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非常勤講師必見!副業のルール やおすすめの仕事を徹底解説

 非常勤講師必見!副業のルールやおすすめの仕事を徹底解説

「非常勤講師として働いているけど、もっと収入を増やしたい」
「非常勤講師でもできる条件の良い副業はあるのかな?」

非常勤講師でお勤めの方には、このような悩みで副業を検討している方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、非常勤講師におすすめの副業やメリット・デメリットなどについて徹底解説します。

目次
非常勤講師は副業できる?
非常勤講師におすすめできる副業
実際にはどんな副業をしている方が多い?
非常勤講師が副業する際のメリット
非常勤講師が副業する際のデメリットや注意点
【まとめ】非常勤講師は本業と副業のバランスが取りやすい

 

 

非常勤講師は副業できる?

非常勤講師は副業できる?

副業を検討するにあたって気になることは、「非常勤講師の方が副業してもルール的に問題ないのか?」という点です。

以下では、学校の形態ごとに解説します。

 

私立学校は規定によって変わる

私立学校においては、基本的には働く学校によって副業ができるかどうかが変わります。

私立学校は、一般的な民間企業と同じです。そのため、学校の就業規則で副業禁止が定められている場合は、副業はNGです。対して、副業が認められている場合は副業しても問題ありません。

まずは学校の就業規則を確認し、副業に関する規定を必ず確認しましょう。

 

公立学校は基本的に副業できる

公立学校の副業については文部科学省提示の「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」を受けた公立学校の教師等の兼職兼業の取扱い等についてによると、以下のように規定されています。

(前略)服務を監督する教育委員会の許可を得た場合には,営利企業等に従事することが可能である。各教育委員会においては,所管する学校の教師が兼職兼業を希望する場合には,上記の法律や各地方公共団体における条例や規則等の関係法令に基づき,教師の本務に支障がないかどうか等も考慮し,適切に対応を行うこと。
(引用元:「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」を受けた公立学校の教師等の兼職兼業の取扱い等について

つまり、教育委員会の許可を取ることが出来れば、副業が可能ということが言えます。

ただし、際限なく副業ができるわけではない点は注意が必要です。上記の通達によると、この3つについては許可の判断材料になるため、留意が必要です。

  • 学校運営に支障がないこと
  • 学校や教師への信用を失墜させないこと
  • 学校と副業先での時間外労働と休日労働の合計時間が単月100時間未満,複数月平均80時間以内とならないこと

 

非常勤講師の副業の申請や認可状況

実際に非常勤講師の副業申請や認可状況はどのようなものでしょうか?

副業経験のある非常勤講師22名の方にアンケートを取りましたので、その内容を共有します。

 

実施アンケートの概要

対象者

塾講師ステーションの登録会員様のうち、非常勤講師として働きながら副業をされている、もしくは、されたことがある方

人数

22名

調査方法

Webアンケート

 

副業の認可状況

副業を経験している方へのアンケート結果によると、勤め先学校の副業の認可状況は以下の通りです。

  • 副業OK・申告不要:77.3%(17名)
  • 副業OK・申告必要:22.7%(5名)

 

また、実際に副業をしていることについて勤務先に申請を出している割合は以下の通りです。

 

申告済み

申告なし

副業OK・申告必要

5人

0人

副業OK・申告不要

2人

15人

多くの職場では副業の申請が不要ですが、副業にあたって申請が必要な場合は、どの方も申請をしたうえで副業をしているようです。

 

非常勤講師におすすめできる副業

非常勤講師におすすめできる副業

 非常勤講師の方におすすめの副業は以下の通りです。

  • 対面やオンラインでの家庭教師
  • 予備校講師や学習塾の先生

副業を通して収入を増やすためには、本業で培ったスキルを活かすことが近道です。

その点、非常勤講師の方は本業で生徒に勉強を教えることを仕事にしているので、家庭教師や予備校講師、学習塾の先生はおすすめの副業といえます。

 

対面やオンラインでの家庭教師

対面やオンラインでの家庭教師は、非常勤講師の副業にはうってつけです。

非常勤講師が対面・オンラインでの家庭教師をやるメリットは以下の通りです。

  • 本業で培った「教える」というスキルを活かしやすい
  • 時間の融通がききやすい
  • 生徒や保護者との距離が近いから、やりがいを感じやすい

収入を安定させるために副業をする場合は、自分が持っているスキルを活かした方が稼ぎやすくなります。非常勤講師として「教える」という仕事をしている方は、家庭教師でも通用しやすいです。

