば幸いです。それでは!

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