20代・30代で育てたい”4つの柱”とは?
こんにちは。プロ講師の大久保です。
塾業界だけではないですが、特色ある業界で生きていくためには年代ごとにやっておくといいことがあります。
業界に入ると決めたならとにかく早く現場に飛び込むことが最も勉強にはなりますが、現場主義の業界であればあるほど自分の中で最低限の信念のようなものがないと通用しないですし、長続きもしないものです。
まずは自分がなぜ塾業界で働きたいかと思ったかは自分と対話してはっきりとさせておきましょう。
目次
・自身の生き方を立体にしてみる
・20代の過ごし方
・30代の過ごし方
・番外編
・おわりに
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自身の生き方を立体にしてみる
さて、4つの柱とは一体何なのか、下の立体をご覧ください。
底面から中面の体積が現実の自分の能力ややる気になり、上面に目指す理想の自分の能力や将来像がきます。
そして、これから出てくる4つの柱はそれらを支えるものであり、伸ばしていくことによって現実の自分を押し上げ、体積を増やす=成長するという構図になっています。
最初に結論に近いことを述べますが、20代では4つの柱をなるべくバランスよく伸ばして体積を増やすことに注力し、30代はどこかに絞り込んで注力して伸ばしてみるのも面白いですし、引き続き全体的に伸ばしていくのもよいと思います。美しく直方体をつくるのも個性的な立体を作るのもどれもすべて正解なので、自分自身で立体をデザインしていきましょう。
20代の過ごし方
柱1:現場を知ろう
講師になると、授業以外に任せられる仕事も多くあります。むしろそういったことの方が多い塾すらあると感じています。
出退勤の時間や時間外業務とは何なのか、手当てはつくのか、受電対応はしなければならないか等…かなり各論の話にはなりますが、仕事の割り振りが各社で異なるのでなるべく早く把握しましょう。
授業を優先できない状況に違和感を覚えるようなことがある場合は、転職を検討することもアリだと思います。変に無理をするのではなく、出来るだけ長く働けるような現場を見つけて勤める方が吉だと思っています。
必要スキル:電話対応、コピーの取り方、簡単なPC操作
柱2:授業を知ろう
使うテキストは何なのか、授業は何分なのか、テストは毎回あるのかないのか…
自分が通っていた塾であっても時代が変わるとやり方も変わるので、今の授業やトレンドを知るためにも積極的に授業見学に行きましょう。
塾が欲しいのはオリジナリティ溢れる個性的な授業ではなく、生徒が理解でき成績向上につながる授業です。なるべく多くの先生に自分の授業を見てもらうと上達も早くなります。
また、模擬授業が出来るのも最初の内だけです。厳しい意見があるかもしれませんが、意見を言ってもらえる内が花なので、しっかりとフィードバックを受けて次に生かしましょう。
必要スキル:板書案作成、わからない人の身になって考えられる想像力、問題を解く力
柱3:生徒を知ろう
場合によってはかなり歳の離れた生徒を教えることになるので、自分の思い込みではなく今目の前にいる生徒をよく観察しましょう。幼かったり大人びていたりと様々な生徒がいますが、思い込みで接せず当事者と向き合うことが大事です。
中には持病や障害を持っていたりする生徒もいるので、慎重に注意深く観察することが大事になります。そういった生徒が在籍する場合は、緊急事態が授業中に起きた時にも慌てないよう予め社内での対応方法をしておくことも大切です。
また、大学受験でなければ背後に保護者の存在が大きくあるはずです。自分の行動は常に保護者に見られていると思って誠意を持って生徒には対応しましょう。こちらが大事にすれば生徒も塾を大事にしてくれるようになります。
必要スキル:生徒と先生の関係を保ちつつ会話する能力
柱4:学校を知ろう
多くの塾の最終目的は志望校合格です。
エリアのトップ校、人気校、特色がある学校はチェックしておきましょう。
