小学生に国語の読解力を上げさせるには?
「国語の成績が悪いです」「読解力をつけるにはどうすればいいですか」という質問をよく見かけます。
特に小学生の国語力に関する悩みは多いようですね。
筆者も小学生の頃国語が大の苦手でした...。今回は読解力をどう向上させるかについて紹介します!
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読解力不足の原因は?
読解力は他人の気持ちを理解する能力と深く関わっています。そもそも人間はいつ他人の気持ちを理解できるようになるのでしょうか。心理学の観点から説明します。
心の理論:theory of mind
心の理論(theory of mind)という概念をご存知でしょうか?
ヒトや類人猿などが、他者の心の状態、目的、 意図、知識、信念、志向、疑念、推測などを推測する心の機能のことを指します。
様々な説はありますが、ざっくりと言うと、心の理論を手に入れた時、他人の気持ちを理解できる、自分を相手の立場において模倣することができると考えられています。
誤信念課題
他人が自分とは違う誤った信念(誤信念)を持つことを理解できているかどうかを確かめる課題として、誤信念課題があります。心の理論の発達を確かめるための簡単な実験のことです。小さな子ども(4歳程度)が近くにいる場合は実験してみて下さい。
・マクシ課題
1. マクシは、母親が買い物袋をあける手伝いをしている。
2. 彼らはチョコレートを<緑の棚>に入れる。
3. マクシが遊びに行った後、母親はチョコレートを取り出して、今度は<青の棚>に戻す。
4. 母親が卵を買うために出て行ったあと、マクシが遊び場から戻ってくる。
上記の場面を被験者に示し、「マクシはチョコレートがどこにあると思っているか?」と質問する。正解は「緑の棚」だが、心の理論の発達が遅れている場合は「青の棚」と答える。
・サリーとアン課題
1. サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいる。
2. サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行く。
3. サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移す。
4. サリーが部屋に戻ってくる。
上記の場面を被験者に示し、「サリーはボールを取り出そうと、最初にどこを探すか?」と被験者に質問する。 正解は「かごの中」だが、心の理論の発達が遅れている場合は、「箱」と答える。
これらの問題は、3~4歳児はそのほとんどが正しく答えられないが、4~7歳にかけて正解率が上昇するというデータが得られています。
これらの課題の他に、白雪姫の話で実験する方法もあります。
「白雪姫はどうしてリンゴを食べてしまったか」と質問してみて下さい。心の理念を手に入れている子どもは、「白雪姫が毒リンゴであることを知らなかったから」と答えられるはずだ、と言われています。
読解力不足なのはどうして?
心の理論は4歳程度で取得すると言われています。小学生のほとんどは心の理論を取得しているはずなので、国語の成績が悪い場合は、分かっていても表現する力がない、集中して文章を読むことができない、語彙力が足りないなどの原因を考えるべきでしょう。
では、ここからは実際に読解力を身につける方法を紹介します。
読解力のつけ方
読解力をつけるには主に3つの方法があります。それが
- 音読をさせる
- 語彙力を身に着けるために様々な文章に触れさせる
- 考えを常に自分の言葉で表現させる
です。以下、それぞれについて説明していきます。
音読をさせよう
音読は重要な要素です。音読によって、
・日本語の正しい言い回しが身に付く
・集中力、持続力が身に付く
以上のメリットがあります。特に音読の際に意識してほしいことは、間違えないで、つっかえずに読むことです。音読は内容を理解するためのものではありません。簡単な文章なら、読みながら理解することもできますが、複雑な文章になるほど難しくなります。そのため、音読は表現力を身に付ける練習だと認識して下さい。
長い文章を間違えずに読むことで、集中力も身に付きます。長文が苦手という子どもほど、集中力が欠如しているので音読によって集中力と持続力を身につけましょう。
語彙力を付けるために、様々な文章に触れよう
学校の教科書に出てくる言葉だけでは、語彙力は不十分です。語彙力は新しい文章に触れることによって身につけることができます。
自分で好きな本を見つけることも考えられます。新聞のコラムを一緒に読むのも良いでしょう。
その際に分からない言葉は、自分で調べさせるようにしましょう。
紙の辞書でも構いませんが、私は電子辞書をおすすめします。紙の辞書だと調べるのに時間がかかって、調べる動作自体が億劫になってしまいます。ここでは、新しい文章に触れることを重視したいので、電子辞書を使って読む文章の量をどんどん増やしましょう。
考えを自分の言葉で表現させよう
読解力にはアウトプットも重要です。
本を読む際に、「どうして主人公はこのような行動をとってしまったの?」「主人公はどんな気持ちだと思う?」と質問するようにしましょう。まずは考える習慣を付けることが重要です。
その際に、自分の言葉で表現させることを意識させて下さい。頭の中で理解した状況を自分の言葉で説明させることで、本当に正しく理解できているかが分かります。
文中の言葉をそのまま引用して説明して正解になる場合もありますが、小学生低学年の文章は、引用でしか説明できないほど複雑な文章が出ることは少ないでしょう。
いかがでしたか?ぜひ上で説明した方法を使って生徒さんの国語の読解力を一気に上げちゃってください!
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