算数が好きになる!小学校1年生編!
小学校1年生のとき、どのように算数を習いましたか?
きっと、はるか昔のことなので、忘れている方も多いと思います。
そこで、今回は、
算数のABCを習う小学校1年生向けの指導方法のコツ
を、あくびちゃん先生がアドバイスしていきたいと思います!
数字を覚えよう、正しく書こう!
算数のABCは、数字を正しく書けるようになることです!
最初は、1から9まで書けるようになることが目標です。
1から9まで書けるようになったら、今度は20まで覚えてもらいます。
小学校1年生の算数は、多くの問題で20までしか扱わないので、
まずは、20までの数字をしっかり書けるように指導して下さい。
数字の中でも、特に、8や9を書くのが、難しいので、 重点的に見てあげて下さい。
難しい8と9もしっかり書くことが出来るか確認しよう!
学校で扱った問題と似たもので演習しよう!
テキストやプリントを始めから順序よく解かせるのではなく、
可能であれば、学校で演習したプリントや宿題のプリントを見せてもらいましょう。
もし、学校のプリントが無いときは、テキストやプリントの1番簡単な問題を見せて、
「この問題と似た問題、見たことある?」
と聞いてから、解いてもらうと、
学校でどこまで教わっているのか、どのような方法で解くように教わったのかを講師が把握することができます。
学校のやり方と、塾のやり方、両方とも習得し、複数の解放を身に付けた方が、
長期的にはベストだという意見もあるかもしれません。
しかし、まだ最初の段階なので、学校と塾のやり方が違うと生徒さんが混乱してしまう可能性もあります。
ですので、私は、出来るだけ学校で習ったやり方で理解出来るように、指導をアレンジしています。
学校で扱った問題の類似問題から始めよう!
計算は、視覚的に理解しよう!
足し算、引き算の単元に入ったら、指で、数字をイメージさせてあげましょう。
例えば、3+5=という問題だったら、
講師が、左手の3本の指で3を表し、右手の5本の指で5を示し、一緒に「1,2,3…」と8まで、数えてみましょう。
そのあとで、「次の問題も、今のように指を使って、○○くんもやってみよう。」と言って、
次は、生徒さん本人に問題を解かせてみてください。
ずっと、講師の先生が指を使って、説明し続けると、生徒さんは、講師の先生に頼りきってしまいますので、
ある程度見本を見せたら、
生徒さん本人に、やってもらうようにしましょう。
また、両手が使えないときは、プリントや紙の余白に、○を書いて、指導しましょう。
先程の問題でしたら、3の下に○○○と書き、5の下に○○○○○と書き、
「全部で、○は、いくつになったかな。」と聞いて、数えてもらいましょう。
指で示すか、○で示すか、両方やってみて、生徒さんの理解しやすい方を採用してみて下さい。
計算問題で、間違ったところは、指で示したり、○を書いたりして、視覚的に理解させよう !
分かりやすい言葉で置き換え、説明を!
例題です!
①りんごが3つあります。みかんが、5つあります。合わせて、何個でしょうか。
②りんごが3つあります。みかんが、5つあります。ちがいは、何個でしょうか。
応用になってくると、文章題で出題されます。
①と②の問題の違いは、「合わせて」「ちがいは」のみです。
お分かりの通り、この4語で、足し算を使うのか、引き算を使うのか、選択することになります。
ここで、いきなり、
「足し算を使おう!引き算を使おう!」と先走ってしまうと生徒さんは、困ってしまいます。
段階を踏んで、説明してあげましょう。
- STEP1:問題文を説明する
①「合わせてというのは、全部でいくつかなということだよ。」
②「ちがいは、というのは、りんごとみかんの数がどれだけ、ちがうかなということだよ。」
- STEP2:足し算、引き算どちらを使うのか生徒さんが決定するのをサポートする
①「全部で、と聞かれたら、足し算だっけ?引き算だっけ?」
②「ちがいは、と聞かれたら、足し算だっけ?引き算だっけ?」
- STEP3:日本語と、足し算、引き算を関連付ける
「正解!足し算は、全部でいくつかなというときに、使うんだったね」
「正解!引き算は、ちがいはいくつかなというときに、使うんだったね」
- STEP4:式を立てて、計算してもらう
「それでは、これから、足し算(引き算)の使った式を作って、計算してみよう!」
このときも、必要があれば、りんごとみかんの数を○などの記号で、書いてあげて、
和や差を一緒に求めてあげると生徒さんの理解がより深まると思います!
