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【極英講座】関係代名詞で生徒がつまづくポイントを押さえておこう!

中学生

2021/12/17

中3英語の壁、関係代名詞と分詞

こんにちは!

今回は中3で学習する関係代名詞と分詞について、その仕組みやイメージの仕方などをお話していきたいと思います。

高校受験が近づいてくる中でさらに新しい文法事項が追加され、過去の勉強内容との復習を両立させるのが不安だという声をよく聞きます。そういうことから今回紹介する2つの文法について、時間をかけずに一気に復習できる内容を用意しました!

学生さんの方はご自身の勉強に、現役講師の方は普段の英語指導に是非お役立てください! 

 

関係代名詞

 

学校などですでに習っている方は大体どのような文法であるかは分かると思います。

 

This is the school which my daughter attends.

これは私の娘が通っている学校です。

 

 

 

上の文のように、whichやthatのような関係代名詞と呼ばれる単語が含まれています。

では、まずはその基本知識を整理していきましょう。

 

主格の関係代名詞

 

 

たとえば、以下の2文があったとします。

 

I know the girl.  She is my classmate's sister.

私はその女の子を知っています。/彼女は私のクラスメートの姉です。

 

文法理解のストレスを減らすため、やさしめの文を用意しました。

さて、まずは教科書通りに関係代名詞を用いた手順を踏んでいきましょう。

 

  1. 2文を比較し、同じもの(人)を探す
  2. 同じもののうち、前にある名詞を関係代名詞に変換する
  3. 2文をくっつける

 

まずは同じもの(人)を探します。


この作業を行う際に気をつけるべきポイントをお話しましょう。

 

同じ人やものを探すのはすぐに終わりますが、以下のルールには注意です。

  • 人名や固有代名詞を選んではいけない
  • my、yourなど所有格の人称代名詞がついている名詞は選んではいけない
上の2つのルールを守って作業を行いましょう。この先目的格の関係代名詞を学ぶ際にも気をつけて欲しい部分です。

 

 

今回、前後の文で同じ人物を表しているものといえば「the girl」と「She」であることがわかりますね。どちらも「私のクラスメートの姉」です。 逆に「my classmate's sister」は選んではいけない、というところまで理解できればバッチリです。

 

 

次に、探し出した2つの名詞のうち、先にある名詞を先行詞といい、それとは別の名詞を関係代名詞に変換します。

 

主格の関係代名詞の場合、

  • 人→who
  • 物→which
  • どっちでも良い→that

のルールで変換します。目的格の場合と混同しやすいので気をつけましょう。

 

 

今回は人を話題にしているので、「the girl」が先行詞であり、「She」を関係代名詞whoに換えます。この段階で、

I know the girl.と who is my classmate's sister.

が出来ていればオッケーです。

 

そして最後の手順。2つの文をくっつけて完成です。

 

主格の関係代名詞の場合は単純に前後ドッキングで大丈夫です。完成した文は

 

I know the girl who is my classmate's sister.


となります。

 

参考までに物を話題にした文を紹介しておくので、解答を参考にしながら自分で組み立ててみてください。

 

She lent me the book. It was written by Murakami Haruki.

→She lent me the book which was written by Murakami Haruki.


 

目的格の関係代名詞

主格の場合とルールはほぼ同じですが、一部異なる部分や作業が増える場所があるのでそこだけ気をつけましょう。まずは例文から。

 

I know the girl. I met her yesterday.

私はその女の子を知っている。私は昨日彼女に会いました

 

 

では手順を踏んでいきます。

まずは同じ人。 「the girl」 と 「her」ですね。

目的格の場合の関係代名詞のルールは

 

  • 人→who(whom)
  • 物→which
  • どっちでも良い→that

のルールで変換します。

 

(正式な文法では、目的格の関係代名詞において、人を先行詞とする場合でもwhoを使うことはOKとされていますが、テキストによってはwhomを使っていたり、どちらも使わずthatのみを用いている場合もあります。講師の皆さんが指導の際に用いているテキストや生徒の使っている教科書を一度確認しておきましょう。)

 

今回は目的格なので「the girl」を先行詞とし、「her」を関係代名詞thatに変えます。

 

I know the girl. I met that yesterday.の形が出来ていればオッケーです。



さて、ここから2文をくっつけますが、主格のように単純なドッキングではないというところに気をつけましょう。目的格の場合は

関係代名詞を先頭に引っ張り出してからくっつけるというルールがあります。


つまり I met that yesterday → that I met yesterday に並び替えてからドッキングします。


完成形は

 

I know the girl that I met yesterday.


となります。


では、別の文を載せておくので練習問題として考えてみてください。


This is her song. I love it very much.

→This is her song which I love very much.

 

 

主格と目的格の見極め方!

ドッキングさせたい2文、またはドッキング後の完成形を見たとき、主格と目的格どちらの関係代名詞を使っているかを見極めるようにすることも大切です。

 

特に2文をドッキングさせる際には、どちらかが分からないと語順がおかしくなる恐れがあります。

 

ここで、先ほど例で出した2つを再登場させて考えて見ましょう。

 

  •  I know the girl. She is my classmate's sister.
  •  I know the girl. I met her yesterday.

