予備校講師と個人塾の両立をおすすめする5つの理由
予備校講師をしながら個人塾も経営している高橋です。
高橋 勇樹 たかはし ゆうき
個別指導塾バイト講師、小中学生向け集団指導職員、個別指導塾教室長を経て予備校講師と塾経営で独立。現在は四谷学院、TAC公務員講座、医系専門予備校メディカルラボで予備校講師として出講しつつ自塾「自習合格舎」を経営。予備校の授業では「授業後に復習がしやすいよう考え方ややり方を教える」ことを目的として授業構成を練り、「自習合格舎」では「生徒が自ら勉強できるようなやり方」を身につけることを目的としている。
予備校講師も個人塾経営もまだまだ駆け出しなのでいろいろと大変な毎日ですが、予備校講師と個人塾の両立というのはとてつもなく相性が良いと感じています。
ということで、今回は、私が予備校講師と個人塾を両立させることで感じたおすすめできる理由を5つ述べたいと思います。
目次
・予備校講師の肩書きで集客力が上がる
・収入が安定する
・予備校で得た知識を活かせる
・相乗効果に期待できる
・理想を追求できる
・まとめ
予備校講師の肩書きで集客力が上がる
予備校講師をしているということは、信頼性の担保となります。
というのも、やはり親御様には安心感となりますし、実際に授業を受ける高校生にとっては期待感となって表れるようで、有名な予備校で教えているというのは強力なブランディングとなっていることをひしひしと感じています。
実際に、私の個人塾でも塾長が予備校講師ということで、一度話聞いてみたいという方が何人かいらっしゃいました。
他にも、例えばチラシを配布した効果として、ひたすらに配った時は1000枚〜2000枚配っても反応は一つもありませんでしたが、予備校の名前と現役講師という文言を入れるだけで1〜2件問い合わせがありました。
この比較を見るとわかるように、予備校講師ということだけでも相当な効果があると感じています。
「どこの誰かわからない人間に高い金は払えない」という最大の不安を、「予備校講師」という一言が解消してくれているのだと思います。
収入が安定する
個人塾を立ち上げると、登記などの準備段階にお金がかかるため、基本的にはマイナスからスタートすることが多いです。
仮に生徒を獲得できたとしても数名程度であったり、退塾する方が出ることを想定すると、なかなか個人塾だけでは安定した生活を手に入れるまでに時間がかかってしまいます。
しかし、予備校講師として働くことによって定期収入があるため生活がしやすくなります。
私は平日週4日予備校で授業し、残りの3日で塾経営の仕事をしてますが、これだけでも十分安定していると感じていますし、チラシを作ったりホームページを更新したりと、普段あまり着手できないこともできるほどの精神的余裕も生まれるため、収入が安定するということは心の安定にもつながっていると最近は感じています。
予備校で得た知識を活かせる
個人塾だけをやっていると、どうしても塾や予備校に勤める講師の方と比べて情報が入ってこないことが多く、生の声に触れる機会も減ってしまいます。
しかし、当然ではありますが、予備校で働いていると他の講師の方と仲良くなることがあり、情報交換をすることが頻繁に起きます。
そういった流れの中で様々な情報を得られるわけですが、勉強法や指導法といったクリティカルなことも他講師の方から教えてもらうことも多々あります。
また、予備校で教えていると、どの程度の学力の生徒がどの大学に行けたかといった事例も把握できるため、個人塾だけを経営するよりもさまざまな情報を入手することができます。結果的に、こういった情報が保護者への説得材料や安心感につながったり、入塾する際の後押しになったりもしています。
予備校は収入源だけでなく、情報源にもなっていると感じています。
相乗効果に期待できる
予備校講師のみですと、どうしても生徒とのコミュニケーションが授業中のみになってしまうため、授業外でのやりとりが取れないことが一般的です。もちろんそれで不足があるわけではないのですが、生徒の中には反応だけはよいが実はよく理解できていないまま家で勉強をしているという人も多いようです。つまり、授業だけでは生徒の”本当のところ”まではなかなか理解することができないということです。
一方、個人塾を経営していると、保護者からのお電話や面談などで生徒の家での様子を聞き取れるため、生徒の本当の要望やその後の状態を把握できる機会が増えます。
私自身、保護者の方からの連絡によって生徒の本当の姿を知ることが何度かあり、結果として授業の進め方や教え方に活かすことができました。
また、逆に予備校講師として授業をする際にも、個人塾での経験を活かして生徒の本当の姿を想像しながら進めることができるようになります。
これは両立しているからこそ得られる情報であり、両立しているからこそ得られる指導力だと思っています。
理想を追求できる
自分の理想を追求した個人塾経営をしていると、顧客の数が思うように伸びなかったり、なんとか収益を上げようとして無理な要望を聞き入れた結果、効率的な塾運営ができなかったりと、さまざまな壁に直面することがあります。
理想を追求するほど現実とのギャップが見えてしまうため、必要以上に悩んでしまう方も多くいらっしゃいます。
しかし、予備校講師としての収入がある場合は、いきなり収益を上げようとする必要はなく、顧客数が伸び悩んだとしても、一定の収入はあるため心にも余裕が生まれます。その結果、慌てることなく自分の理想とする塾経営に専念することができます。
また、予備校講師の収入があるからこそ強引な営業をする必要もなくなります。余裕のある営業姿勢こそが、保護者や生徒に対して安心感をもたらすこともありますので、かえって生徒の獲得につながることもしばしばありました。
理想を追求するためには、ある程度の余裕が必要だと思っています。その余裕は、正直お金に依るところもあると思っていますので、やはり両立するメリットは大きいと思っています。
まとめ
予備校講師と個人塾の経営は、両立することでこそ良いものなのかもしれないと感じています。
私としては、優秀な方の多い予備校講師の人たちが個人塾を経営することでさらに収入アップや自分が本当にやりたいことを追求できる生活が手に入ると思っています。
予備校講師への就職を考えている方は、なかなか難しいかもしれませんが個人塾の経営も同時に検討してみてはいかがでしょうか。
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