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【教員42名に聞いてみた】教師でもできる副業とは?雇用形態ごとに詳しく解説!

 【教員42名に聞いてみた】教師でもできる副業とは?雇用形態ごとに詳しく解説!

近年では副業がとても身近な存在になり、厚生労働省により「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が策定されるなど、副業を解禁する一般企業が増えています。
教師という職業は副業禁止のイメージが強いですが、実情はどうなのでしょうか?

「そもそも教師でも副業はできるの?」
「教師にはどんな副業が向いている?」
「実際に始めるときは何に注意したらいいの?」

といった疑問をお持ちの方、もっと稼ぎを増やしたい!という悩みをお持ちの方のために、今回の記事では「教師の副業」について詳細に解説します。

目次
そもそも教師は副業できる?
どんな人が副業をしている?どれくらい稼いでる?
教師が副業をするメリット
教師が副業をするデメリット・注意点
教師の副業におすすめの仕事
まとめ

 

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そもそも教師は副業できる?

そもそも教師は副業できる?

そもそも教師は副業をすることができるのでしょうか?
これは、学校の形態や勤務形態によって変わります。

 

副業ができる場合・できない場合

学校の種類を公立・私立の2つに、勤務形態を常勤教師・非常勤教師の2つに分類し、それぞれの副業の可否を以下の表にまとめました。

 

常勤教師

非常勤教師

公立学校

×
基本的に法律で禁止されている。


問題なし

私立学校


職場規定に準ずる。
法律上は問題なし。


問題なし

公立・私立どちらの場合も、非常勤教師であれば法的な問題なく副業をできることがわかります。

 

公立学校の場合

公立学校の職員は勤務形態に関わらず、地方公務員法で勤務条件などが定められています。

職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(中略)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(中略)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない
ただし、非常勤職員(中略)については、この限りでない。
(引用元|地方公務員法38条

つまり、常勤教師が営利目的で企業で働いたり、自ら企業を営んだり、報酬を得て事業や事務に従事したりといった副業を行うことは禁止である。
一方で、非常勤講師は上記のことを行っても問題はない。ということがわかります。

しかし、場合によっては常勤教師でも副業を行うことができます。

教育公務員は、教育に関する他の職を兼ね、又は教育に関する他の事業若しくは事務に従事することが本務の遂行に支障がないと任命権(中略)において認める場合には、給与を受け、又は受けないで、その職を兼ね、又はその事業若しくは事務に従事することができる。
(引用元|教育公務員特例法17条

つまり、公立学校の常勤教師の副業は基本的には禁止されていますが、市町村の教育委員会などの任命権者から許可を受けた場合は副業を行うことができます。

 

私立学校の場合

私立学校の常勤教師の場合は、働く学校の就業規則によって副業できるか否かが決まります
一般企業と同様に、就業規則の中に「副業禁止」という旨が記載されている場合、副業は難しいです。

非常勤講師の場合は、特定の学校に専属しているわけではないので、複数の学校で講師になることができます。そのため、私立学校で非常勤講として勤務している場合は副業可能です。

 

どんな人が副業をしている?どのくらい稼いでる?

どんな人が副業をしている?どのくらい稼いでる?

今回、副業をしている教師について具体的に知るために、教師として働きながら副業をしている・またはしていた46名の方にアンケートを実施しました。

 

副業経験のある教師の雇用形態は?

副業経験のある教師42名に聞いた 本業での雇用形態・アンケートの期間や調査対象などの概要

塾講師ステーションの会員様で教師をしながら副業をしている、またはしていた方46名を対象としたアンケートによると、全体の約60%の方が非常勤教師であることがわかりました。
常勤教師と比較すると、法的に副業が許可されていること、教師として働く時間が短いことから、非常勤講師として働きながら副業をしている方が多いようです。

 

副業の認可状況

副業を経験している方へのアンケート結果によると、勤め先学校の副業の認可状況は以下の通りです。

  • 副業OK・申告不要:63%
  • 副業OK・申告必要:21.7%
  • その他:13%

副業可能でも学校への申告が必要な場合もあるので、必ず就業規定を確認しましょう。

 

副業している教師はどのくらい忙しい?

