はじめての授業に臨む前に!〜気をつけた方が良い3つのポイント〜
2023/03/02
今回は、全くの未経験者がはじめて教室で授業を行う際のポイントをまとめてみました。塾講師に限らず、はじめての職場で気をつけるべきマナーも挙げてありますので、参考にして頂ければと思います。
他の先生やスタッフとの関係作りは最初が肝心〜挨拶と情報収集〜
当たり前のことですが、まず自分から全スタッフに挨拶をすることが大事です。相手から挨拶をされるまで下を向いていたり、すでに知っているスタッフから紹介されるまで挨拶をしなかったりする新人講師もいますが、最初の態度や印象は長く影響するものです。「緊張してちゃんと挨拶できない」という声も聞かれますが、緊張しているかどうかは言い訳になりません。たとえ声が震えていても、言葉を噛んでしまっても、自分から挨拶をすることではじめて最初の信頼を得ることができると思ってください。
また、教室長や教科責任者など、自分の上司に当たる人にはしっかりと自己紹介をすることも、信頼度アップに繋がります。塾講師は生徒と関わる仕事ですから、人間関係はとても大事です。講師同士が挨拶をしているかどうか、見ている生徒もいます。誰と接する時も偏見を持たず、億劫がらず、謙虚にコミュニケーションを取りたいところです。
また、教室長や教科責任者など、自分の上司に当たる人にはしっかりと自己紹介をすることも、信頼度アップに繋がります。塾講師は生徒と関わる仕事ですから、人間関係はとても大事です。講師同士が挨拶をしているかどうか、見ている生徒もいます。誰と接する時も偏見を持たず、億劫がらず、謙虚にコミュニケーションを取りたいところです。
次に、挨拶を兼ねてでも良いですが、教室独自の規則や、チョークやマーカー、日誌などの所定の位置はどこか、生徒と講師のトイレは一緒か、電話が鳴ったらどうすれば良いか、コピーを使う際のルールがないか、などを確認しておくことも必要です。出席の取り方や、授業中に生徒がトイレに行きたいと言った時の対処法などが定められている塾もあります。初日にすべてを把握するのは難しいですが、少しずつ情報収集をしておけばいざという時に慌てなくて済みます。また、分からないことを事前に聞いてくるような新人は評価も高くなります。情報収集の際気をつけたいのが、勝手に教室の物を触らないことです。「これ何ですか?」などとスタッフの私物を触って質問する人や、特に意味も無く色々触る人はマナーが悪いと評価されてしまいます。
生徒との関係づくりで注意すべきこと〜余計なことは言わない〜
これは塾の文化にもよりますが、個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。まず、生徒から個人情報を聞いたり、また名簿などで得られた住所や学校、成績など生徒の個人情報を授業中に話してしまったりするのは言語道断です。これは注意されなくても分かる人が多いですが、意外に盲点なのが、自分の個人情報の取り扱いです。学生バイトを使っていることを伏せている塾もありますし、また学歴や所属、経験などを開示することで、生徒や保護者が他の講師と比較をしてしまう可能性もあります。
また、まだ人間関係もできていないのに積極的に自分の連絡先を生徒に教える行為も、信頼を失いかねません。自分では教え残しや質問対応など、個別のフォローをするための善意である場合が多いですが、会ったばかりの講師に電話やメール、SNSなどで、個別に質問をしようと思う生徒はほとんどいません。レギュラー授業を担当する中で、教室長や先輩講師の意見を聞きつつそういう対応が必要かどうかを判断するのが賢明です。
また、まだ人間関係もできていないのに積極的に自分の連絡先を生徒に教える行為も、信頼を失いかねません。自分では教え残しや質問対応など、個別のフォローをするための善意である場合が多いですが、会ったばかりの講師に電話やメール、SNSなどで、個別に質問をしようと思う生徒はほとんどいません。レギュラー授業を担当する中で、教室長や先輩講師の意見を聞きつつそういう対応が必要かどうかを判断するのが賢明です。
さらに、反応の良い生徒ばかりとコミュニケーションを取ってしまうのも、生徒からの信頼を得られにくくなる可能性があります。かといって話しかけられるのを嫌がる生徒もいます。生徒のキャラクターがある程度分かるまでは、できるだけフラットに、生徒に頼らない授業が求められます。
授業計画はしっかりと幅広く~想定外を減らしておく~
最後に授業計画についてですが、何よりも注意した方が良いのは時間配分です。ただでさえはじめての授業は緊張しますから、思い通りには進みません。思い通りに進まないと余計緊張して、どんどん深みにはまってしまいます。そうならないためのポイントはあらかじめ様々なケースを想定しておくことです。反応がなかったらどうしようか、答えられない質問をされたらどうしようか、ギャグが滑ったら、早弁している生徒がいたら、寝ている生徒がいたら、トイレから帰ってこなかったら、喧嘩が始まったら……etc 想定さえしておけば、テンパりすぎることなく対処出来ます。コツは、なるべく極端な事例を考えておくことです。そうすれば、実際起こることは大したことに感じないかも知れません。
時間についてもう1点、遅刻をしないことはもちろんなのですが、授業時間を早く終わらせたり、また延長したりすることは、多くの塾で御法度です。ほとんどの塾は「授業時間」を単位としているサービス業ですから、講師の都合で早く終わらせるわけにはいきません。また延長に関しては、次の授業との兼ね合いや、迎えが来ているケース、バスや電車の時間など生徒にも都合がありますので、あらかじめ教室長と相談をしておく必要があります。
教材研究については、内容の読み込みや説明の仕方、ポイントの整理など準備を十分にすることは当然必須ですが、優先順位をつけておくことも重要です。実際、教材研究をしすぎてコンテンツや話したいことが莫大な量になり、カリキュラム通りに進まなくなる講師も多いです。
ルールやマナーは職場によって違いますが、共通する部分も多くあります。色々な場所のルールを知ることで、場所が変わっても柔軟に対応できるようになります。自分を含め、関わるすべての人が気持ちよく仕事が出来るように心がけることで、自分の評価も上がりますし、生徒との関係も上手く行くと思います。人生の先輩として、職場での生き様を見せることも講師として必要な要素です。