こんにちは!国語科講師の中林です。
今年も大学受験が大体終わり、生徒の合否報告に対応したり、様々な大学の試験問題を拝見したりと、塾・予備校講師としては「面白い」時期を過ごさせて頂いております。
私は某私立高校にて講師をやっているのですが、毎年この時期によく思うことがあります。
「生徒の合格は講師だけでなく、担任の先生や親御さんの頑張りが本当に影響してくるんだな」ということです。
私の勤務先の高校は、進路担当やクラス担任の先生方がとても熱心で、生徒の持ちうる学力や英検などの資格・各教科の偏差値から、少しでも可能性のある大学を詳細に研究して、入試日程・志願倍率などの資料も加味して最も適切な大学を薦めるという、すばらしい進路指導をなさいます。
また、親御様もしっかり学校を信頼して、日々生徒が前向きに受験に臨めるようにサポートしていらっしゃるので、結果として生徒は本人が持ちうる実力を最大限活かした結果を勝ち取ることができるのです。
講師の仕事はあくまで教科指導であり、生徒をもっと広い視点からサポートするこれらの方々の努力あってこそ、我々の努力も報われるのだなと、この時期は毎年実感致します。
塾や予備校でもそうですが、事務員さんや社員の方が持っている膨大な入試データや、生徒への全面的サポートがあってこそ、我々講師の仕事が成立しているということを、日々忘れずに働いていきたいと思う次第ですね。
さて、本題に入りましょう。
私は前述の様に高校の非常勤講師と予備校講師をやっておりますが、高校では一応教員(講師も含め)の服装規定がありまして、まあ、「スーツにネクタイ」な訳ですね。はい、そこはまあ決まりですので(笑)
そこで気になるのは「では塾・予備校の講師の服装はどうなのか?」ということですね。
例えば1980~90年代の予備校バブルの頃には、派手なアロハシャツとかサングラスとかを着用して、髭なんか生やしちゃって、インパクト十分なお姿で「俺の言うことを聞いてれば100%第一志望校に合格する!」なんておっしゃってる先生がいらっしゃいました。いわゆる「カリスマ講師」でしたね。
しかし、今ですとそういう講師の方は減少して、それこそ一流講師・カリスマ講師と呼ばれる方でも、しっかりスーツを着用するか、派手で無い服装を着用している方の方が圧倒的に多い気が致します。
どちらが絶対的に正解ということはもちろんありません。ただ、逆に言うと「貴方のキャラクターにあった服装をすることで、貴方という講師のインパクトを強め、生徒の印象に残る講師になる」ことは可能ということです。
「スーツにネクタイでとりあえずいいだろ!」と言わずに、ここは一つ御自身の仕事着も含め「プロ講師の服装」について考えてみませんか?
目次
・「さわやかに若々しい服装」で、生徒と距離感を縮めたいとき
・「派手な着こなし」で、インパクトある講師になりたいとき
・服以外のポイント
・おわりに~人は見た目が9割~
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「さわやかに若々しい服装」で、生徒と距離感を縮めたいとき
講師業は生徒を教え導く仕事なので、生徒との立場の違いを明確にするために「大人っぽく見られることが吉」という考えがありますが、逆に「さわやかで若々しく見える先生がエネルギッシュな授業をする」ことで生徒が楽しく授業に臨めるということもあります。
「自分と距離が近いからこそ、自分達の気持ちに寄り添って授業をしてくれる」というイメージを見た目から生徒に抱かせ、その上で口をついて出てくる言葉は綿密な分析に基づいたプロ感溢れる説得力あるもの・・・
このギャップこそ生徒を虜にするのです。
このパターンでいく場合、絶対にやってはいけないのが「自信なさげな態度や言葉で授業すること」です。
「さわやかで、若々しい」と言うことは、裏を返せば「頼りなく見られてしまう」という可能性を常に秘めています。
教壇では「俺について来い!」とばかりに堂々と授業をして、例えば講師室などで生徒から質問を受けた場合に笑顔で対応するそのギャップが、さわやかな服装の講師だと特に際立ちます。
ではどのような服装が「さわやかで、若々しい」のかという話ですね。まず先に「はっきりと」申し上げます。
若々しい容姿をお持ちの方が、若々しい服装をした方が良いと思います。
「良いか悪いか」ではなく、いわゆる「老け顔」の方が服装だけ若々しくしても、生徒からすれば違和感を感じてしまいます。「皺が目立つ」「白髪が目立つ」のに、服装だけ若々しくしても、見ている方は反応に困ってしまうのです・・・
適切な服装は、やはり清潔な白ワイシャツや、オーソドックスな黒や茶色のジャケットで、あまり派手な装飾品は付けないという感じですかね。
ちなみに、私が授業中にしてきた服装の中で、特に生徒に「若く見える」と言われたものを一つ御紹介しておきますね。
黒のカーディガン&ノーネクタイです。
これを「河合塾講師としての一年目の授業(30代前半)」で行っていた時の私の写真がこちらです。
「全然さわやかでも若々しくも無い」という御批判は御自由にお願いします(笑)
あまりかっちりとネクタイスーツで決めすぎるのも堅苦しいし、かといってはっちゃけまくるのもあれだし、
「気楽に授業ができて、くだけすぎず違和感の無い服装」を考えた結果、こういう服装で授業していました。
特に若い先生方は、せっかくの若さを有効に使わないともったいないですからね。若いからこそできる授業も、スタイルもあると思います。
「派手な着こなし」で、インパクトある講師になりたいとき
これに関しては私自身がやったことが無いので、有名予備校講師の方の具体例を示した方が早いですよね。
古文の「吉野敬介」先生、物理の「苑田尚之」先生、昔で言うなら英語の「佐藤忠志」先生とかですね。
どの先生方もですが、桁違いの教科知識・教材研究を前提とした上で、個性的な服装をしていらっしゃいます。「一発で生徒に覚えてもらえる」という意味では、良い意味でインパクトのある着こなしと言えます。
ただ、こういう服装をしていく場合、私は二つのことが重要になってくると思います。
センスとポリシーです。
・服装のセンスがずば抜けて良くて、御自身に似合っていて、かつインパクトがある服装ができる方
・「誰になんと言われようと俺はこのスタイルで押し通すんだ」という信念を持ってその服装をなさっている方(逆に言うと、生徒や周囲の評判を気にしてころころスタイルを変える位なら、最初から無難にスーツの方が良いと思います)
ですので、御自身の服装やスタイルにこだわるべき絶対的な理由が無い方にはお薦めしません。
安易に「インパクトあった方が良さそうだからとりあえずこれやってみよう」という感じでやってみると、最初の時点で評判が悪かった場合に自己嫌悪に陥るだけです。
ですが、そうは言っても「そんな強い覚悟は無いけど、ちょっとはオシャレしたいなあ」という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は「一点豪華主義」で行きましょう!