実際に教師と副業を両立するとどれほど忙しいのでしょうか?授業時間や部活動業務についての質問を行い、結果をまとめました。

勤務先の学校での1週間当たりの授業時間
  • 10時間以下:31%(13人)
  • 11〜20時間:45.2%(19人)
  • 21〜30時間:11.9%(5人)
  • 31時間以上:11.9%(5人)

大半の方の本業に従事している時間は20時間以下のようです。中には31時間以上働きながら副業をされている方もいらっしゃいます。

部活動への関与度合い
  • 携わっていない:76.2%(32人)
  • 主顧問として担当:14.2%(6人)
  • 副顧問として担当:9.6%(4人)

75%以上の方が部活動業務などには携わっていないようです。
一方で、20%以上の方は何らかの形で部活動に携わりつつ副業を行っているので、上手く時間を使うことで両立できることがわかります。

 

1週間のうち副業に割いている時間 
  • 5時間未満:40.5%(17人)
  • 6~10時間:21.4%(9人)
  • 11〜15時間:9.5%(4人)
  • 16〜20時間:14.3%(6人)
  • 21時間以上:14.3%(6人)

10時間以下を副業に充てている方が半数以上であることがわかります。中には、本業と両立しながら21時間以上副業をされている方もいるようです。

 

どんな副業をしている? 

実際にはどのような副業をしているのでしょうか?重複回答ありでアンケートを実施しました。

副業の種類

経験があると答えた人

全体に占める割合

塾講師
家庭教師

31名

67%

上記以外の
教育関連*

7名

15%

株・FX

8名

17%

ネットビジネス*

6名

13%

*試験監督、教材作成、その他講師業など
*アフィリエイト、ホームページ制作など

副業でも教育系のお仕事をされている方が半数以上いることがわかります。

 

どのくらい副業で稼げる?

副業している教師は月にどのくらい稼いでいるのでしょうか?
副業での収入について聞いた結果をまとめました。

副業での月収

 

最も多いのは6〜10万円で26.2%、次いで2〜3万円で21.4%という結果になりました。

 

教師が副業をするメリット

教師が副業をするメリット

メリット

スキルや経験、人脈を獲得できる

本業以外の仕事に従事することで、学校で先生として働くだけでは得られない経験を積むことができます。
また、新たな環境に身を置くことで人との接点が増え、人脈を獲得することができます。

身につけたいスキルやどのような環境で働きたいかを考えて、そこから逆算してどのような副業をするか探してみると、お金も稼げてスキルも身に付く一石二鳥な働き方ができると思います。

 

収入が増えて生活に余裕が生まれる

収入を増やすために副業を始めようとしている方はとても多いと思います。
どの程度副業で稼ぐことができるかは、副業に割く時間と職種、時給にもよりますが、できるだけ効率よく短時間・高時給で働きたい!という方には家庭教師や塾講師がおすすめです。


 教師が副業をするデメリット・注意点

教師が副業をするデメリット・注意点

デメリット

本業の時間を圧迫する可能性がある

副業をすることで時間を取られてしまい、本業がおろそかになってしまうリスクがあります。
副業ばかりに時間をかけてしまうと、本業の時間を圧迫され、本業のパフォーマンスが低下してしまう可能性もあります。
本業と副業をバランスよく両立させられるか不安な方には、短時間でも働けて比較的時給の高い塾講師や家庭教師がおすすめです。
実際に非常勤講師として働きながら塾講師の副業をされていた方のコラムでは、本業と副業を両立させていた時の仕事内容やスケジュールを紹介しています。
こちらを読んでいただくと、両立するイメージが湧きやすくなると思うので、ぜひご一読ください!

