天体の動きを理解するには〜季節や時間によって見える場所が違う星座たち〜
児童が苦労する天体。一体何が原因なのか?
中学受験シーズンになってきましたが、理科は他の分野と違い覚えることが多く、尚かつ算数のように
計算問題までついてくる・・・児童の苦手意識が植え付けられやすい教科です。
特に天体は現象を理解するのにとても苦労する分野です。なぜなら・・・・
地球や太陽が動いてるところを見たことないからです!!!
他にも、天体が苦手な児童には以下のような悩み(愚痴)が絶えません。
地球はどのように自転しているのか何度教科書を見ても覚えられない・・・
しかも公転なんて・・・もっとよく分からない・・・
「春の早朝の東の空に見える星座」・・・どこですかそれは・・・?
・・・などなど児童の苦労が絶えない分野であることは間違いありません。
そこで今回はこの天体の攻略法を自分なりに考えてみました。
覚えることは3つ。自転と公転の向き。そして人間を地球に立たせよう!
○自転とは地球が1日で1回転する動きのことです。地球は自転しているからこそ朝昼晩があるのです。
○公転とは地球が太陽の周りを1年かけて1周する動きのことです。
まずはこの2つの動きを覚えます。
①自転は地軸を中心に反時計回りに回る。
②公転は太陽を中心に反時計回りに回る。
これだけだと分かりづらいので、図を載せます。
地球は反時計回りに回りながら太陽の周りを反時計回りに回っています。
ちなみに、太陽の光が当たっていない部分は斜線の黒で書きました。夜です。
逆に言うと太陽の光が当たっているところは昼間になります。
では続いて朝と夕方の場所を確認しましょう!
先ほどの話をまとめただけです。地球は反時計回りに回りますので、上の画像のように朝昼晩が決まります。
(受験では朝方=6時 昼=12時 夕方=18時 夜中=24時となることが多い。)
ではここからが本番です!実際に人間を紹介したいと思います!
・・・説明します。彼の身分は
③左手に東、右手に西の旗を持ち、南の空を眺める○○君です。
(○○には自分の名前を入れたり自由で構いません。)
彼を地球に立たせれば問題も幾分スムーズに理解できるはずです。ここでおさらいです。
①地球は地軸を中心に反時計回りに回る。
②公転は太陽を中心に反時計回りに回る。
③左手に東、右手に西の旗を持ち、南の空を眺める人間を地球に立たせる。
実際の問題を解いてみよう!
『問題』
春、夏、秋、冬の南の空に見える星座はそれぞれ「獅子座」「さそり座」「ペガスス座」「オリオン座」とする。この時次の問いに答えなさい。
①春の朝方に南の空に見える星座は?
②秋の夕方に東の空に見える星座は?
小学生どころか、大人でも分かる人は少ないのではないでしょうか?
これを頭の中で考えることは不可能に近いと思われるので、地球に彼を立たせてみようと思います。
まず①から解いてみたいと思います。
春の朝方には彼は図の位置にいます。彼を立たせれば方角は理解できます!!!
春の朝方には南に「さそり座」が見えます。西には「獅子座」があります。
ここで注意なのですが、東は太陽があるので星座は見えません。
よって正解は「さそり座」です!!!
次に②を解きます。
秋の夕方には彼は図の位置にいます。
秋の夕方には東に「ペガスス座」が見えます。南には「さそり座」。西は太陽があるので星座は見えません。
よって正解は「ペガスス座」です!!!
覚える事柄を少なくしよう!
今の中学受験では理科の暗記項目がもの凄く多いです。また、内容も大人顔負けの問題が
勢揃いしているのが現状であります。その中で、いかに効率よく問題に取り組めるかは
覚えることだけを覚える
これに尽きると思います。また、問題を解く際に自分で考えたキャラクター(今回は棒人間ですが)を
使うと愛着が沸き、楽しく問題に取り組めると思います。この『楽しさ』こそが勉強の最大の
モチベーションになるのではないでしょうか?
児童の記憶力や集中力は素晴らしいものがあります。ただ、それを活かすためにも講師側のアイデアは
とても大切になってくると思います。
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