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授業のスキマを埋める雑談のススメ【キャリアコラム#82】

こんにちは、プロ講師のオオクボです。

ゴールデンウィークも終わり新緑まぶしい季節になりました。私立中学では文化祭や説明会など続々始まりました。今年は直接校内に入ることが出来るようになったところも多いので、たくさんの保護者や生徒が訪れたことでしょう。

さて、今日は授業中の「雑談」についてです。生徒は授業を聞きにきているので、本来雑談はなくてもいいのですが、ちょっとあると少しだけ授業が楽しくなるかもしれない、そんなお話です。

学生の頃、世界史の先生が「ナーランダ教」の話をチューリップの歌を歌いながら話してくれました。ナーランダ教が何だったか覚えてはいないのですが…。

私は授業内容よりも先生がしてくれた雑談の内容ばかり覚えていましたが、皆さんはどうでしょうか。

 

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目次
雑談をする時に注意したいこと
雑談にも色々ある
おわりに 雑談なんか別にしなくてもいい、でも…
 

雑談をする時に注意したいこと

どんな話題を雑談にすると授業に良い効果が期待出来るでしょうか。まず、話をする前に少し気をつけておきたいことがあります。

特定のこと(宗教など)を批判する内容の話はしない

至極当たり前でありおそらく多くの塾では契約時の約束事に盛り込まれているである内容です。うっかりでは済まされなくなるのでどんな場面でも気をつけましょう。

雑談をしている時は教室内の半分くらいが聞いていればいい

話している内容に対して全員が興味を持たなくてもムキになって話を聞かせようとするのは逆効果です。聞かないで水分補給をしたり、だらだらしているのも必要な時間です。

授業時間を圧迫しないように

雑談をしていて授業時間を延長するなんてことは本末転倒です。授業中はちょっとした息抜き程度に、授業が終わって次の先生が来るまでは生徒が暇そうにしていたらするようにしましょう。

雑談にも色々ある

それでは雑談をもう少し掘り下げて分類をしてみましょう。今回は3つに分けてみました。

1.本当にどうでもいい雑談
2.近い将来を考えさせる雑談
3.もう少し遠い将来を考えさせる雑談

それぞれどんな内容かを一つずつ見てみましょう

1.本当にどうでもいい雑談

いきなりすごい分類になってしまいました。どこで切り上げても中途半端にしても全く問題のない話題です。

これらは隙間時間を埋めつつ、生徒やクラス全体の様子を確認したい時などに話します。クラス替えなどがあってクラスの雰囲気がまだギクシャクしている時に、少しリラックスするためにするのもよさそうです。

天気の話

ご近所さんとの会話や上司とのやり取りでも、一番当たり障りのない話題として挙げられる最近の天気の話です。

この時、理科の天気の移り変わりの話や社会の地理の話題など盛り込むと理社がより身近に感じられるようになるのではないでしょうか。天気図記号の話や洗濯指数の話も面白いかもしれません。

講師個人の話

プライベートなことを話すというのではなく、講師が生徒の年齢だった頃どう過ごしていたかなどの話です。苦手だった教科の勉強法や、好きだったものなどを話すと生徒も楽しく聞くことが出来ます。

今、学校はどう?

最近の学校は数年で授業内容やカリキュラムなどが大幅に変わります。土曜日が休みではなかったり平日はほとんど6時間授業だったりすることもあります。直近にどんなイベントがあるか聞くと、生徒が意外なものに興味を持っていたりすることがわかったりします。最近疲れている様子が見えた生徒が、実は学校行事の準備を頑張っていたなど塾以外での生活を知ることによって生徒の見え方も少し変わりますね。

2.近い将来を考えさせる雑談

生徒に2ヶ月後くらいの未来を考えさせる雑談です。

これらを通じて自分のスケジュールに興味を持ってもらい、勉強の計画を立てる習慣につなげます。雑談の中で、勉強を進めていく上でのちょっとしたコツも話しましょう。

行事とかってどんなのがあるの?