これも先ほど申し上げたギャップの一部なのですが、オーソドックスなスーツ姿の中で一つだけこだわりを感じさせる部分を作るということですね。
ネクタイの柄・ネクタイピン・カフス・ベルト・腕時計など色々ありますが、私は「ラペルピン」が好きですね。
これは実際に私が付けているラペルピンの一つです。
付けてる姿はこちらです。
別に無理して高価なものを付ける必要はありません。無難だからといって何も考えないでスーツを着ているわけじゃなくて、自分なりのこだわりがあるんだよということを示すためのものですので、御自身が「素敵だな」と思ったものを着用されれば良いと思います。
服以外のポイント
さて、着こなしについて色々とお話させて頂きましたが、「服だけオシャレにすればそれで良いのか?」と言われると、勿論そんなことはございません。
清潔感を感じる姿で教壇に立つことは必須と言えます。
これに関してはゴチャゴチャ言うより、「より良い見た目の為に頑張りたい事柄」を以下にリストアップします。簡単なものから、すぐには難しいものまで色々ありますが、是非参考にしてみてください。
頭髪をちゃんとセットする
短いなら短い、長いなら長いのセットの仕方があります。もちろん年齢に応じた髪型の形もありますので、そこは御自身の見た目と相談してマッチするように意識してみて下さい。
髭をちゃんと剃る(生やすなら生やすでちゃんと手入れした状態にする)、フケや埃が無い様にする
これも常識の範囲内ですね。髭を生やしてワイルドにするならするで、ちゃんと手入れして御自身の服装とかとマッチしたスタイルをちゃんと研究された方が良いと思います。無精髭は論外です。後は爪をちゃんと切るとか、頭や肩の上にフケがついて無いようにするとか、本当に当たり前の話ですね。
筋トレなどをして、体型にも気を遣う
これはちょっと耳が痛い先生方も多いのではないでしょうか?
中年太りなどでお腹が出ていたり、食べ過ぎ&運動不足が体型に如実に表れている方々、生徒に「頑張って勉強しなさい」と言っているのに、御自身が不摂生丸出しの格好ではそれこそ格好が付かないでしょう。
忙しい教育業務の中で運動の時間が取り辛いのは私もよく承知しておりますが、やはり「着こなし」となってくると、そもそもの体型を無視するわけには行きませんし、そこから御自身の健康管理などにも繋がって来ます。
ちなみに近年は24時間型のダイエットジムや男性用痩身エステなどのお店も増えてきており(私も行きつけのメンズ痩身エステがあります)、「男性も見た目に気をつかう」ということが当たり前な時代になりつつあります。スーツにしてもそれ以外の服にしても「ビシッと着こなす」ために、御自身の適正体重を目指して頑張ってみませんか?
特に筋トレをして筋肉を付けると指導教科の知識とは別に「男性としての自信」がついてきます。これはやってみると分かります。「心と体は繋がっている」というのは、本当なんだなと実感します。
おわりに~人は見た目が9割~
2005年に発売された竹内一郎さんの本のタイトルです。
「美人・イケメンとかブス・不細工」という話ではなく、他人からの印象を左右する要素としていかに見た目が大事かということです。それこそ「顔つき・仕草・目つき・服装」諸々ひっくるめた話ですね。
特に日本人は西洋人と比べて「非言語系コミュニケーション」を重視する民族なので、たとえ理屈としては正しいことを言っていても、言っている人の見た目や、理屈の伝え方などによって、受け取り手の感情は大きく左右されて、それによって情報の吸収率も大きく異なります。
一般的に男性がおしゃれをする理由は大半が「女性にモテる」ためだと言われます。
でもそれって、結局は「他人に良い印象を持ってもらう」ことなので、その相手が生徒であっても同じ人間なんだから同じことですよね。
また、私の知り合いに「俺はもうこの顔だからオシャレしてもしょうがないし、講師は勉強教えられればそれでいいんだよ」と言う人がいます。しかし、ただ勉強を教えてさえいれば良いという考えの講師ばかりが増えてしまっては、それこそAIに仕事を取られてしまう日も遠くありませんよね。
「人が人に教える」ことの需要をこれ以上減らさないためにも、「プロ講師としての御自身の魅力を最大限発揮できる着こなし、見た目」を意識する先生方が増えてくると良いですね。
ではまた次回の記事でお会い致しましょう!
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