本番までに生徒の成績を伸ばす3つのポイント!【2次試験直前】
2次試験前、生徒に意識させたい3つのこと
いよいよ、受験シーズンが到来しました。
これからの季節、受験合格に向けた
最後の踏ん張りどころです。
生徒さんだけでなく講師の皆さんも体調を崩さず、最後まで走りきりましょう!
本記事では、そんな問題意識から
2次試験前、合格に向けて生徒に伝えたいこと
を3点ご紹介します!
目次
1.自習室を最後まで使い続けよう!
2.試験が近づく今だからこそ、生活リズムを整える!
3.「受験勉強」から「試験勉強」にシフトする!
1.自習室を最後まで使い続けよう!
結論から述べると、最後の最後まで自習室は使い続けることを生徒に勧めてあげましょう。
おそらくセンター試験が終わってから、家で勉強している生徒さんも多いのではないでしょうか。
そうなると、講師としては1つの問題が発生します。
それは生徒が今どのような精神状態にあるのか、勉強は順調なのか一切把握できなくなることです。
私の印象では、この時期も入試本番に向けて毎日塾の自習室に通っている生徒の方が精神的に安定している傾向があります。
それはなぜか。塾に来るだけで、生徒は
- 何かわからないことがあれば、自習室を出て講師やチューターに質問できる
- 不安や焦りを聞くことで、不安を和らげることできる
という2つのメリットを得られるからです。
演習問題や、入試の過去問題を解いているとわからない問題が必ず出てきます。
そんな時、講師に質問できる環境があれば、わからない問題をすぐ解決することができます。
また、不安や焦りなどの悩みを共有できることも重要です。
悩みや不安というのは、共有してもらえるだけでも気が楽になります。
また受験を乗り越えてきた講師の皆さんだからこそ、できるアドバイスもあるでしょう。
このように、塾に来ていれば講師は何かしらの力になってあげることができるのです。
生活のメリハリをつけるという観点からも、入試本番まで生徒が塾に来るよう促すことをお勧めします。
<ここがポイント>
センター試験後も塾を活用させ、入試当日まで生徒をサポートしよう
2.試験が近づく今だからこそ、生活リズムを整える!
次に、入試本番までの生活リズムの大切さを考えます。
朝型の生活リズムを徹底する
2月にさしかかり、間もなく大学入試の火ぶたが切られます。
結論から述べると、試験を100%の体調で乗り切るために最も大切なのは朝型の生活リズムです。
入試の期間というのは、体力・精神力をかなり消費します。
例として、タイムスケジュールを作ると以下のようになるでしょう。
<試験当日のタイムスケジュール例>
6:00 起床・身支度
7:00 自宅出発
8:30 試験会場到着
9:30 試験開始
15:30 試験終了
17:00 自宅到着
個人差はありますが、私大の入試は、大体上記のようなスケジュールになります。
試験当日は、朝起きてから
- 受験表などの忘れ物はないか
- 大学試験会場まで無事たどりつけるか
- 交通機関の乱れはないか
ということ1つ1つ神経を尖らせます。
つまり、自分の席に着くまでの段階で、気を張り詰めた状態が続くのです。
席に着き、一息をついたらいよいよ試験本番です。
自分の集中力を極限まで高め「試験終了」の合図まで問題と向き合います。
ようやく3科目の試験が終了し、家に帰れば夕方。そこからまた次の試験勉強に移ります。・・・・
いかがでしょうか?こうして見直すと入試は体力に加えて、精神面の持久力も必要になりますよね。
毎日一定のリズムで生活すること
では、そんな持久戦を戦い抜くために何をすればよいのか。
結論から述べると、試験のタイムスケジュールを普段の生活リズムにすることです。
塾で生徒に伝える際には、以下のようなタイムスケジュールを参考にしてみてください。
これも個人差があると思うのですが、大切なのは生徒がどんな生活リズムを作ればよいか
を自分で考える材料として提示してあげるとよいと思います。
<ここがポイント>
試験当日に生徒が慌てないよう、日常から生活リズムを作らせる
3.「受験勉強」から「試験勉強」にシフトする!
さて、最後に具体的な勉強方法を考えてみましょう。
結論から述べると、ポイントは「受験勉強」から「試験勉強」へとシフトすることです。
少し抽象的になので、用語の定義から入ります。
「受験勉強」:特定の大学の受験に絞らず、試験において共通で問われる基礎勉強のこと。
Ex.単語、文法、長文読解など、
「試験勉強」:志望校入試の出題傾向を分析し、対策する勉強。自分の「試験像」をつかむための訓練。
勉強とはつまるところ、積み重ねです。
「試験直前になってこれをやれば効果的!」という勉強はありません。
大切なのはこれまで積み上げてきたものをいかに効果的に出題者に表現するかです。
試験までは、これを練習しなければなりません。
講師は生徒の過去問の結果から、生徒が
・どの問題に得意で、どこが苦手なのか
を分析してあげましょう。そのうえで残り期間の試験勉強のアドバイスもしてあげたいですね。
また、出題傾向の分析を行う効果的な方法があります。
それは、出題者=大学教授の専門分野を調査することです。
毎年出題者は自分の研究分野付近のことを聞いてくる傾向があります。
ある程度自分の専門分野に近い問題を出題すれば採点をしやすい、というメリットがあるからです。
この視点で過去問分析をすると傾向がより明確になるので、是非それを生徒に還元してあげてください。
<ここがポイント>
試験勉強にシフトして、残りの期間「何を」「どれだけやらないといけないか」を明確にする!
まとめ
ここまで、2次試験前に生徒に指導したいポイントを3点ご紹介しました。
最後にポイントをまとめると、
センター試験後も塾を活用させ、入試当日まで生徒をサポートしよう
試験当日に生徒が慌てないよう、日常から生活リズムを作らせる
試験勉強にシフトして、残りの期間「何を」「どれだけやらないといけないか」を明確にする!
の3点です。
受験まで残りわずかですが、生徒は最後の1秒まで成長することができます。
最後の最後まで全力で受験合格に向けて走り切ってほしい、
そうした動機から本記事を執筆しました。
以上です。ここまでお読みくださりありがとうございました!