「算数や数学を勉強して何の役に立つの?」という質問に答えられるように!分数の日常生活での活用例!
分数は便利
-分数を習うと日常生活で得する。
そんな例を挙げて,生徒からの「算数なんて勉強したってしょうがない」に具体例を挙げて語れるようになろう。ここでは,消費税計算を具体例に挙げて,分数が便利であることを語る。
消費税計算はめんどくさい【ある小学生エピソード】
消費税が8%になり早半年。お店は税抜表示や税込表示と,様々表示が乱立している。先日お小遣いを自分でやりくりしているある小学生が友達と買い物に行った。買いたいお菓子には
\100(税抜)と書いてあった。じゃぁ消費税込みは?
\108(税込)とスーパーのレジに並ぶ前にすぐに計算できお金を用意できた。
しかし,今日は違う。
\3,199(税抜)のものを買いたい。そう。○怪ウォッチだ.
たまたま遊びに行ったスーパーで大量に入荷したと放送があった。税込価格はいくらだろうか?今回は簡単には計算できなそう…。
財布には\3,500しか入っていない。
足りるのか?
これをすぐに知りたい。早くしないと売り切れる。小学生は焦って、商品の前を行ったり来たり。
いくらかかるかを小学生に伝えようとする時あなたはどうする?
もちろん、小学生にもわかる手段や方法を使わなければなりませんし、スマートフォンや携帯電話はもっていません。試しに「1.08倍するのよ」と言ってみる。
さぁ,計算してみよう!
...。小学生は沈黙したままだ。
あなたはここでギブアップするだろうか?実はちょっとした指導の工夫で暗算がもっと簡単になる方法があるのです!!
手軽な消費税計算【分数計算】
3,199円は3,200円より安い.ならば,
3,199円の税込み価格は,3,200円の税込み価格より安い.
3,200円の税込み価格がわかれば3,199円のものを買うにはいくら財布にあればよいのかわかる.
今回の場合は
- 2倍する
- ゼロを2つ取る
- 簡単な足し算
の3つの計算だけで考えることが出来る.
具体的な計算方法
0.08を分数にすると8/100となる.
分子をもう少し分けてみると,
(2×2×2)/100
となる.
3200×(2×2×2)/100
100で割るのだから,3,200から0を2つ取る.
残った計算は
32×2×2×2
32の2倍の2倍の2倍.頭の中では,
32→64→128→256となる.
では,税込み価格は?
3200+256=3456.
やった!3500円あれば足りる!
ということになる.
まとめ
暗算で×1.08は難しい.
分数を知っていれば,0を二つとって2倍の2倍の2倍。3199×1.08をするのか、それとも3200×2×2×2/100+3200で概算を出すのか、どちらが楽かは言うまでもない。
分数を勉強すると,小数の計算が楽になる。
生徒さんに分数なんて勉強したってしょうがないなんて言われたら,授業が終わった後にでも教えてあげるといいかもしれない.