こんにちは。プロ講師の吉田です。
私はこれまで10以上の校舎で授業を行い、さまざまなタイプの塾長と一緒に仕事をしてきました。
塾長のタイプによって集まる生徒や保護者に違いが生まれ、塾の雰囲気が変わってきます！
タイプは、大きく分けて次の３つです。
情熱型安定型親しみ型
この記事では、タイプ別の強みや注意点を紹介していきます！
みなさんが目指す塾長像の参考にしてください。
目次
・「情熱型」塾長 前に出るのが好きで得意なタイプ
・「安定型」塾長 経験豊富で落ち着いたタイプ
・「親しみ型」塾長 個人を褒めて伸ばすタイプ
・まとめ：どの塾長を目指す？塾長3タイプ
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「情熱型」塾長前に出るのが好きで得意なタイプ
若手の塾長に多いタイプです。自分から「塾長になりたい」「どんどんキャリアップしたい」と考える傾向にあります。
「情熱型」塾長の特徴
・エネルギーに満ちあふれている
・コミュニケーション力が高い
・生徒や保護者だけでなく部下からも好かれやすい
・明るく活発な雰囲気の塾
情熱型の人が塾長になったら、目指すべき道を示し、周囲を前向きな方向へと導いていくことができます。「ビジョン型リーダーシップ」とよばれ、Apple社の元CEO、スティーブ・ジョブズもこの型のリーダーでした。
こういった塾には、勉強の得意苦手を問わず、人付き合いが好きな生徒と保護者が集まってきます。
「情熱型」塾長が気をつけること
周囲との温度差
行動に対する分析細部に目を向ける
最も気をつけるべきなのは、塾長一人が突っ走っていないかということです。
例えば塾に来ている生徒に「なぜ勉強しないのか」「なぜ挑戦する気持ちがないのか」と責める方向に進んでしまうと、反発を招いて成績不振・退塾につながるおそれがあります。一緒に働く部下についても、命令で無理やり引っ張ること・無茶をさせることは避けてください。
また、情熱型の塾長は、業務改善サイクルPDCAのうちP（計画）とC(実行)に特化し、C（チェック、分析）が弱い場合があります。さらに塾の美観など、細かいところが後回しになっていないかも注意です。
「情熱型」塾長へのアドバイス
塾全体を鼓舞することと、個別に共感・フォローすることの両方を意識しましょう。不調・不振の生徒や部下がいたら、自分から声をかけて話を聞くことが大切です！
コミュニケーション力の高さを活かし、PDCAサイクルのC部分や塾運営の細かいところは、周りを巻き込んで行うか得意な部下に任せましょう。
「安定型」塾長 経験豊富で落ち着いたタイプ
ベテランの塾長に多いです。時間をかけて土台をつくり、塾運営を安定させているパターンといえます。
「安定型」塾長の特徴
・経験豊富で、指導や運営に安定感がある
・自分が率先して動くより、うまくいく仕組みづくりが上手い
・保護者と地域からの信頼が厚い
・落ち着いた雰囲気の塾
安定型の塾長がいると、兄弟姉妹が通っていたから下の子も通わせる・地域で長年評判のいい塾だから通わせるという流れが生じます。「初めて塾というものに来て、そのまま長く通う」生徒も多いです。塾長の顔と名前、人間性が知られていることが集客の武器となります！
「安定型」塾長が気をつけること
部下の育成生徒の中だるみ話しかけにくさ
塾長がいれば大丈夫という安心感は、裏を返せば自分は頑張らなくてもいいという油断につながります。部下・生徒の気の緩みには要注意です。
また、若手の塾長に比べてベテランの塾長は「年が離れていて共通の話題がない」「厳しそうにみえる」「忙しそうで話しかけにくい」という印象を持たれやすいということも意識しておきましょう。
「安定型」塾長へのアドバイス
自分が動く方が早い仕事だったとしても、部下に任せる機会を意識的に作りましょう。
私が過去に出会った中には、若い世代が興味のあることにアンテナを張り、アルバイトの学生ともよく話し、積極的に部下の提案を聞く塾長がいました。
運営の土台が安定していることで挑戦する余裕が生まれ、働く社員やアルバイトはぐんぐん成長していきます。部下の成長は塾全体にいい影響を与えること間違いなしです！
「親しみ型」塾長 個人を褒めて伸ばすタイプ
個人教室でくもんや書道を教える先生のイメージに近いです。若手・ベテラン問わず温かい雰囲気を持っています。
「親しみ型」塾長の特徴
・集団よりも個人を見る
・子どもに対する愛情が深い
・生徒や保護者からよく相談される
・居心地がいい塾
親しみ型の塾長は一人で周囲を引っ張っていくというより、塾というチーム全体で成果を出すのが上手いです。部下というより「一緒に働く仲間」として協力し合う印象です。
生徒・保護者・部下、一人ひとりに共感し寄り添うことで信頼関係を築いていくことができます。
こういった塾はおとなしい生徒・勉強に苦手意識の強い生徒も通いやすく、他の塾が合わない場合の救いになることがあります。
「親しみ型」塾長が気をつけること
生徒との距離感保護者との関係プライベートとのメリハリ
優しすぎる性格は、生徒からなめられたり、保護者から「何でも要求を聞いてくれる」と思われたりすることにつながります。
また、仕事への想いが強すぎて、プライベートの時間を削ってまで塾に力を注ぐことがないよう気をつけましょう。
「親しみ型」塾長へのアドバイス
ルールを作り、最初から提示しておくことが重要です。
例えば生徒に対して「大人には敬語を使う」「挨拶・お礼・謝罪をきちんと言う」「塾は勉強するための場所」という最低限の内容を伝え、守れないときには叱りましょう。
さらに自分が仕事をするときのルールも決めておくことがオススメです。
私は保護者からの電話・メールは〇時から〇時の時間帯で対応、残業は〇時まで、家には仕事を持ち帰らないことを決めていました。
まとめ：どの塾長を目指す？塾長3タイプ
今回の記事では「情熱型」「安定型」「親しみ型」の3つの塾長のタイプとその特徴を紹介しました。
実際には1つのタイプに特化した塾長もいれば、複数のタイプが混ざった塾長もいます。
それだけでなく、塾長になるつもりはなかった・塾長をやっていく自信はなかったという人が少しずつ変わっていく姿をたくさん見てきました。
目指すべき塾長像がまだ分からないという人は、上司や同僚など他人から「あなたの得意なこと」を教えてもらい、当てはまる塾長のタイプを第一目標にしてみてください！
今回紹介した中でも、特に
コミュニケーション力の高さ保護者からの信頼の厚さ生徒に対する想いの強さこの3つは塾長としてだけでなく、塾講師としても大切な内容です。
すでに塾長になっている人も、これから塾長になる人も自分の長所を見つけて磨き、生徒と保護者、そして自分と働く部下とともに理想の塾をつくっていきましょう！
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記事執筆者：塾講師ステーション情報局 編集部
塾講師ステーション情報局上の記事の企画・執筆・編集をしています。
年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。