過去問は、自身の教科を最低3年分は解いておくことをおすすめします。保護者や生徒からの学校についての質問はゲリラ的に降ってきますが、ここでろくに答えられない講師は信頼度も下がりますし、当然授業も聴いてもらえなくなります。生徒が行きたい学校を知ることで授業の方向性も決まってくることが多いので常にアンテナを張っておきたいポイントです。
必要スキル:各校の特色をまとめる能力
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30代の過ごし方
柱1:現場を極めよう
年齢が上がってくると校舎や新人教育を任せられたりします。その時に最も重要になってくるのは的確な指示と的確な把握です。忙しいからと指示を曖昧にしたり新人に任せっぱなしにすると気づいたら大事になっていたりすることもあります。
塾は各校舎では人数が少なく新人は心細いもの。頼れる上司になり、全体を把握することが校舎の実績にもつながります。
必要スキル:わかりやすい指示を出し現場を統率する能力
柱2:授業を極めよう
新人の頃は少し雑な授業になったりバタバタとしてしまっても、若さで乗り切ることができますし生徒も許してくれることが多いが、ある程度歳を取ると許されなくなります。
自分の授業の振り返りは必ず行い、「成績が上がる授業」「受験に合格する授業」を心がけ、責任ある行動をとりましょう。授業を行う際は、豊富な知識や情報を用いることと、図や文章をバランス良く配置した板書が大切になってきます。入試問題に直結する問題の解法や、自分の知識や経験からどのような問題が出るのかを提供することで、成績向上に貢献できるでしょう。
板書はある程度慣れもありますが、そのまま写しても内容を思い出せるような板書作りをしている講師は信頼度も上がります。そのためには自分の板書案の見直しや、入試問題・過去問の分析は常日頃から行い、過去の生徒の成績の伸び具合や合格実績も把握しておきましょう。
必要スキル:生徒がついてくる授業力
柱3:対人関係を極めよう
年次が上がってくると受験生の面談も担当するようになってきます。当然保護者との会話が増えるので、敬語は必須要件になります。普段10代の生徒と会話することが圧倒的に多いからこそ抜けがちなので、十分に注意しましょう。
また、フランクにお付き合いできる保護者や稚拙な対応を許容してくださる保護者もいらっしゃいますが、保護者に甘えることなくきちんと切り替えることも大切です。自ら良い緊張感を作り出す意識がポイントになると考えます。
面談時に出すデータにも注意が必要です。各校のレベルや情報は常に変化しているので、受験時を見据えた情報提供を行うようにしましょう。
必要スキル:正しい敬語、保護者に対する適切な対応
柱4:学校知識を極めよう
学校主催の説明会・見学会、塾主催の説明会に同行したり、入塾希望の方々にプレゼンテーションを行う機会が増えてくると思います。
学校主催の説明会、見学会では学校関係者としっかり関係を作っておきましょう。塾主催の説明会では来たからこそ得られる情報として先ほどの学校関係者から得た情報や自分で調べておいた情報、卒業生からの声などを保護者に届けることが大切です。
そのためには学校についての情報収集をしっかり行うことや、卒業生とつながっておくことなどを日々積み重ねるようにしましょう。
必要スキル:塾外の社会人と対話できる能力
番外編
塾業界で勤務すると昼夜逆転がしばしば起こるだけでなく肉体労働であるため、健康を損なうこともあるでしょう。健康には人一倍気をつけて生活したいところですが、万が一に備えて自分が働けなくなった時の保険は考えておきましょう。それが副業であったり不動産収入であったりは個人によって異なりますが、塾以外の収益源をを持っていると心にも余裕が生まれるので、業界に入ることを決めた時から準備しておくことも大切です。
おわりに
塾業界は自ら積極的に行動しないとスキルが上がりにくい業界ですが、自由度が高いため専門性を突き詰めることが出来るという利点があります。早い段階で自分の得意分野を見つけてその道のプロになれるようコツコツと自分自身を磨いていきましょう。
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