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部活生応援! 塾講師だからこそ送ることができるエールとは?

2021/12/17

目指すは文武両道!!

 無事に新学期を迎えることができましたが・・・

夏期講習を終え、新規入塾生徒を迎え賑やかなことと存じます。


特に部活動と勉学の両立を頑張ってきた生徒にとっては、この夏休みを乗り切れた今
「達成感」に溢れている頃でしょうか。


しかし、中にはこんな生徒もいるのも事実ですよね。

 

~学校生活と部活動と通塾の両立に悩みだす生徒~

 

大きくは2タイプに分別されましょう。

タイプ1:夏期講習からの流れで新規に入塾した生徒。

このほとんどは、両立の壁に当たっていることでしょう。

既に4月~7月のうちに生活リズムを形成出来ている生徒と比較してすると、その差は歴然です。

体力的だけでなく精神的にも辛い思いをしていることは容易に想像できますね。

タイプ2:シンプルに学校での学習進度の加速や部活動の練習内容の本格化に伴いモチベーションが低下しつつある生徒。

 

2タイプに共通しているのは、頑張りたいのに頑張れない!というもどかしさでしょう。


~文武両道で学生生活を充実させるぞ!~


せっかくそう決意して頑張ろうとしているのに、

悩みが解決しなければ、生徒さんは、部活動をやめるか退塾を考えてしまいますよね

 

なんとか、この試練を上手く乗り越えられないものだろうか?

塾講師として出来ることは何かないのか?


今日はこれから塾講師だからこそ出来る部活生応援方法をお伝えして参ります。

 

 

あなたの一言がキッカケになります

まずは生徒に一言!

タイプ1の生徒に対しても、タイプ2の生徒に対しても、

まずは講師のあなたから一言かけましょう。


(塾で見かける限りでは何の問題もないけどな・・・。)


そのように何の兆候も見られない生徒に対しても、最初の一声はかけてみましょう。

なぜなら通塾の時間帯は平気でも“朝が辛い”などの問題があるかもしれませんよね。


「新学期始ったけど、どう? 朝ごはんちゃんと食べてる?」


これくらい軽い問いかけから始めてみて下さい。


「実は、このまま塾に通いきれるか不安なんだ。」


生徒から話を始めるきっかけになるかもしれません。

 

「最近、調子どう?」まずは、どの生徒にも講師から一言声をかけよう!

 

 

保護者にも一言!

(生徒からは何の訴えも無かった。問題なし!)

いえいえ、ここは生徒だけではなく保護者との連携をはかることもおススメします。

 

(別段、保護者から相談の連絡は無いのだから、問題は存在しないのではないか?)

確かに“便りの無いのは元気な証拠”的な捉え方もできます。

しかし、保護者の抱える現状を思うと“便りを出せない”ことが見えてきます。

 

(仮に何かしらの問題・悩みがあるとしたら、一体何故、保護者が行動に出ないのか?)

特に大学生講師のみなさんは不思議に思われますよね。


その疑問を解決すべく、次に保護者を取り巻く現状についてお伝えして参りましょう。

 

行動出来ない保護者目線を考えてみよう。

 

 

保護者を取り巻く複雑な現状

日々の子供の教育に関しては母親が主体となって進めている家庭が多いことと思います。

父親は仕事に忙しい闘魂世代ですから、どうしても母親一人で育児に関する事に立ち向かわねばなりません。


幼児位に小さな子供ならともかく、自分以上に縦も横も大きくなった子供に

「眠い、辛い、学校行きたくない、ご飯食べられない」

などと言われてしまっては本当に途方にくれてしまいます。


「問題があっても、どうしたらよいか分からない。自分一人の手には負えない。
そうかといって、誰にどこに話して良いのか分からない。


本来なら真っ先に身近な家族に相談したくとも出来ない。

次に一番子供が携わりある学校担任と話すことも選択肢にはなるが
内申点の事を考えると迂闊に相談は出来ない。

よって、このように孤独感に苛まれている母親が多いのが現状なのです。


生徒が話さず、保護者も話さず、これでは生徒が文武両道に支障をきたしていることが明確にならず、
生徒の意欲は消沈してしまいますよね。

しかし!
生徒の決意は是非とも貫徹させてあげたいですよね!

 

せめて生徒が携わる時間が学校の次に多い塾に、私たち塾講師に、たった一言お話頂けたら
生徒の日常は変わると思いませんか?


生徒を良く知る、私達になら“出来る何かがある”と思いませんか?

保護者の孤独感を理解しよう。

 

 

 

塾の存在ミッション

このように家庭においても学校に対しても閉塞的な思いを抱えている生徒・保護者は多い昨今、
塾はカウンセラー的使命を担っていると言えましょう。

今や、塾とは内申点の事を気にせず、我が子の事を忌憚なく話せる数少ない場所なのです。

ならば私達塾講師は全てを「待ち」の態勢だけでいるのではなく、生徒・保護者がより充実した学生生活を送るために、もっと積極的に手をさしのべてみても良いのではないでしょうか。

 

「わざわざ、こちらから声をかける必要はない。担当の授業をこなすだけで十分だ。」


確かに、時間給のことだけを考えてこの仕事をなさる方にとっては、この提案は非常に納得がいきかねることでしょう。

 

しかし、今、このページの読者の方々は自覚していらしゃることと思います。
塾講師の業務は単に授業展開するだけ、知識の伝達をする「単純なサービス業」ではないということを。