文章題は、分かりやすい言葉に置き換えて、段階を踏んで説明してあげよう!
今度は、自分で問題を作ってみよう!
計算問題に慣れてきたら、
今度は、生徒さんに、式を見て、問題を作ってもらう練習をしてもらいましょう。
例 3+5=8という式になるような問題を作って下さい。
このような問題があったときに、いきなり生徒さんが問題を作るのは、少し難しいので、
先生がお手本として、例題を作って、一緒に解いてみせて下さい。
この時に、「○○くんの好きな果物を2つ教えて」と聞いてあげて、
その果物を使った問題を作ってあげると、生徒さんに興味を持ってもらうことが出来ます。
「足し算を表す、4文字の言葉ってなんだっけ?」
「そうだね!あ・わ・せ・て、だったね」
「問題を作るときは、このようにして、作るんだよ」
と、講師が最初にお手本を示すことにより、生徒さんが自分で問題を作るというハードルが低くなり、
よりスムーズに問題を自分で作ることが出来るようになります。
式から問題を作る問題は、いきなり解かせずに、お手本を示そう!
順番(何番目)の教え方
例:まえ ○○○●○○ うしろ ●は、前から何番目でしょうか。後ろから何番目でしょうか。
実は、順番の問題は、理解させるのが結構難しいです。
小学校1年生の生徒さんに、長い説明をしても、消化不良になってしまうので、
「番目と聞かれたら、●まで数えよう。」と教え、実際に一緒に数えてあげましょう。
このとき、どちらが前で、どちらが後ろなのか、2度3度確認してください。
問題によっては、左、右だったりするので、どちらが左で、どちらが右なのか、を確認してください。
数える向きを確認することで、頭が混乱することを防ぐことが出来ます。
さらに、一緒に数えるときに、1番目、2番目、3番目というように、しっかり「番目」を付けて、数えてあげてください。
「番目」をつけないと、
●の位置を調べているのか、●の前にある○の数を調べているのか、途中で分からなくなってしまうことがあります。
番目を求める問題では、まず、向きを確認!次に、「番目」を付けて数える!
例:○○○●○○
●の前には、○が何個あるでしょうか。●の後ろには、○が何個あるでしょうか。
まず、「●の前に○が何個あるかと聞かれたら、●の前にある○の数を数えよう。」と教えます。
このときに、「●の前って、どこのことかな。指で教えて。」と言って、しっかり●の前の○○○を指せているかどうか、確認します。
それから、○の数を数えてもらいましょう。後ろの場合も同様です。
このように順番や対象の前の個数、後ろの個数を数えさせる問題は、
「どこのことを聞かれているのか、何を数えればいいのか」が大切になってきます。
1度習得すれば、あまり間違えないので、早いうちに正しく数えられるように指導しましょう。
求めるものは、何なのかはっきりさせよう!
何度も練習しよう!
計算問題で間違えた問題やつまずいた問題は、類題を作って解いてもらいましょう。
やはり、生徒さん1人1人に苦手な計算、苦手な問題パターンがあるので、
後々、苦手分野にならないためにも、早い段階から、類題で十分演習し、
苦手を作らないように指導しましょう!
間違えた問題は、何回も反復練習させよう!
最後に
いかがでしたでしょうか。
私が、小学校1年生に教えるときは、
出来るだけ、簡単な言葉で、視覚的に分かりやすくを念頭に置いて、指導しています。
ぜひぜひ、生徒さんに算数の初めの一歩を楽しみながら、学習してもらいましょう!
運営部おすすめ記事
理系のあなたにこそ読んでほしい。国語の本質とは?