また、生徒とのスケジュールは調整可能であるため、比較的時間の融通がききます。自分のペースで副業できる点も魅力的ですね。

また、副業を継続させるためには、モチベーションの担保が大切です。その点、家庭教師の仕事は非常勤講師や塾講師などの仕事よりも生徒との距離が近く、成長を実感できるため、やりがいを持って働けます。

 

塾講師や予備校講師

予備校講師や塾講師も、非常勤講師の副業としておすすめです。非常勤講師が学習塾・予備校講師をやるメリットは以下の通りです。

  • 本業と同様に「教える」を仕事にできる
  • 集団指導/個別指導を選べる
  • 一緒に働く講師の方から学ぶことができる

家庭教師と同様に、これらの職業も「教える」を仕事にできることが、まず初めにメリットとして挙げられます。

また、個別指導で生徒との距離感を近く指導することも、集団指導で普段学校で教えている形と近しい指導を行うこともできるため、ご自身の希望によって選ぶこともできます。

また、教室によっては同じように社会人講師の方が複数在籍するところもあります。このような環境では、指導のコツや教材作成など他の講師の方と意見交換をすることができるのもおすすめポイントです。

実際に非常勤講師として働きながら塾講師の副業をされていた方の体験をまとめていただいた記事を紹介します。こちらを読んでいただければ、副業・掛け持ちについて具体的な内容を知ることができます!


実際にはどんな副業をしている方が多い?

実際にはどんな副業をしている方が多い?

非常勤講師の方は、実際にどのような副業をしているのでしょうか?

副業経験のある非常勤講師の方に副業についてのアンケートを実施したところ、以下のような結果となりました。

副業の種類

経験があると答えた人(重複回答あり)

全体に占める割合

塾講師・家庭教師

15名

68.2%

上記以外の教育関連

3名

13.6%

サービス業

3名

13.6%

軽作業・農業

1名

4.5%

株・FX

3名

13.6%

実に全体の7割が塾講師や家庭教師などの教育関連の職を副業として選んでいるようです。

塾講師や家庭教師を副業として選んでいる人(15名)は、以下のような指導形態で働いていました。

指導形態

答えた人数(重複回答あり)

全体に占める割合

塾講師(個別指導)

12名

80%

塾講師(集団指導)

9名

60%

家庭教師(訪問型)

3名

20%

家庭教師(オンライン)

2名

13%

オンライン塾講師

3名

20%

 

非常勤講師が副業する際のメリット

非常勤講師が副業する際のメリット

 非常勤講師の方が副業をするメリットは以下の3つです。

  • 副業の経験が働く選択肢を広げる
  • 収入が増えて生活が安定する
  • 常勤講師と比べると本業に支障が出にくい

非常勤講師の方は夏季休暇・冬期休暇など授業の少ない期間は、収入が下がってしまいます。 

副業を経験することで収入の基盤を整えることが可能です。

また、様々な副業の経験を通してあなたのスキルが磨かれ、働く選択肢が広がります。

常勤講師と比較すると時間の融通がききやすい点もメリットです。

 

副業の経験が働く選択肢を広げる

副業することで、本業だけでは得られないようなスキルが身についたり、視野が広がる点がメリットです。副業をすることで、本業の仕事に活かせるスキルを磨けるため、本業にとっても相乗効果が生まれます。

学校は閉鎖的な空間であるため、人間関係も閉鎖的になってしまい、視野が狭まってしまう可能性があります。副業を通して他のコミュニティに所属することで、視野を広げ選択肢の幅を広げることが可能です。

 

収入が増えて生活が安定する

収入が増えて生活が安定する点も、非常勤講師の方が副業をするメリットです。常勤講師と比較して、非常勤講師の方は授業のコマ数によって得られる給与が変動します。

特に夏季休暇や冬期休暇、春休みなどの長期休暇、受験期間前後の授業の少ない3学期などは授業数が減ります。このような時期はどうしても給与が通常時よりも減ってしまうため、給与が不安定です。

副業して本業以外の収入源を作ることで、生活の安定感が変わります。複数の収益源を持っていると、本業の仕事量が減り給与が減少したとしても、他の収入源からカバーが可能です。 

副業をしている非常勤教師の方の実際の収入事情は?

副業をしている非常勤講師の方の実際の収入事情はどのようなものでしょうか?

