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【”夏期講習初”の先生必見】おさえておこう!夏期講習での指導ポイント!

2021/12/17

※本記事の最新版はこちら!


塾にとって最も”アツい”夏期講習の位置づけと指導法とは?

講師の皆様こんにちは!


人材教育コンサルタントの上田一輝です。

 

そろそろ夏期講習が近づいてきました!


新しく入社された先生にとって、初めての塾の講習。

 


経験のないことでイメージがつかず、不安も多いのではないでしょうか。

 

また、新たに講師として勤務されたい方もご覧いただいている方は、応募をご検討中かと思います。
(この時期は塾側の募集数が増えるため、採用されるチャンスが広がっています!)

 

 

そこで本稿では、初めて夏期講習をご担当される先生向けに、


夏期講習の時期ならではの塾の特徴

絶対に押さえなければならない指導上のポイント

をお伝えしてまいります。


特に、初めて講習期間に授業に入る講師の方は必見です

 

夏期講習の特徴(生徒編)

新しい生徒(体験生含む)が多い

夏期講習では春期講習ほどではありませんが、新たに生徒が増える時期です。


受験学年以外では、転入生(塾を変えようと考えている生徒)も体験入塾されるケースも。


また、個別指導塾では、受験生が「集団授業についていけない」という理由で

駆け込み・短期で使われることも多く見受けられます。


ここで塾として重要なことは“新しい生徒”を増やしていくこと。


詳細は春期講習の記事に述べましたので、ぜひご覧ください。

【”春期講習初”の先生必見】おさえておこう!春期講習での指導ポイント!

 

 

休みの予定がバラバラ

春期・冬期講習と夏期講習は、”講習期間の長さ”が圧倒的に異なります。


講習期間が長いことで、色々な事情で休んでしまう生徒が増えていきます。
(なかには、旅行や遊びを理由に休んでしまう生徒も…)


そこで問題になるのは、授業展開。

1学期の復習なら特段心配する必要はありませんが、新しいことを学ぶときは注意が必要です。
(例:夏期講習で不定詞・逆比など重要なテーマを扱う塾もあります)

また、遅刻しがち・休みがちな生徒を頭ごなしに叱ってはいけません。


本人都合ならまだしも、親の都合で参加できなかった生徒もいます。

講師は”誰もが欠席する可能性がある”前提で、授業準備を行いましょう

また、あらかじめ教科やコマ数といった講習全体のスケジュールを確認しておくと、より良い準備ができますよ。

 

 

受験学年の正念場!

受験生にとっては、夏期講習は本当に重要。


なぜなら多くの場合、この時期の成績で、受験校を確定することになるためです。



講師としてはなんとしても、1つでも上の学校を受験できるように指導していきたいところ。


しかし、受験生のモチベーションを維持するのはなかなか大変です。

単純に“あと半年!”と煽ったところで、生徒はなかなか動いてくれません。

そこで簡単なテクニックをご紹介します。ぜひ実際に活用してみてくださいね。

 

  • 実際にオープンキャンバスに行ってもらう(特に校舎が豪華な学校!)
  • 過去問が解ける!という感覚をもってもらう
  • 演習時に学校名や年度を意識的に伝える

 

 

夏期講習の特徴(講師編)

講師の予定が合わないこともある

夏期講習は講師にとっても長丁場。


特に大学生の方だと、自分のサークルや友人との予定、旅行、試験など様々なイベントが控えています。

もちろん、事前に講師から休みたい日を事前申請しておくことに問題はありません。

 


困るのは「講師配置が決まった後に」やっぱり入れない、となること。

サークル活動で急に予定が埋まったり、試験日の変更が理由で申請されるケースが多いようです。

これらは事前に大学の予定や、サークルの先輩に確認すれば”おおよその時期”がわかるはずです。

 

 

 

塾側にとって一度決めた配置を、調整し直すのは大変な手間になりますから、

冠婚葬祭以外で変更を依頼することは、極力避けるようにしましょう。


どうしても用事が入ってしまった場合、自ら他の講師に声掛けするなど、なるべく管理者の負担が減らすように動くとよいですね。

 

新しい講師が動員される

春期講習編で詳しく書かせて頂きましたので、ご覧ください。

【”春期講習初”の先生必見】おさえておこう!春期講習での指導ポイント!

 

 

 

体調を崩す先生が現れる

夏期講習期間に「遅刻ゼロ」「体調不良による緊急での講師交代ゼロ」は私の経験では見たことがありません。


体調不良・電車遅延・予定を忘れているなど、多くの緊急事態が起こります。

 

ですから、必ず不測の事態が起こるものだ、と考えておいた方がよいでしょう

新人の先生であっても、緊急時に授業の依頼が来る可能性もあります。

 

予定が空いていれば、ぜひ積極的に支援するようにしましょう。

 

 

秋の予定まで勘案して授業に入る

慣れた大学生の先生だと、たくさんの授業に入ることもあるでしょう。


もちろん、力量ある先生が多く授業を担当することは、生徒にとっても望ましいことです。

しかし、1点だけ気を付ける必要があります。

 

それは扶養枠の103万円に、夏前後で到達してしまう先生がいらっしゃることです。

扶養枠を超えると、税金や保険面で大きく不利になることもあります。
(その結果、秋から1日も授業に入れなくなるのは本末転倒です。)


たくさん授業をご担当される先生は、念のため秋以降の予定も考えて授業に入れてもらうようにしましょう。

 

塾以外のバイトをかけもちする場合に気を付けておきたい3つのポイント~確定申告・勤務場所・時間管理~

 

夏期講習での指導ポイント

さて、続いて具体的な指導ポイントについて述べていきます。


最初に集団指導・個別指導共通のポイントを説明したのち、

それぞれで意識するべき点をコンパクトにまとめてお伝えします!

