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マネジメントスキルを磨く!はじめての新人育成の5つのポイント!

2021/12/17

はじめて新人の育成を任された…!何を意識すればいい?

講師の皆様、こんにちは!
人材教育コンサルタントの上田一輝です。

夏期講習時期は、たくさんの講師が入社してきますね。

もしあなたが2年目以降ならば、中堅・ベテラン講師として、新人・後輩育成を任される可能性があります。

ですが、

“育成される側(=学生)”は経験したことがあっても、

“育成した”経験はほとんどないのではないでしょうか

 

そこで、今回は、

新人育成の時に注意したい5つのポイント
をまとめました


この記事さえ読めば、一通りの新人育成法を把握することができますよ。

また、最後に特典として「新人育成チェックシート」をプレゼント!

ぜひ活用してくださいね。

 

 

絶対に押さえたい!5つのポイントとは

1、生徒(保護者)対応

最初に考えて頂きたいのは、実際にお客様と会うときの対応。

塾は“普段目に見えないサービス”かつ“わかりづらいサービス”を提供しているからこそ、目に見える限られた場所で品質を判断されがちです


特に保護者は、授業を見る機会は極めて少ないですから、必然的に教室の雰囲気や講師の話し方をよくチェックされています。

これは実際に私が経験した話ですが、

  • 授業はいまいちでも、清潔ではきはき対応してくれる講師
  • 授業が上手でも、身だしなみができておらず、対応があまりよくない講師

のどちらかを選ぶ場合、

90%程度の確率で“対応がよい”講師が選ばれます。

このことは、ぜひ皆様も知っておいてくださいね。

 

では、具体的にどの部分をチェックすればいいのでしょうか。


最も重視して頂きたい点は「挨拶」です


保護者の方は、皆様に教科内容だけを教えてもらえればいい、とは考えていないもの。
多くの場合、しつけや学習意欲についても、より良くして欲しいと思っています。


その担当者がろくに挨拶もできない…となると、信頼を失ってしまいますよね。
また、新人だから授業力が不足している、は許されても、挨拶ができないことは許してもらえません。
まずはしっかりとした挨拶ができるよう、指導していきましょう。

 

挨拶は

  1. はっきりと
  2. 大きな声で
  3. 笑顔で

以上3点を心がけましょう。

 

また、注意すべきは「何かをやりながら挨拶をしない」ということ。

若手講師の方ですと、つい丸つけをしながら・報告書を書きながら挨拶してしまいがちですが、これはマナー違反です。

一度作業を止めて、きちんと相手を向いて挨拶してから、作業に戻るようにしましょう。

 

2、電話対応

講師は保護者の方と電話でお話しするケースも多いかと思います。
そこで、次に教えていきたいのは電話対応です。


電話対応で意識したいのは「聞き取りやすさ」と「丁寧さ」。


電話だとどうしても、直接話すときよりも聞こえづらくなりますから、「ゆっくり」「わかりやすく」話す必要があります。

 

さらに、声が低いと暗い印象や不機嫌な印象を与えるので普段より「明るく、1トーン高い声」を意識するのもポイントです。(この際、口角を上げるようにすると自然と声が明るくなります)

 

また、敬語については最初から完ぺきを求めるのは難しいもの。
もちろん、しっかり敬語を使えるにこしたことはありません。

しかし、多少間違えていても、一生懸命、丁寧に話そうとしている態度が見えれば、好感を抱いていただけます。

 

3、身だしなみ

生徒から見れば新人講師であっても「先生」です。

ファッション性が高いことは、立場から考えればマイナス要素にはなれど、プラスに働くことはありません。

就活生・新入社員のように“無難かつ清潔感がある”身だしなみを心がけましょう。

特に髪の毛の色や整髪料・香水の匂いは過敏に嫌がる生徒がいますから、極力控えるようにしましょう。

 

また、夏は制汗剤のにおいも注意!

汗臭いのはもちろんNGですが、汗のにおいを消そうと、香りが強すぎる商品を選ぶのも考え物。

使用する場合は無香料のものを選ぶほうがよいでしょう。

 

加えて、夏期講習は朝早いため、身だしなみが疎かになる講師が多くなります
寝ぐせがついている・あくびを繰り返すなどはもってのほか。
もし育成担当であれば、このあたりはしっかり指導しましょう。

 

なお、制服(白衣など)があるケースでも、注意が必要です。

服が汚れていないか、連勤で洗濯が疎かになっていないか、中に着用しているものが派手すぎないか、今一度確認しましょう!