 

このように雰囲気が似ている文が出てくると迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

 

このような場合、見極めるためには後ろの文を注目します。

 

関係代名詞に変換される名詞を見た際に、それが主語か目的語かを判別すれば判断できます。

 

上の例文では主語の「She」なので主格の関係代名詞、下は目的語の「her」なので目的格の関係代名詞であると判断することが出来ます。

 

以上、関係代名詞の総復習と用法の見極め方でした。

 

後置修飾

では、後置修飾の話に入っていきましょう。

 

文字通り、後ろにおいて修飾、つまり説明するという文法事項です。

 

実際には中学英語の範囲だけで考えても7種類の方法がありますが、教科書的には現在分詞と過去分詞、そして主語+動詞を用いた3種類になると思います。今回はその3種類について紹介します。

 

(関係代名詞も後置修飾の技法の1つなのですが、それはそれで別に理解できれば大丈夫です。)

 

現在分詞を用いた後置修飾

現在分詞という言葉ではイメージしにくいので、「現在分詞=ing形」と覚えてください。

 

では、日本語から英語に直す過程を踏まえつつ例文を使って紹介していきましょう。

 

「向こうで本を読んでいる女の子は誰ですか。」

ザックリいうと2ステップでできます。

  1. 現在分詞になる部分を探し、どの名詞(☆)にかかるかを確認する
  2. それ以外の部分を英語に直し、名詞(☆)の直後に現在分詞を挿入する

 

例文では現在分詞は「(向こうで本を)読んでいる」の部分です。場所や時間などの言葉もセットでついてくることに気をつけましょう。そして現在分詞がかかるのは「女の子」となるのを確認します。(本を読んでいるのは女の子だ、とわかればオッケーです)


そしてそれ以外の部分を英語に直すとWho is ~?という疑問文になります。

 

Who is the girl。。。まで作ることができれば、あとは直後に現在分詞を挿入すれば完成です。

 

Who is the gitl reading a book over there?


となれば正解です。名詞の直後にing形がくるのが違和感に感じる人もいるかもしれませんが、文法的に間違いはないので大丈夫です。生徒に同じことを言われることもあると思うので、何度か練習して慣れてもらいましょう。

 

では、参考までに1つ例文を解答とともに載せておくので練習してみてください。

「校庭でテニスをしている男の子は私の弟です

→The boy playing tennis in the schoolyard is my brother.

 

過去分詞を用いた後置修飾

続いて過去分詞です。

 

現在分詞の場合の手法とほぼ同じなので、例文を使ってパパッと済ませてしまいましょう。

 

「私の父によって建てられた家はとても広いです。」

 

今回は過去分詞なので「~された」を探します。そして「された」ものが何であるかも確認します。

 

今回は家が建てられたという関係が分かればオッケーです。

 

英語に直すとThe house~で始まるので直後に後置修飾となるパーツを挿入しましょう。

 

 

正解は、

The house built by my father is very spacious.

となります。


では、正解つきの例文で練習してみてください。


「彼は妹によって壊された自転車を修理しました。」

→He repaired the bike broken by his sisiter.


主語+動詞を用いた後置修飾

 

これまでとは異なり、名詞の直後に主語+動詞という長めのカタマリが入ります。

「何を」(名詞)、「誰が」(主語)、「どうした」(動詞)、まで判断できれば後の作業は変わらないので例文を用いてみてみましょう。

 

「私は母が好きな花を買った。」

 

「何を」…花

「誰が」…母が

「どうした」…好きな

 

 まで分かればオッケーです。(本文の主語(私が)と動詞(買った)ではないことに注意!)


では英語に直しましょう。

I bought the flower my mother like.

となれば正解です。


では正解つき例文で練習しましょう。


「昨日彼と一緒に遊んだゲームは面白かった。」 

→The video game I played with him yestreday was interesting. 


関係代名詞と後置修飾は似ている

そうです。よく似ています。


後置修飾は関係代名詞を併せて7種類あるとお話したとおり、関係代名詞も後置修飾の一種です。しかしそういう教え方をする先生はあまり多くないので、「関係代名詞、現在分詞、過去分詞、主語+動詞」がこんがらがってしまう生徒さんが多いようです。

 

関係代名詞を教えた段階で生徒さんの理解がよさそうであれば、

  • 「現在分詞、過去分詞の後置修飾は関係代名詞の主格の省略形」
  • 「主語+動詞の後置修飾は関係代名詞の目的格の省略形」

と教えてしまうのが簡単かと思われます。つまり…

 

The boy who is playing tennis in the schoolyard is my brother.

He repaired the bike which was broken by his sisiter.

The video game which I played with him yestreday was interesting. 


というイメージがつかめればスラスラ進めると思います。



 

いかがでしたでしょうか。

是非、ご自身の勉強や生徒さんへの指導の際にお役立てください。

それでは!


 

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