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【体験授業②】必ず定期指導に結びつく、体験授業4つのポイント!

2021/12/17

一回の授業で、生徒の心を完全につかむ、体験授業をしよう!

 

体験授業は、表向きは、生徒と先生の相性をはかるために制定されています。

しかし、当たり前のことながら、お互いが対等に相手との相性を確かめるお見合いの場ではありません

 

講師がプロとして指導に当たる以上、体験授業から定期指導に進めないのは、厳しい言い方ですが、講師の力不足です

 

ここでは、体験授業に向かう際の心構え、注意点などを紹介します。

 

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1、身だしなみをチェック! 男女とも「恋人のご両親に会う」ような服装で!

 

その人への第一印象は、見た目でかなり決まると言われています。

見た目の良い人は、まったく同じ言動をしていてもすべてが誠実そうに見られたり、残念ながら逆もありえます。

 

しかし、ここで言う見た目とは、顔のつくりがキレイか、カッコイイかではありません。

 

特に、子供の教育、という重要な使命を与えられている講師を、保護者が面接で判断するポイントは、

「自分の外見を、相手にこう見られたい姿に、しっかり管理できているか?」です。

人は、服を選んだり身だしなみを整えることで、自分の外見に手を加えることができます。

その際、意識的にせよ無意識にせよ、人間は必ず「自分が人からこう見られたい姿」を選択しています。

 

個別指導の体験授業の日に髪の毛がボサボサだったり、家庭教師の体験指導に汚いジーンズにパーカー姿だったり、女性なら、化粧が濃かったり服装が派手だったりと、場違いな格好をしてくる人は、その場に対して真剣に準備をしていない事実を示しています

 

たとえ、学校の授業の空き時間のアルバイトであっても、相手にそれを知られてしまうような服装で現れたら、良い気分になる人は絶対にいないでしょう。

 

一昔前に流行した、予備校の金ピカ先生や暴走族出身の先生のように、強烈な見た目をキャラクターとして利用する方法もありますが、それは、全国区の人気と実力が伴ってこそです。

 

私は、男女とも体験授業の際は「恋人のご両親に会う!」ような、格好で行くべきだと考えています。

 

2、いよいよ体験授業本番です! +10分がキーポイント!

 

 

保護者との挨拶、生徒の現状確認と、講師の自己紹介が終わったら、いよいよ体験授業本番です。

 

家庭教師の場合は、生徒と二人きりで生徒の自室で指導する場合と、保護者の前で指導する場合とがあります。

これは、どちらでも、保護者の希望に合わせて行いましょう。

保護者に見られていると、生徒と、部活や趣味の話をして時間を取るのは気後れしてしまうかもしれません。

でも、私は、基本的に体験授業の際は、気にせずたくさん雑談をして、予定時間+10分くらいで終わるようにしていました

個別指導では、ほかの授業との兼ね合いもありますので、指導時間以内に指導を終わらせなくてはいけない決まりがあります。

しかし、家庭教師では、多少の時間オーバーは、講師の裁量でいくらでもできます。

 

私が心がけていた、体験授業では+10分、という習慣は、本当に保護者に喜ばれました。

 

別に、毎回指導の度にサービスで10分延長する必要はありません。

ただ、ご家庭の中に入って大事な子供の指導を任される際に、ご家庭が一番重視しているのは、信頼関係です

ご家庭と、信頼関係が築けない講師は、いくら指導力が高くても定期指導には結びつきません。

 

まだ、保護者も講師も生徒も、お互いのことが何もわからない段階では、

 

雑談で指導時間を潰して楽をしようとしているのではなく、何よりも生徒と良い関係を築こうと考えているから、いろんなコミュニケーションを取っている。

 

という講師の姿勢を伝えなくてはいけません。

+10分の体験授業を心がけることで、それを伝えることができます。

 

3、体験授業の内容は、講師があらかじめ組んでおく。

 

 

次に、体験授業のカリキュラムです。

個別指導、家庭教師の場合は、学校の定期試験対策、や、塾の補習、など、あらかじめ生徒側が教えて欲しいことを準備している場合があります。

オファーの際も、そのように言われ、現地でテキストを前に、わからないところを教えてあげて欲しい、と言われる場合が多いでしょう。

 