 

4、授業

授業力を向上させるには場数と経験が必要ですから、最初から高いスキルを求めるのは難しいものです。
まずはきちんと準備(予習)をすることと、明るく・楽しそうに話すことを意識してもらいましょう。
(話し方によって、生徒の印象や意欲が大きく変わります!)

 

最初は手間かもしれませんが、授業に入るごとに“教案の確認”をしてあげましょう。

さらに授業の後に、授業の感想を聞いたのち、先輩講師としてフィードバックをしてあげると成長が早くなります。

時間に余裕があればぜひ実践してみてくださいね。


※フィードバック:生徒の反応や結果をみて、改良するべきところを伝えること

(参考)
以下の記事もお読みいただくと、さらに理解が深まりますのでおススメです!
まるわかり!採用後の「講師研修」とは?
これだけ!教案(板書案・授業案)の作成テクニック!
【“夏期講習初”の先生必見】おさえておこう!夏期講習での指導ポイント!
 

 

5、その他

個人情報を取り扱いますから、不用意に口外しないことは必ず伝えましょう。
また、SNSに登録されている方も多いとは思いますが、ここに塾情報は絶対に載せないこと!


フェイスブックなどから「どんな先生なんだろう?」と検索する保護者・生徒はたくさんいます。

そのときに検索に引っかかり、仮に未成年飲酒などが発覚したら…大問題になりますよね。


講師として仕事をする以上、対外的に出すとネガティブな印象を与えやすい情報は、極力控えるようにしましょう。
(例:深夜まで飲み会を繰り返している・付き合っている人とのラブラブな写真)

 

新人育成チェックシート

今回は特別プレゼントとして、“新人育成チェックリスト”をご用意いたしました。
ぜひご活用くださいね!

新人育成チェックシート

生徒(保護者)対応

服装や身なりを整えている(清潔感がある)

 

お客様の方を向いて挨拶している

 

お客様に対して好感の持たれる挨拶ができている

 

立ち姿・お辞儀の仕方は適切である

 

対応時にはしっかりと向き合っている(何か別の作業を行うことはない)

 

お互いを先生と呼び合うことができている(あだ名、○○さんは×)

 

お礼の挨拶ができている

 

電話対応

第一声の名乗りは「ゆっくり」「1トーン高め」「口角をあげて」を意識している

 

「お世話になっております」の一言が言えている

 

適切な敬語を使用することができている

 

聞き取りやすい話し方ができている

 

笑顔が伝わる声で話せている

 

身だしなみ

髪の毛は長すぎず、清潔感がある

 

寝ぐせがついていない

 

整髪剤の香りが強くない

 

ワイシャツ/ブラウスの襟、袖口が汚れていない(制服でも同様)

 

カジュアルすぎない色とデザインである

 

靴下はスーツと同系色である(白は×)

 

爪はきれいで、伸びすぎていない

 

(女性)メイクが濃すぎず、アクセサリーは派手・過剰過ぎない

 

授業部分

予習はしっかりできている

 

授業の最初に、本日の学習内容・ポイントを伝えている

 

メリハリをつけて話すことができている

 

表情豊かに話すことができている

 

その他

 

講師間で、お互いを尊重し、高めあおうとする意識がある

 

SNS等で塾関係の話を載せない(特に大学生)

 

ぎりぎりの時間に出勤してくることが無い

 

飲み会などオフの場で、生徒の個人情報を話さない

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。


育成担当になると、新しく学ばなければならないことも多く、大変だなぁ…と感じることもあるかもしれません。

ですが、新人育成は自己を成長させる絶好のチャンスでもあります

私も初めて育成担当になったとき、マニュアルなどが何もない状態で、とても苦労しました。

何を保護者の方はチェックされているのか、最低限どのレベルまで引き上げる必要があるのか、何を優先して教えればいいのか…。


考えなくてはならないこと・調べなければならないことが山のようにあったと
記憶しています。

 

ですが、その過程で私自身も大きな勉強になりました。

また、自分が指導した講師が成長し、生徒から信頼を得られるようになっていくのは、指導側から見てもとてもうれしいものです。

 

また、なぜあなたに育成を任せているのか、教室責任者の立場になって考えてみてください。

おそらく「任せられる!」と思われているからですよね。


育成をすることで自分も育つ、「共育」を目指して頑張ってくださいね!
 

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