[電池の仕組み]高校化学・すっきり教える電池の仕組み!!
高校化学・すっきり教える電池の仕組み(電子編)
高校化学・すっきり教える電池の仕組み(イオン化傾向)
高校化学・すっきり教える電池の仕組み(反応式)
イオン化傾向とは??
電極(正極負極)を選ぶポイントになるイオン化傾向を確認しましょう。
イオン化傾向
溶液中(おもに水溶液中)における元素(主に金属)のイオンへのなりやすさの相対尺度。
”陽イオンへのなりやすさ”と覚えておくと便利です。
K> Ca>Na>Mg>Al >Zn>Fe>Ni>Sn>Pb>(H)>Cu>Hg>Ag>Pt>Au
貸そう(K)か(Ca)な(Na)、ま(Mg)ぁ(Al)あ(Zn)て(Fe)に(Ni)するな(Sn)ひ(H)ど(Cu)す(Hg)ぎ(Ag)る借(Pt)金(Au)
イオン化傾向と電極
正極:電子を受け取る←陽イオンになりにくいもの
負極:電子を放出する←陽イオンになりやすいもの
正極にはイオン化傾向の小さい金属、負極にはイオン化傾向が大きい金属を選びます。
ややこしい電流の向き
「なぜ電子と電流の向きが逆なのだろう??」
と感じたことはありませんか?
これは、電子が発見される前に電流の流れる向きを決めてしまい,今でもそれをそのまま使っているためです。
イタリアのボルタが1800年頃、電池を作ることに成功したのですが、電流が電子の流れによって発生するものとは、まだ分かっていない状態で、「電流は電池の+極から-極へ向かって流れる」と定義しました。
それから約100年後,電子(-の電気を持った小さな粒)が発見されて、電流の正体が電子で、マイナスからプラスに流れることが分かったのですが、「電流の向きは+極から-極」という考え方がすでに広まっていたため,そのまま変更されずに使われています。
アレッサンドロ・ボルタ