副業経験のある非常勤講師の方に、実際の収入についてアンケートを取りました。

残業代を含めた平均的な1ヶ月の給与総額は以下の通りです。

  • ~20万円:63.6%(14名)
  • 21~30万円:22.7%(5名)
  • 31~40万円:4.5%(1名)
  • 41~50万円:4.5%(1名)

実際に副業で得ている平均的な月収は以下の通りです。

  • ~1万円:13.6%(3名)
  • 2~3万円:18.2%(4名)
  • 4~5万円:9.1%(2名)
  • 6~10万円:31.8%(7名)
  • それ以上:18.2%(4名)

最も多いのが6~10万円でした。また、副業だけで月に10万以上稼いでいる人も18%いることも分かります。

 

常勤講師と比べると本業に支障が出にくい

非常勤講師の方は常勤講師よりも働き方に柔軟性があるため、本業に支障が出にくい点も魅力的です。

常勤講師は8時~17時のコアタイムは本業に時間を割かなくてはなりません。

授業以外にも部活動や学校の行事に時間を割く必要もあるため、副業への時間を充てづらいです。

一方非常勤講師は常勤講師とは違い、スポットで授業を受け持つため、常勤講師よりも拘束時間が短いです。

そのため働く時間を柔軟に調整でき、空き時間を副業で有効活用できます。

 

副業をしている非常勤教師は、実際どのくらい忙しい?

副業をしている非常勤講師は実際どのくらい忙しいのでしょうか?

副業経験のある非常勤講師の方に取ったアンケートをもとに見ていきましょう。

 

 

  • 10時間以下:27.3%(6名)
  • 11~20時間:59.1%(13名)
  • 21~30時間:9.1%(2名)
  • 31時間以上:4.5%(1名)

80%以上が1週間当たりの労働時間は20時間以内です。また、勤務している学校での部活動業務については、96%(21名)の方が携わっていないと回答しています。民間企業に勤務する人は残業なしで週約40時間程度働くとすると、多くの方が学校での授業時間はそれより少ない結果となりました。

一方、1週間のうち副業に時間を割いている平均時間は以下の通りです。

  • 10時間以下:59.1%(13名)
  • 11~20時間:31.8%(7名)
  • 20~30時間:9.1%(2名)

10時間以上働く人とそれ以下で勤務する人はおよそ半数ずつという結果でした。余った時間に応じた時間数で副業をこなしているようです。

 

非常勤講師が副業する際のデメリットや注意点

非常勤講師が副業する際のデメリットや注意点

非常勤講師の副業において気を付けるべきポイントは、以下の2つです。

  • 収入次第で確定申告が必要
  • 副業を始めるタイミングが難しい場合がある

非常勤講師に限らず、副業をする場合は、稼いだ収入次第では確定申告が必要です。また、非常勤講師で働いていると、副業を始めるタイミングの見極めが難しいケースがあります。

 

副業で年間20万円以上稼いだ場合確定申告が必要

副業を通して年間20万円以上の収入を稼いだ場合は、確定申告が必要です。毎年自分の収支を管理して確定申告の対応をすることは意外と面倒です。

実際に非常勤講師経験者はどのようにしているか、アンケート結果から紐解いてゆきます。 

非常勤講師の確定申告の実際の対応状況

非常勤講師の方は、確定申告の対応は実際行っているのでしょうか。

副業経験のある非常勤講師へのアンケートをおこない、税務上の申告状況についてヒアリングしました。

 

アンケート結果は以下の通りです。

  • 自分で書類作成・申告までをやっている:63%
  • 申告不要(20万円以下の所得など)に該当するため未対応:29.6%
  • 税理士など専門家の助けを借りてやっている:3.7%

全体の過半数が確定申告の対応をしています。

意外なことに、税理士に依頼するのではなく、自分で書類作成から申告まですべて対応する人が多いです。

こちらの記事では、そもそも確定申告とは?という基礎的な情報から、どのような人が対象となるか、経費で控除できるものについてまで、徹底的に解説しています。確定申告について不安がある方はぜひこちらをお読みください。 


慣れるまでは大変なことも

副業とは仕事を2つ以上かけ持つことであるため、副業するということは単純に2倍の仕事をこなす必要があります。特に、教育系の仕事以外での副業は経験がない場合、1から業務を覚えなければいけません。

したがって、慣れるまでの期間は忙しくなる可能性があるという覚悟が必要です。

 

【まとめ】非常勤講師は本業と副業のバランスが取りやすい

非常勤講師は本業と副業のバランスが取りやすい

 今回の記事では、非常勤講師の副業について徹底解説しました。

非常勤講師が副業をするメリットは以下の通りです。

  • 副業の経験が、今後の働く選択肢を広げる
  • 収入が増えて生活が安定する
  • 常勤講師と比較して時間の融通がききやすい

一方、以下の点には注意しましょう。

  • 収入次第で確定申告が必要
  • 慣れるまでは大変なことも

非常勤講師の方が副業を探す際は、塾講師や家庭教師をおすすめします。

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