周りと差がつく！塾の正社員が20代にすべきこと6選【キャリアコラム#75】

こんにちは。大手塾で教室運営全般をしていた吉田です。

塾講師の正社員になる人は、学生時代にアルバイトをしていたという人が多いのではないでしょうか。私も個別指導や家庭教師のアルバイトを経験した後、集団塾の正社員になりました。

教える人が誰でも、生徒にとっては「先生」です。しかし、学生アルバイトと正社員では働き方や意識が異なります。

塾講師のキャリア形成にとって大切なこと
夢、目標集客活動教室運営指導力

この記事では、私の経験もふまえて「塾の正社員が20代でしておくべきこと」を紹介していきます。

意識して行動していけば、いつの間にか周りと差がついていること間違いなしです！

目次
・（はじめに）自分の夢、目標を持つ
・（集客）電話対応に慣れる
・（集客）面談に同席する
・（運営）作業の効率化と経費削減をする
・（運営）3か月の動きを予想する
・（指導）教務力と対人力を伸ばす
・（指導）チームで指導する
・（おわりに）塾の正社員の20代

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（はじめに）自分の夢、目標を持つ

20代から、自分の夢や目標を持つことは重要です。仕事の原動力となり成長スピードにつながるからです。なんとなく勉強する生徒よりも「〇〇合格」という目標を持って勉強する生徒の方が伸びやすいですよね！ 

「自分の校舎を持ちたい」
「信頼される講師になりたい」
「〇〇先生のように分かりやすい授業がしたい」

このような夢や目標、なりたい姿を考えてみてください。そして内容を紙に書いて貼ったり、周りに宣言したりするのがオススメです。 

配属初日、私は上司から「この校舎を〇〇人にするぞ」と言われました。上司は手帳にその言葉を書き、繰り返し宣言したのです。ひたむきな上司の姿を見て「応援したい」「頑張ろう」という気持ちが生まれ、私も一緒に夢を追いかけました。

1年後に目標の数字を超える結果が出た時、夢や目標をいつも意識しておくことの大切さを感じました。次は私も自分の夢を決めて、絶対に叶えるぞと心に決めた瞬間でした。

あなたが塾講師として達成したいことは何ですか？先が長い20代だからこそ、夢や目標を持って働いていきましょう。

（集客）電話対応に慣れる

「電話よ、鳴るな！」以前、私はそう思っていました。電話で話すときは授業以上に緊張していたのを覚えています。

塾にかかってくる電話は、大きく分けると次のどちらかです。

・通塾生からの電話（連絡、相談、クレーム）
・新規生からの電話（問い合わせ）

相談・クレーム対応を行うには保護者との信頼関係が必要です。トラブル防止のため上司に取り次ぎましょう。

問い合わせの場合は、相手の知りたいことを1つずつ答える意識が大切です。（メモを取りながら話を聞き、確認のために復唱するのがビジネスマナーです）授業のペースで話すと、こちらの話が中心かつ早口になってしまう可能性があるので注意です！ 

私はメモ用紙の他に、よくある質問とその回答をリスト化して電話機の横に置いていました。こちらから電話する必要がある時は、話の流れを紙に整理してからかけていました。

準備があれば慌てることはありません。電話に出る回数を重ねれば、苦手意識もなくなっていきます。

電話対応は社会人必須のスキルであり、塾の集客方法の1つでもあります。早いうちに電話対応に慣れてしまいましょう！

（集客）面談に同席する

塾講師の正社員として働く上で、保護者とのコミュニケーションは欠かせません。面談は直接顔を見て話すことができる貴重な機会です。

面談への同席には、このようなメリットがあります！
・知名度を上げる
・話し方の幅を広げる
・保護者の表情を見る余裕が生まれる

新入社員の私が面談に同席し、自己紹介すると「子どもから女性の先生がいて、話しやすいと聞いています」と言っていただいたことがあります。上司からは「今回顔と名前を知ってもらったことが後々の信頼関係につながる」と言われました。

また、面談では保護者のニーズを読み取り、雰囲気に合わせて話をすることが大切です。自分がメインで話す面談と、同席する面談とでは周囲を見る余裕が全く異なります。上司や先輩社員など、複数の人の面談に入って経験を積みましょう。