私達塾講師は、生徒の学習支援という側面を通して、生徒が成長を果たしていくサポートをしていく「教育業」の一端を担っているのですよね。

ならば誇りをもって、さらに上級の仕事を展開しようではありませんか。

私達からもっと生徒・保護者に寄り添う態勢を示すことにより、結果相互理解・信頼関係構築に結びつくと
意識出来ましょう。

 

「学校も部活も塾も頑張りたいんだ! でも、出来なくて辛いんだ!」

 

生徒にも保護者にもその“辛い”と言えるチャンスを作ってさしあげられるのは

私たち塾講師の立場だからこそできる応援方法だと言えましょう。

 

塾講師の立場に立つ私達だからこそ、生徒・保護者に対して真摯に傾聴出来る。

 

 

一人前を目指して

ここまで読み進めてきて、少し“荷が重い”という感想をお持ちになった方もいるでしょう。

でも、大丈夫ですよ。

あなたなら上手くやれます。

既に塾講師を務めていらっしゃるということは教える事が好き、生徒が好きですよね。
また塾講師の仕事を通じて社会人としての“力”を身につけたいと思われている方も多いでしょう。

 

社会で求められる力のひとつは、顧客がトラブルに見舞われた時に、具体的に対応できる技量です。

高いホスピタリティ-とプロフェショナルとしての意識です。


あなたは、目の前に悩んでいる生徒・保護者に今後どれだけ寄り添い、パートナーシップを発揮できるでしょうか?

 

社会人としてステップアップするためのチャンスがまさに今、あなたに与えられていることを、忘れずにお伝えしておきますね!

 

あなたには今、一人前の社会人になるためのチャンスが与えられている!

 

 

具体的には何が出来るのか?

生徒に対して

まずは生徒に一言声かけをしましょう、というのはお伝えしました。

 

次に行うのは「自信回復」です。

点数化されないが、担当塾講師だからこそ見つけられる、生徒の成果をこまめに伝えてあげましょう。


今日もちゃんと学校・部活動・塾の授業に参加出来た。(予定をきちんとこなせたね!)

黒板の模写スピードが速くなった。

先週よりも宿題をこなせる量が増えた。

文法事項の理解が深まっている。作文への応用に繋がるようになるのも、あと1歩!


このように、保護者や学校の先生では見つけにくい小さな事で良いのです

日々の小さな成長を言葉で、あるいはノートの端っこに記してあげるだけでも効果は大きいでしょう。

 

誰も見つけられないくらい小さなもので良い、生徒の成長を“視覚化“してあげる。

 

 

保護者に対して

次に保護者への対応方法を考えていきましょう。

このようなお葉書を差し上げるのはいかがでしょうか。

 

初秋の候、保護者の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
日頃から○○スクールの指導にご理解とご協力を頂きまして有難うございます。 
さて新学期が始まりました。
学校行事が増え部活動の練習内容も従来よりも濃いものになるこの時期は、多くの生徒が生活リズムの構築ができす「文武両道に悩む時期」でもあります。
○○君は軌道に乗れていますでしょうか?
学習面のみならず学生生活全般において何かありましたらお気軽にお話頂けましたら幸いに存じます。○○君の文武両道を目指す意気込みを精一杯に応援致します。


一例としてお葉書を出す方法を紹介しましたが、お電話でも面談でも良いと思います。

そのアプローチの方法は塾の方針に沿って行って下さいね。

どのような方法を使うにせよ、伝えるべきポイントはココです。

 

「この時期生活リズムの構築など何かに“つまずくこと“は何ら特別なことではない。誰にでも起こりうることである。」

「不安があったら相談できる場所として私達がいる。家庭内で閉じこもる必要は無い。」



上手に伝えることができるか緊張してしまう読者の方もいるかもしれませんね。

でも、心配しなくて大丈夫ですよ。

そのために、このポイントさえ押さえておいてくださいね。

 

保護者は、「いかに我が子に親身に対応してくれるか」というところを敏感に見ているのです。


よって、先に紹介した生徒の小さな成長の証をお伝えするなど、あなたが生徒を想う気持ちを丁寧にお伝えすればそれでいいのです。

出来そうですよね?


保護者に対し生徒の日々の様子を伝えあうキッカケをつくる。私達は保護者とともに“生徒の成長を願うパートナーである“ことを丁寧に伝える。

 

 

まとめ

意欲あふれる生徒の文武両道の実現を挫折させないように私達塾講師に出来ることは、このようになります。

 

  • 生徒・保護者に一言かけ私達塾講師には不安感・問題点を共有する準備があるを伝えよう。
    (私達は生徒・保護者とともに伴走する“パートナー“である。)
  • 生徒の日々の小さな成長を生徒・保護者・講師の3者で確認し「自信回復」につなげよう。




「ピンチはチャンスの前触れ」とも言います。

生徒・保護者・あなたの三者で問題を解決し構築した信頼関係は、今後あなたが塾で授業を展開している時間以外にも功を奏します。

 

それは何故か?


試練を乗り越えて結ばれた絆は固いものです。

生徒はあなたと離れている時間も、あなたに指導されたことを思いだし実行できるようになります。

成績アップには、あなたと離れている時間をいかに過ごすか、そして家庭での保護者の関わり方が重要になるのは明白ですね。


生徒・保護者・あなた、トライアングルが確固たる信頼関係で結ばれていることは

この一番困難な点、

“生徒と離れている時間の過ごし方のコントロール”が可能になるということに繋がります。

 

だから、今はただのピンチではないのですよ。

 

「生徒のモチベーション・成績アップ=チャンスの前触れ」に繋がる過程なのです。

あなたの担当生徒さんが文武両道・初志貫徹出来ますように。

あなたが塾講師として、社会人として更にステップアップを果たせますように。

応援しております!

 

 

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