【大人の仕事術】「信頼を得る人」の基本仕事術をマスターしよう!
はじめに:「信頼を得るため」に必要なことは何だろう?
「あなたになら、任せられる。」
仕事をする以上、誰もがこの一言をかけてもらえる状況を望む事でしょう。
では早速ですが、職場において信頼を得るために、あなたはどのようなことを心がけますか?
ハキハキと受け答えする。
挨拶は必ず自分からする。
話をするときには「まず結論から」伝える。
どれも良い答えですね。
これができれば“しっかり者”として認識してもらえますね。
しかし、これだけでは“信頼される人”には足りません。
ビジネスにおいて“信頼される人”とは、“仕事ができる人”です。
先述の事項の実行だけでそれが達成できると言い切れますか?
それでは追加の質問です。 “仕事ができる人”とは、どのような人ですか?
そうです。
“結果を出すことができる人”ですね。
「信頼される人」=「仕事ができる人」=「結果を出せる人」
本記事では、実社会において常識事項であるこの公式を、いかにして自分の中で確立させていくのか、その方法についてこれからお伝えしていきます。
《実社会での常識》 「信頼される人」=「仕事ができる人」=「結果を出せる人」
仕事を進めるにあたって覚えておくこと
信頼を得る一目置かれる存在となりうるためには。
常に結果を出すことができる人というのは、単に業務に「集中」しているだけではありません。
ポイントを「意識」して業務を進めています。
「集中」+「意識する」ことが大事!
では何をどのように意識すれば良いのでしょうか?
次に、具体例を用いて、そのポイントをお伝えしましょう。
仕事の基本「報告・連絡・相談」をこなせていますか?
「仕事の“ホウレンソウ”が何たるかは知っているし、実行しています!」
「まず結論から言えば良いですよね!」
確かにその通りです!
しかし、その内容に「結果」は伴っていますか?
こう言いかえることもできます。
「だから、何?」「もう少し説明して。」と聞き返された事はないですか?
例をひとつ出しましょう。
離席中の塾長宛に電話が入りました。
あなたはどのように「報告・連絡・相談」しますか?
パターン1
(あなた)「塾長にお電話がありました!以上!」
(塾 長)「えっ?だから、何?」
これでは「コドモのお使い」ですね。もう少しきちんと内容を伝えましょう。
パターン2
(あなた)「○○様よりお電話がありました。Aの件でお話したいそうです。」
(塾 長)「ありがとう。用件は分かった。いつ、どうすれば良いのだろう? 折り返す必要があるのか、ないのか?先方の都合なり意見なり何か聞いていないか?もう少し説明してくれないか。」
塾長さんの立場で考えてみましょう。
あなたから聞いた内容だけでは、塾長さんが次の行動を起こすことができないのは分かりますよね。
では、こういうのはどうでしょう?
パターン3
(あなた)「○○様よりAの件でお電話がありました。明日までにお返事を頂きたいとのことです。連絡先はこちらです。」
(塾 長)「ありがとう。」
これでしたら、必要な情報が網羅されていますから、塾長さんがあなたに再質問することなくすみますね。
「結果を出す」ことを意識した「報告・連絡・相談」をするならば、パターン3のように、相手が次の仕事にとりかかる際に必要な事項をもれなく用意・提示することが到達目標になります。
あなたから受け渡される仕事には「手がかからないで取り組むことができる」と認識してもらえることが大事なのです。
「報告・連絡・相談」のポイントとは 相手が判断するのに必要な情報を用意・提示すること
「ポイントを意識する」ことがどういうことが理解できましたか?
次はもう少し複雑な事例を取り上げながら、話を進めましょう。
単純な伝言ではなく、「説得」を試みなければならないケースを考えていきます。
結果を出す「説得術」とは?
「説得」の方法は人それぞれ
次は塾長さんに対して提案を通す、というケースを考えてみましょう。
あなたは毎回漢字の小テストを行っていますが、悲しいかな、塾長さんから「止めるよう」指示されました。理由は成績アップに繋がると納得できないから、というものです。
さて、あなたは、何をどのように語りますか?
あなたなりの「報告・連絡・相談」をして説得を試みてください!
ここで少し休憩しましょうか。
目を閉じて「買い替えてみたい携帯電話」を想像してみてください。
どんなものでも構いません。
既存の機種でも良いですし、新しくデザインしても良いですよ。
どんなものを想像しましたか?
シャープなもの、丸みを帯びたものなど形状や電話を持つ自分の姿を想像された方、
音楽や通話音がよりクリアに聞こえるなど搭載機能について想像された方、
すべすべな手触りや持ちやすさなどの使い勝手を想像した方
・・・あなたはどれでしたか?