（運営）作業の効率化と経費削減をする

塾講師の正社員の仕事には事務作業もあります。作業の仕方1つでも、周りと差をつけることができます。

例えば、印刷をするときに
・適切な印刷スピード
・文字だけでなく図や画像をきれいに印刷するための設定
・まとめて印刷することで紙の節約ができないか

などの工夫を考えてみましょう！

経費削減の意識が大切なのはもちろん、作業効率化スキルを身につければその後ずっと役立ちます。PC作業でも効率化は必須です。

私自身が20代でやってよかったことはタッチタイピング練習、ショートカットキー活用、よく使う単語の登録です。officeソフトの中でExcel関数への理解があると、データ集計・管理で多いに役立ちます。 

仕事が速い人にやり方を聞いたり、自分で調べたりして作業スキルを学びましょう！近頃のAIについての知識があれば、ベテラン社員から頼りにされることがあるかもしれませんね。

（運営）3か月の動きを予想する

3か月は、目標や計画を考える際によく使われる期間です。ここでは自分のことに限らず、塾（校舎）全体のことを考えます。塾の正社員としてキャリアアップしていくためには、視野を広げる必要があるからです。

3か月後のイベントとそれまでのスケジュールを確認し、3か月後の塾（校舎）全体の姿を想像してください。

・数値の予想（在籍生徒数、イベント動員数、合格者数など）
・状況の予想（季節講座から継続へのアプローチ中、受験前の追い込み期間など）

3か月後、予想通りに行くこともあれば、外れることも、全く思いつかなかった出来事が起こることもあります。当たり外れよりも周囲を見る力を鍛えることが重要です！ある程度自分で考えたら、他の社員の意見を聞いて予想を深めることをオススメします。

（指導）教務力と対人力を伸ばす

私は、塾講師の指導力には「教務」と「コミュニケーション」の2つの柱があると考えています。

「教務の力」
・過去問を解き分析する
・複数の解法を持つ
・生徒がつまずく場所を把握する

「コミュニケーションの力」
・対集団、対個人どちらも話せるようにする
・叱りと褒めのバランスをとる
・生徒の性格ごとに効果的な声かけを知る 

指導力を伸ばすためには、自身の努力に加えて他の社員や生徒との関わりが必要です。

同じ科目の講師がいたら「どう教えていますか？」「教える時に気を付けるポイントはありますか」など積極的に質問しましょう。授業の進め方や生徒への接し方など、他の科目の講師からも学べることがたくさんあります。

20代は年齢の若さから、親しみやすいという印象を持たれることが多いです。この時期に生徒と話をして、相談を聞き、質問対応を続けることで生徒対応スキルが磨かれます。

教務力と対人（コミュニケーション）力を伸ばし、指導力のある講師になりましょう！

（指導）チームで生徒を指導する

塾は「生徒の成績を上げる」という役割を果たすためのチームです。生徒の成績を上げるためには他の講師との情報共有、協力が欠かせません。

・自分よりも信頼関係がある講師から注意してもらう
・担当教科以外のことも褒める
・他の講師が話している内容に耳を傾ける

間接的な注意と褒めには効果があります。

私は「〇〇さんが最近よく頑張っていて、成績が上がってきている」と話を聞いて、その生徒に「頑張っているんだね！他の先生が褒めていたよ」と伝えたことがあります。生徒はとても喜び、勉強へのモチベーションが上がってさらに成績を伸ばしました。（私の担当教科の成績も上がりました！）

塾講師の正社員は「チーム」で生徒を指導する、チームで結果を出すという意識を持ちましょう。

（おわりに）塾の正社員の20代

塾の正社員は忙しいです。学生アルバイトで「教える」ことに慣れていたはずの私でしたが、正社員は教える以外にもやるべきことが多く毎日疲れ切っていました。

30代になった今は、塾の仕事は楽しくやりがいがあると感じています。

私の気持ちが前向きになれたのは、20代のうちに次のことを実践できたからです。

・夢や目標など未来のことを考える時間を取った
・１人で仕事をするのではなく、周囲の人と協力するようにした

今回の記事は、塾講師の正社員になった方、これから正社員になりたい方を応援したい気持ちを込めて「塾の正社員として20代でしておくべきこと」について紹介しました。

夢、目標集客活動教室運営指導力
これらの内容を日々意識しながら、塾講師としてのキャリアを積み上げていきましょう！

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