しかし、だからといって、講師が体験授業に手ぶらで行ってはいけません。

 

いくら特殊なカリキュラムの私立校に通う生徒でも、生徒の学年さえ知っていれば、だいたいは何を勉強しているのかが、予想できるはずです。

まったくわからない場合は、それこそオファーの時に、個別指導塾、家庭教師紹介センターにどんどん質問しておきましょう。

講師が、生徒の学習内容をきちんと把握してから体験授業に臨みたいと考えるのは、当然のことです。細かい質問をしても、保護者が面倒に思うことは絶対にありません。

 

生徒の学習内容がわかったら、講師側で、勝手に体験授業のカリキュラムを組んでおきます

これは、万が一、体験授業の相手が極端にモチベーションの低い生徒だった場合に、時間が余って何をしたらいいかわからなくなる、という最悪の事態を防ぐためです。

 

私が今まで行った体験授業の中には、生徒が、勉強道具を全部学校に置いてきた! という事態もありました。

その状況でも、講師は、生徒、保護者に、「この先生に教えてもらえば成績が上がる!」と思わせる授業をしなくてはいけません。

 

特にモチベーションの低い生徒は、やる気を盛り上げて、ぐいぐい引っ張って行ってもらえる講師を希望しています。

講師は、不測の事態に備えて、必ずあらかじめカリキュラムを作って、授業の主導権をがっちり握りましょう。

 

4、体験授業後の保護者との面談では、まずは弱点指摘。最後に必ず褒める!

 

 

体験授業後は、保護者との面談を行うのが一般的です。

体験授業の間に、必ず、生徒の弱点と、良いところを見つけておかなくてはいけません

これが中途半端だと、いくら熱心に指導してもその事実が保護者にまったく伝わりません。指導中に気づいたことを、走り書きでメモを取ったりしても良いでしょう。

 

弱点は、生徒、保護者自身が自覚している場合が多いので、的確に指摘できるように細心の注意を払いましょう。

ここで、見当違いなことを言ってしまうと、信頼してもらえなくなってしまう危険性もあります。

弱点の指摘は、「ケアレスミスが多い」というような全体的なことでも「算数の文章題が苦手」というような具体的なことでも、どちらでも構いません。

講師が、生徒の弱点を指摘している際に、保護者が「そうなんです!」と大きく頷いてくれるような面談が一番良い形です。

 

次に、今度は、良いところを指摘します。

これは、絶対に忘れてはいけません

生徒の良いところを全力で探して、できれば生徒自身の前で、保護者に対して全力で褒めます

これは、具体的に「~~の問題が解けた」というようなものよりは、「集中力がある」「こちらの質問に対して、深く考えてから発言する」などというような、生徒の性質に関するもののほうが、より良いでしょう。

良いところ探しは、弱点とは違って、生徒や保護者が普段自覚していないようなことでも大丈夫です。

ここで生徒のことを褒めるのは、定期指導に繋がるように、保護者をおだてよう、などという気持ちではありません。

保護者は、誰よりも生徒を大切に思っている存在です。そんな口先だけの褒め言葉は、すぐに見抜かれてしまいます。

無闇やたらに褒めるだけでは、先へ進むことはできませんが、褒められることが、生徒にとって大きなモチベーションにつながるのは明確な事実です。

勉強が苦手でいつもいろんなところで怒られているけれど、あの先生だけは自分を褒めてくれた、という思い出話は、大人になってからもいくらでも聞く話です。

自分を認めてくれる良い先生との出会いで、成績が急上昇するエピソードを聞いた記憶のない人はいないでしょう。

講師は、生徒の勉強に対するイメージまでも担っている存在です。

必ず生徒の良いところを見つけ出して、しっかりと褒めてあげるように心がけましょう。

 

 

いかがでしたか?

【体験授業①】、【体験授業②】で、それぞれ、体験授業に向かう講師に必要な心構えを紹介しました。

生徒が、「この先生に出会えて良かった!」と、指導初日から思ってくれるような講師になるための、参考にしてみてください。

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