【個別指導向け】塾講師が授業時間を最大限に活用するには?
塾講師初心者向け授業進行コツ【個別指導編】
こんにちは!今回は個別指導で塾講師デビューを考えている方に向けて、私が指導経験を通じて学んだこと、をお伝えしたいと思います。限りある授業時間を最大限に充実したものにすると、生徒の成績はグーンと上がりますよ!今回の内容は以下のようになります。
- 勉強に対するハードルを下げる
- 内容はちょくちょく言わせて確認
- 「今」教えていることに集中
- 宿題に取り組むタイミング
1.勉強に対するハードルを下げてあげよう!
受験や学校の定期テストは一発勝負であり、やり直しは一切ききません。しかし、中高生の中にはその事実を知ってはいても普段から意識していることはあまりないのではないでしょうか。我々講師としては、自分の経験からもその重要性を是非説いて聞かせたくなるものでしょう。しかし、あまりしつこく言い過ぎると生徒の不安をあおってしまうことになりかねません。
なので授業の最初は、「勉強は難しいものじゃない」「ちゃんと努力すれば、いい点数が取れるよ!」と、まずは生徒の中で目の前にある勉強へのハードルを下げられるように声かけをしてあげましょう。
ただ「教える」だけではなく、「生徒と一緒に頑張る」という姿勢で授業をしてあげることで、生徒にとっても心強いはずです。個別指導の強みは、生徒との距離が近いことによる部分にあります。
2.内容はちょくちょく「言わせて確認」しよう!
授業で新しい内容を教える時は、つい一方的に内容をしゃべってしまいがちです。生徒の理解を促すためには、出来る限り生徒にも考えてもらう時間を作るようにしましょう。
そのために効果的なことが「言わせて確認」することです。
「この単語なんて読むんだっけ?」「このときに使う公式はなんだっけ?」「この計算の続きを言ってみてくれる?」などと、いろいろな部分で生徒に話をふって答えてもらうことで、生徒にも考える時間が出て、そして授業への集中を切れさせないことにもつながります。ちょっとした気配りや工夫が生徒のモチベーションを上げるきっかけになるかもしれないので、一度試してみてはいかがでしょうか?
3.「今」教えていることに集中しよう!
ある単元を教えていると、その単元がこの先どの場面で使われてくるのかなどもついでに話したくなってきてしまうかもしれません。数学の1次関数などは中学3年生に習う2次関数にもつながるので、ついついそっちの話題にもそれてしまいがちです。
しかし講師としては全ての内容を理解していたとしても、生徒にとってはまさにその単元を初めて習っているのであり、その先どのように応用されていくかなどを考える余裕はほとんどありません。逆に話の幅が広がりすぎて今習っている単元の理解が疎かになってしまっては元も子もありません。ですのでまずは今教えていることにのみ集中し、直接に関係のない内容は極力話さないようにしましょう。
逆に授業に慣れ、時間配分などを意識できるようになってきた上であれば、「今授業でやっている内容は、過去にならった○○の単元を使っているんだよ」という教え方をするのは有効です。全部が全部初めて習う内容とは限らないため、一部は過去に勉強した内容であるということを気づかせてあげることで、勉強に対する負担を減らしてあげることができます。授業進行をある程度コントロールできるようになったらやってみてください。
4.宿題に取り組むタイミングを決めよう!
授業の終わり際に宿題を出す際には、「次回の授業が来る前にどのタイミングで取り組めるか」などを生徒と一緒に決めるようにすると良いです。
ただ出して「次までにやってきてねー」だけの指示で終わらせてしまうと、やってこない生徒が出てくる場合や、宿題の量とそれにかかる時間をしっかり把握できずに終わらせきれない可能性も出てきます。
「水曜日は部活が早く終わるから夜にこれだけやっておこう」「暗記は1回だけじゃなくて何日か繰り返して取り組もう」など、生徒の部活などのスケジュールを把握した上でどの日のどの時間に取り組むかまで決めてしまえば、宿題管理はグッと楽になります。通常授業やテスト前の宿題管理については、以下の記事も是非参考にしてみてください。