 

適切な申請を行わないと処罰を受ける可能性がある

教師が副業する際に、許可を受けずに無許可で副業をしている場合は処分を受ける可能性があります
公立学校の教師における懲戒処分は以下の5つです。

  • 訓告:上司からの注意
  • 戒告:上司から注意され、人事情報に記録される *昇給や出世に影響が出る
  • 減給:一定期間給与を減らされる
  • 停職:一定期間働くことができず、給料が出ない
  • 免職:公務員としての身分を失う

許可を得ずに副業をしており、その悪質性(=公務員としての信頼を失墜させる)が高いと、最悪の場合免職となる場合があります。公立学校の常勤講師として勤務していて副業をしたい場合は、必ず許可を得てから行うようにしましょう。

また、副業をする場合は、勤務先の学校だけでなく副業先の規定についても確認しましょう。本業の学校で副業を認められていたとしても、副業先の就業規則で副業としての就業が禁止されている場合は、働くことができません。


注意点

一定の条件を満たすと確定申告しなければいけない

副業の年収入が20万円を超える場合は、確定申告が必要となります。
もし確定申告をしないと、その分の収入が「未納税」とカウントされてしまい、未納税分は過去まで遡って課税されます。未納税分は重加算税として課税されるため、通常よりも割高な税率で算出される税金を払う必要が生じます。

 

副業している教師の確定申告への対応

副業している教師の確定申告の実際の対応状況について紹介します。
副業経験のある教師の方を対象に実施したアンケートによると、以下のようになっています。

  • 申告不要(20万円以下の所得など)に該当するため未対応:30.4%
  • 自分で書類作成・申告までをやっている:58.7%
  • 税理士など専門家の助けを借りてやっている:6.5%

確定申告が必要な方でも、専門家の助けを借りるよりも自力で行っている方が多いことがわかります。
もし確定申告に不安がある方は申告が不要な範囲で副業を行うか、税理士などのプロに任せた方が安心です。

 

教師の副業におすすめの仕事

教師の副業におすすめの仕事

教師ができる副業の種類

まず、教師ができる副業の中には、許可が必要なものと、許可が不要なものがあります。

  • 許可不要
    小規模の農業、不動産投資、太陽光発電、株式・FX・仮想通貨などの資産運用、フリマアプリなどでの不用品販売

  • 許可必要
    教育関連の執筆活動、講演活動、Webライター、Youtuber、イラストレーター、ハンドメイド作家、小説家、営利目的のブログ運営

 

おすすめの副業の選び方

効率よく稼げる職業を選ぶ

常勤・非常勤の働き方を問わず、教師という仕事は授業の準備などもあるため、授業以外でも仕事のために使う時間が多い職業だと思います。そのため、短時間で効率よく稼げる仕事を副業にすることがおすすめです。

 

働きやすさから選ぶ

働きやすい環境の定義は個人差があると思いますが、ここでは仕事への慣れやすさという観点から仕事を選ぶことをおすすめします。
本業と近い教育系の仕事を選べば、新しく副業を始める場合でも、すぐに慣れることができると思います。

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まとめ

まとめ

今回の記事では、教師を本業とされているの方の副業について、以下の観点から解説しました。

  • そもそも教師は副業できる?どんな人が副業をしている?どれくらい稼いでる?
  • どんな人が副業をしている?どれくらい稼いでる?
  • 教師が副業をするメリット
  • 教師が副業をするデメリット・注意点
  • 教師の副業におすすめの仕事

勤務先の学校や雇用形態によって副業が認可されているかが異なるため、きちんと確認することが必要です。
また、本業に従事している時間が比較的長い方でも、副業をしてさらに多くの収入を得ている方が一定数いるということがわかりました。

「少しでも収入を増やしたい!」「新しいことに挑戦してみたい!」という方はぜひ副業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
実際に副業をしている教師の方の約80%は塾講師や家庭教師など、教育に関連する仕事をしています。教育関連のお仕事は教師としての経験を活かせるだけでなく、他のお仕事に比べて短時間から勤務可能で、時給が高いことで知られています。なので、「本業に影響を及ぼさない範囲で効率よく稼ぎたい!」という教師の方に最適なお仕事として紹介させていただきました。

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