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かけ算の攻略法!

小学生

2021/12/17

分野別攻略法!かけ算を得意にしよう!

足し算とかけ算は、仲間だということを理解してもらおう!


小学校でなれ親しんできた足し算から離れ、

かけ算の分野に入ると

生徒さんは少なからず戸惑いや不安を感じます。


ここで「かけ算は、足し算と仲間である」ということを

しっかりと理解してもらいましょう。


×(かける)ということはどういうことなのか、

小学校2年生でも十分に

理解出来るような説明をすることが塾講師に求められます。



例えば、かけ算の式である「2×36」を


「足す」という言葉を使って説明すると


生徒さんも理解しやすいです。



2×3というのは、


23回足す”という意味なんだよ。


実際に23回足してみよう。」


と言って、実際に222と余白に計算してもらいます。




「じゃあ、今度は、3×4を足し算の式で書いてみよう。」


と、数問のかけ算の問題を足し算で解いてもらい


「かけ算は、足し算の式を短くする便利な道具なんだよ。」


ということを認識してもらいましょう。


 


あくまでも九九の表は無理やり覚えさせられるものではなく


計算を便利にする道具であるということを


しっかりと認識してもらいましょう。

 


 

九九の表を計算しながら、覚えよう!


さて、九九の表を覚えるという


かけ算の1つ目の山場がやってきました。

 



ここで、塾講師に求められていることは


早く、苦痛なく、楽しみながら、


九九の表を覚えてもらう+αです。



最初は、2の段から教えます。



先程述べたように、かけ算と足し算の関係性を


生徒さんが理解できていれば、


2×5=10までは暗算や指を使って求めることが出来ます。




2×6以降でつまずいてしまったら


222222=」と生徒自身に書いてもらい、


足し算で求めてもらいましょう。



こで、塾講師が安易に


12だよ、覚えようね。」


と答えを言わないことが肝要です。



生徒さん自身に


「足し算をいちいち書くのって少し面倒だな。」


と思ってもらうことが目的だからです。


 


生徒さん自身が手を動かして


かけ算の答えを自ら求める姿勢をつけましょう。



また今後学校のテストなどで


答えに自信が持てないときも


「かけ算は、足し算でも求めることが出来る!」


と知っていれば、見直しとしても使えるツールとなるわけです。

 


九九の表を覚えるのに、最初は、足し算を使って求めて全然かまわない!

 


慣れてきたら、口頭でチェックしよう!

 


かけ算に慣れてきたら


口頭で九九をチェックしましょう。


 


最初は、2×12×22×3、と順に聞いていきます。



次は2×92×82×7というように


後ろから聞いていきます。



最後はランダムに2×72×32×9というように聞いていきます。



生徒さんが間違えたら、その都度足し算の式を書いてもらって計算し、


答えを出してもらいます。



どうしても時間がなく


同じところを何回も間違えるようであれば


2回目以降の計算は省略し


1回目に書いた足し算の式を参照しながら


正しい答えを理解してもらうのも1つの手です。



しっかりと覚えることが出来たら


その時は誉めることも忘れずに!



次の段を覚える上でのモチベーションアップにつながります。


 口頭での確認も忘れずに!覚えられたらしっかりと誉めることが大事! 



九九の表を覚えるだけのツールにしない!+αが大事!

 

5の段まで覚えることが出来たと判断したら、


今度は九九の表を使って


数に親しんでもらいましょう。



九九の表を覚えるためだけのツールにしてしまってはもったいないです。



以下の質問例を参考にして、知識を深めましょう。


24になるかけ算の組み合わせを見つけてみよう!


→九九の表で見つける以外にも、


気分転換に24個の○を書いて、


3つずつのグループが何個出来るか、


4つずつのグループが何個出来るか


探してもらってもいいかもしれません。



4の段の答えは、いくつずつふえているかな?


1か所だけ見て答えて終わりにするのではなく、


4から8にも4増えている、


8から12にも4増えていると


最初から最後まで、必ず4ずつ増えていることを一緒に確認し、


他の段でも同じ数ずつ増えていることを理解してもらいましょう。



2の段と3の段の答えを足すと


ある段の答えになるよ。


それは、何段かな?



2×12、②3×13、③235、④5×15


というように①から④の順に計算をしながら、



規則性を見つけてもらいましょう。



なぜそうなるのかを○を使って、講師が説明しましょう。

 

✔九九の表を活用して、かけ算に慣れ親しんでもらう!

 


いよいよ文章題!気をつけるポイント!



かけ算の式には、


"かける数"と"かけられる数"


があることをしっかりと理解してもらうことが大切です。



例えば3×4ならば


"かけられる数"は3で"かける数"は4です。



生徒さんはここでどちらがどちらなのか混乱してしまうので、


×(かける)マークの前が"かけられる数"で


×マークの後が"かける数"であることを


しっかりと覚えてもらいましょう。




例えば、3×4=12という式を書いて


「かけられる数はどれですか。」


「かける数はどれですか。」


と聞くだけでなく、


逆に「3はどのような数ですか。」


4はどのような数ですか。」というように質問してみましょう。



 


次に、文章題の中でかけられる数というものは


1あたりの数」だということを 理解してもらいます。


1あたり」という言葉は生徒さんは聞きなれないかもしれませんが、


それぞれの出題パターンにより


1箱あたり」にも「1パックあたり」にも「1袋あたり」にもなる


ということを説明することが大切です。



そして、その箱やパックや袋が


いくつあるかに相当するのが、


かける数だということを理解してもらいましょう。



例えば、1箱あたり5個のおまんじゅうが入っています。


6箱買うと、全部で何個でしょう。



という問題ならば、かけられる数は1箱あたりの数なので5


かける数は6箱買ったので、6ということになります。



そして6×5=30という式が出来上がります。



そして、最後答えを書くときに注意しなければいけないのが、


単位です。



30個なのか、30箱なのか、


この場合は、全部で何個か聞かれているので、


当然30個になるわけですが、


生徒さんは単位を見ずに記憶に残っている


問題文の中にある単位をつけて答えにしてしまいがちです。



最初のうちは、答えを書く前に、


「ここで、答えに書く単位をもう1回確認してみよう。」

 

と言って、生徒さんに単位を確認させる習慣を


つけるようにしてみて下さい。



このような出題パターンに慣れてきたら、


今度は図形が絡む問題になります。



例えば


「1辺6cmの正方形があります。周りの長さは何cmですか。」



この場合も先程の問題と同じように解くことが出来るわけですが、


生徒さんは初めて見る問題に戸惑ってしまいます。



このような時は講師が、


「かけられる数は1あたりの数だったよね。


1あたりというのは、1箱や1パックだけじゃなく、


1つの辺あたりという時にも使えるんだよ。」


と生徒さんの「1あたり」の世界を広げてあげましょう。



また正方形の図を書いて、


「正方形は4つの同じ長さの辺で作られる形だったよね。


同じ長さの辺はいくつあるかな?」


というように立式のお手伝いをすると理解がスムーズにいくと思います。

 

かけられる数とかける数のそれぞれの意味を理解してもらい、色々な問題で使えるようになろう!

 



最後に...


いかがでしたでしょうか。


かけ算は生徒さんが3番目に出会う計算方法で、


これから先日常生活でも欠かせない計算法です。



1あたりということを理解出来れば


色々な問題で応用が効きます。



ここでかけ算の式の意味や足し算との関係を理解してもらい、


是非かけ算を得意になってもらい、


算数の芽をぐんぐん育てていきましょう。

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