先述の「今、学校はどう?」と似たような話題になります。
運動会や文化祭が近くにあると準備で忙しかったり、疲れて授業に集中出来ないことなどもありますので「練習がある日は早く寝て次の日の朝宿題をやろう」や、「テスト勉強は終わったら頑張ろうか」など講師側から声がけをしてあげると生徒も安心するでしょう。

近々のテスト内容について(月例テスト・模試など)

これは雑談ではなく授業内で伝えたいような内容ですが、次回のテスト範囲について確認をしたり、それに向けてどう過ごすかなどを話題にしましょう。テスト範囲の勉強法についてガチガチに話してしまうと聞かない生徒もいるのであくまでふんわりと、範囲だけはしっかり伝えましょう。

今週の宿題はこうやってみよう!

学期の頭で宿題のやり方など伝えてあるはずですが、たまに宿題を出した後に具体的なやり方を軽く話題に出すことによって、生徒たちは宿題のやり方を見直すことができます。宿題全部のやり方を網羅するのではなく一部だけでも話してあげるとちょっとしたヒントになるでしょう。

3.もう少し遠い将来を考えさせる雑談

こちらは先程よりもう少し遠い未来、受験やその後を意識させる雑談です。志望校などを具体的に考えることで勉強する目標がクリアになってきます。

志望校決まってる?

真剣に考えるというよりかはあくまで軽く話すことで、志望校を口に出すことや考えることへの抵抗感が少なくなります。

決まっていなければいつまでに決めたらいいのか話してあげると効果的でしょう。志望校名を口に出すのが繊細な時期などは、第一希望以外(第二希望や滑り止め校)も決める大事さを話すとよいでしょう。

このあたりだとこの学校近いよね(校舎の近辺の学校の話題)

それぞれの校舎の近くにどんな学校があってどういった特徴があるのか紹介してあげると、志望校を選ぶ時の参考になります。第一希望校にはならなくても、物理的な近さというのは大きな受験動機になり得ます。この時、具体的な登校時間なども話題にすると興味がわきやすくなるでしょう。

男子校女子校の出題傾向の違い

これは教科によってかなり異なるので雑談レベルではなくなることもありますが、普段から心がけて強化しておくといい分野など話してあげましょう。

どんな仕事したい?

いわゆる「将来の夢」のような話です。話しながらその夢ならこんな大学とかどうだろう、学部はこんなところはどうだろう、など結構教室全体で盛り上がることが出来ます。生徒の個性を深く知ることが出来る話題の一つでもあります。

人間は未来のことを考える時に脳が一番活性化するそうです。そうでなくても積極的に未来の話が出来る塾はよい環境ではないでしょうか。

おわりに 雑談なんか別にしなくてもいい、でも…

先述にもありますが生徒は授業を聞きに来ています。講師の仕事は雑談ではないので本来は必要なことではありません。

ただ、生徒も講師も人間なのでたくさん頭を使ったりすれば疲れるし集中力が切れることもあるでしょう。そんな隙間時間をちょっと楽しい話題で埋めることが出来たら、塾も授業ももっと楽しいものになるでしょう。

実は雑談の大きなメリットは隙間時間を埋めることではなく、生徒のことをより深く知ることが出来るところにあります。

生徒の性格や普段の様子を把握することによって、興味がありそうな内容をきっかけに授業内容を説明したりすることが出来ます。そして、自分たちのことをわかってくれている講師の授業は生徒たちも聞こうという姿勢が強くなります。(理解出来るかはまた別の話)生徒も先生への安心感が増すと家庭で話題に出すことが増えるので、保護者への安心感と信用にも繋がるのです。

つまり、結局のところ授業はやりやすくなるのです。

授業がやりやすくなったからといって、勉強が出来るようになるのは別問題でなのでさじ加減は大事ですが、ぜひ取り入れて円滑な授業運営の足しにしてみてください。

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塾講師ステーション情報局 編集部

記事執筆者:塾講師ステーション情報局 編集部

塾講師ステーション情報局上の記事の企画・執筆・編集をしています。
年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。

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