 

 

 

共通

絶対に遅刻・無理をしない
生徒の満足度を高め、塾を気に入ってもらう
講師同士のフォローを忘れない

 

【”春期講習初”の先生必見】おさえておこう!春期講習での指導ポイント!

 

だれさせない授業展開が必要

講習期間は授業時間が長く設定され、生徒が飽きやすくなります。
(個別指導では、2コマ連続の授業も増えていきます)


そのため、先生は飽きない/だれさせない授業を展開していく必要があります

 

おススメは、授業案をつくるときに“息抜き”を作ること。

雑談を入れてみたり、受験のことについて一緒に話し合ってみたり。

 

この記事をお読みになっている先生の強みは“受験生と年齢が近いこと”です。

 

もちろん節度ある指導は必要ですが、ときには愚痴や悩みを、お兄さん・お姉さんとして聞いてあげると、生徒にとって良い気分転換に繋がりますよ。

 

 

演習をしっかり取り入れる(特に受験生)

 

普段より長い授業時間を有用に使うためには“演習”を取り入れることが重要です。

 

 

 

授業時間が長いと、つい多くのことを伝えたくなりますが、

残念ながら話した内容の多くは、彼らの記憶から忘れ去られてしまいます。


これは人間の脳のつくりから考えれば、仕方のないことです。


また、既に理解している内容について、一から授業を受け直すことは、生徒にとって苦痛でしょう。

 

そこで演習授業を活用しましょう。


演習授業とは、各自で問題を解かせながら、

多くの生徒が間違えた問題だけをピックアップして解説する方法。

 


このスタイルだと、得意な生徒は難しい問題を、苦手な生徒は易しい問題を行うことになりますから、結果的に無駄な時間が減り、効率的に成績を伸ばすことが可能です。

さらに演習と授業を繰り返すことで、長々と話を聞き続けることがなくなります。
(10分解説→10分演習を繰り返せば、集中しなければいけない時間は短くなりますね)


授業の工夫として、ぜひ頭に入れておいてくださいね。 

 

 

集団指導の場合

学習スケジュールを自分で管理する癖をつけさせる

集団授業では、カリキュラムに基づいた学習スケジュールがあります。


これを自分で管理する癖を必ずつけさせましょう。
(言い換えると、宿題を毎日コツコツやる癖をつけさせよう、ということになります)

 

特にお盆前後で、生徒は一気にたるみがちです

夏期講習では「できないことは叱らず、やらないことを叱る」ようにしましょう。

自分で学習スケジュールを管理できるようになると、秋以降の成績が伸びやすくなります。

 

進度の差に配慮する

ちょうどこの時期は、学力差が大きく開いていく時期になります。


ハイレベルなコースを除き、授業ではなるべく授業は遅い生徒に配慮した形をとりましょう。


演習授業であれば、授業内では基本的な問題の解説を重視しつつ、別解や補足を入れることで、多くの生徒が満足するような内容を組み立てます。


また、新規単元がある場合は、必ず復習を入れるようにするとよいでしょう。

 

 

個別指導の場合

学習スケジュールをつくってあげる


集団指導と異なり、学習スケジュールがないケースが多いです。

講師が何も考えず、ただ漠然と宿題を出すと、どうしても生徒はまとめて勉強してしまいがち。

 

そこで、学習スケジュールを一緒に組み立ててあげるようにしましょう。

 

 

あまり細かく設定するのではなく、1週間単位でやるべきものを明示してあげれば十分です。



勝手に先生がスケジュールを押し付けないように!

ひとりひとりの生活(部活・課外活動・旅行など)に合わせられることが、個別のメリットです。

 

 

なるべく期間をバラして入れてあげる

授業日を講師と生徒の打ち合わせで決める際、きちんと規則正しく設定していますでしょうか。


つい、お互いの都合で、例えば8コマを集中的に入れてしまいがち

(7月下旬に4コマ、8月下旬に4コマなど…)。



しかし、個別指導で重要なのは、

「きちんと学習スケジュールに沿って勉強ができているか」を確認することです。


授業は定期的に(理想を言えば週2日ペースで)あるよう、日程調整をしっかり行いましょう。

 

 

 

授業方針を明確に決める

夏期講習では、通常授業に比べて柔軟なカリキュラム作りが可能です。


自由度を活かすため、「先取りをする」のか「今までの復習をする」のかを、あらかじめ決めて授業を展開しましょう。


また、集団授業のフォローをする場合は、必ず沿わせた形で授業を組み立ててあげるようにしましょう。

 

 

 

まとめ

夏期講習は通常授業と比べ生徒・講師ともに、最も大変な時期になります。


つい、授業が惰性になってしまう先生も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、この夏の意欲と成績が、多くの生徒の人生を左右していきます


私たち先生の頑張りが、生徒の人生に大きな影響を及ぼすことを考えながら、一期一会の授業をしっかり行っていきましょう。

 

 

 

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