人間には5つの感覚がありますね。
視覚・聴覚・体感覚・嗅覚・味覚の5つです。
日常コミュニケーションでは主に視覚・聴覚・体感覚の3つが使われています。
さらに個人別に“利き感覚”があります。
この利き感覚に刺激を与えるべく情報提示ができれば「説得」にたどり着けるのです。
先の携帯電話買い替えの例でしたら、
視覚派の方には、
「ビジネスでもプライベートでもシーンを選ばずスタイリッシュなあなたを演出します!」
聴覚派の方には、
「従来機種より○%ノイズがクリア、搭載お仕事アプリも○種類にアップ!仕事効率間違いなし!!」
体感覚派の方には、
「最軽量を実現。長時間通話しても腕への負担が減!」
と紹介されたら買い替えたくなりませんか?
閑話休題、塾長さんへの説得方法を考えてみましょう。
仕事として成立させる、仕事ができると認識してもらうのに必要なことは何でしたか?
そうです、「結果を出す」ことでしたね。
この場合の「結果を出す」こととは具体的に言いかえるのならば「生徒の成績をアップさせる」ということになります。
よって、小テストの実施が成績アップにたどりつくということを塾長さんの“利き感覚”にあわせた言葉を使って伝えれば良いのです。
「結果を出す」ための説得術とは 相手の“利き感覚”に合わせた情報提供をする
タイプ別「説得内容」具体例
それでは各感覚別に「説得内容」についてお伝えしていきましょう。
視覚派の方に対して
「成果を重視する」傾向が強いです。
よって「目に見えるものを提示」する必要があります。
(説得例) 「小テスト実施以前より定期テストでの成績が○点アップしています!」
聴覚派の方に対して
「論理的に考える」というのが特徴です。
よって論理的に説明する必要があります。
(説得例) 「こまめな反復練習は知識の定着に大変有効な方法です。また、毎回の継続したテストを受けることにより、定期テストでも落ち着いて解答する精神的基礎力養成にもなると考えられます。」
体感覚派の方に対して
「プロセスを重視」するので逐次「報告・連絡・相談」することが効果的です。
「感覚を大切にした」質問を投げかけながら意思疎通をはかるのも良い方法です。
(説得例) 「授業の度に自分の力を把握することができます。定期テストまでに何をどれだけやらねばならないのか客観的に理解するのは大切な経験ではないでしょうか?どういうやり方でしたらしっくりきますか?」
相手の“利き感覚”が分からない場合
この場合は3タイプを網羅する情報提示をすれば良いです。
(説得例) 「小テストの実施は三つの観点から成績上昇が認められますので継続していきたいと考えております。 一点目、小テスト実施前と実施後では定期テストの点数が上がっております。 二点目、知識の定着には反復練習が効果的です。 日常の鍛錬が本番の成功につながるのは勉強でも言えることです。 三点目、単に知識の定着にとどまるのではなく、授業の度に“積み重ねた”という事実が生徒本人の達成感やさらなる学習へのモチベーションアップに繋がります。 以上三点の理由から、私は継続していきたい所存なのですが、塾長ご指導いただけないでしょうか?」
どうですか?
相手のタイプ別に「説得するポイント」が意識できましたか?
タイプ別「説得」ポイント
視覚派の方へ・・・数字など目に見える結果・効果を提示する。
聴覚派の方へ・・・論理的に話を進める。
体感派の方へ・・・逐次「報告・連絡・相談」をする。感情を大切にしていることを忘れずに伝える。
“利き感覚”が分からない・不特定多数を相手にする場合・・・上記の3タイプを統合した内容を提示する。
まとめ
ではここまでにお伝えした内容をまとめてみましょう。
ビジネス社会において「信頼される人」とは「仕事ができる人」=「結果を出せる人」
「結果を出せる人」の仕事術とは「ポイントを意識」しながら仕事を進めるところにある
そのひとつ、仕事の基本「報告・連絡・相談」においては、
相手の“利き感覚”を見極めることを意識すべきである
“利き感覚”は大別すると視覚派・聴覚派・体感派に分類でき、
相手に合わせた「説得術」を使うことが「結果を出す」ために必要です。
相手の“利き感覚”が限定出来ない場合は3感覚を網羅する情報提示をすれば良い。
いかがですか? 「結果を出す」ために必要な「説得」の具体的内容が整理できましたか?
今回は塾長さんへの説得という設定でお話をしましたが、この方法は上司に対してだけ有効というわけではありません。
保護者面談の時でも、もちろん生徒指導の時にも使える「説得術」ですので、どんどん日常で活用していただけたら幸いです。
今日よりも明日、さらに「信頼される先生」になられますよう、あなたのご活躍を応援しております!
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