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夏期講習、その後どう過ごす?【キャリアコラム#96】

こんにちは、プロ講師のオオクボです!

暑い中7~8月は塾では夏期講習が行われます。受験生にとっては天王山とも言われ、この時期にどれだけ勉強するかで秋以降の伸びが変わってきます。講師側も生徒に負けないようしっかりサポートしていきたいですね。

今日は夏期講習の全日程終了後にやっておくとよいことを書きました。少し先にはなりますが夏期講習中も9月以降の話は出てくるはずなので、講習後にスムーズに移行出来るよう参考にしてみてください。

目次
やることは4月とあまり変わらない
過去問演習や特訓が始まる
秋のイベントをチェック
生徒たちの学校行事後のケア
自分のケアを第一に
おわりに


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やることは4月とあまり変わらない

夏期講習後=下期開始前ということなので、4月のととのえる時(ととのう新年度の迎え方)とやることはあまり変わりません。

中学受験で最も内容の濃くなる9月から冬期講習までをバタバタすることなく乗り越えるために準備しておきましょう。

身だしなみは清潔感を忘れずに

まだまだ暑い季節なので身だしなみに関しては清潔感を第一に!外気温と室内の温度差も9月までは大きい日が多いので半袖と長袖を上手に使い分けて過ごしましょう。

夏期講習で頑張ってくれたスラックスは、可能であれば一回クリーニングしておくことをおすすめします。

授業の準備は早めに始めよう

多くの塾では夏期講習前に新規単元を終えて、総合学習での授業になってきます。

そして、この時期からは土日に特別講座(特訓)が入ってくるので、授業準備もぐっとボリュームが増えます。

それと同時に新たなスケジュールの管理も必要になります。学生は学校の授業も切り替え時期ですので学校のスケジュールも確認しておきましょう。

授業準備は計画的に行い、スケジュールは手帳やアプリを活用してしっかり管理をしましょう。確認漏れで授業に穴を開けることのないようにしたいものですね。 

 

過去問演習や特訓が始まる

9月以降はどの塾でも過去問演習や特訓などが始まります。どれも大きな勉強量が必要になるのでしっかり準備することが大切です。

過去問は3~5年分を目安に

書店などでは夏ごろから過去問題集が並び始めます。稀に発売が遅い中学校もありますが9月末にはほぼ揃います。

過去問題集は完売してしまうと再販はないので、受験する予定の中学校のものは手に入れておくように生徒に伝えましょう。

過去問は、生徒からの質問に備えたり、出題傾向をつかむためにも主要中学校を3~5年分ほど解いておきましょう。時間がなければ、自分の生徒に関係がありそうな中学からでも構わないので、ある程度の年数は解いておくと通常授業の見え方も変わってきます。

また、国語に関しては著作権の関係で販売されている問題集には掲載されていない問題もあるので、会社側から手に入れられるようであれば一度目を通しておくとよいでしょう。 

特訓のカリキュラムを把握しておく

土日などを利用しての特訓も始まります。

塾によって「総合的な学習を行う」「過去問演習を行う」「学校別のクラスで対策を行う」などカリキュラムや位置づけは様々です。勤務している塾がどのようなカリキュラムを組んでいるか必ず確認しておきましょう。

ここで、過去問演習が組み込まれているカリキュラムであれば前述より多くの年数の過去問題を解いておく必要があるでしょう。 

模試が本格化する

多くの塾では年間を通して模試を行っていますが、この時期からは中学校の名前を冠にした「〇〇模試」や「△△オープン」など受験本番を想定した模試が多く開催されます。

このような夏明け頃からの模試には2月本番に「〇〇中学校」や「△△中学校」の受験を考えている(いわゆる本命校)生徒ばかりが受験するようになるので、模試を受験することによって学力を測る以外にも、本番で戦うことになる受験生の中で、自分の位置を以前より鮮明に把握出来るようになってきます。

現在厳しい位置にいる生徒の多くは、現実を突きつけられてショックを受けることになるでしょう。

ですが、入試本番前にそういった位置を知っておくことはとても重要になるので、生徒には積極的に受験を勧めましょう。

模試データは参考にすべきですが、あくまで模試です。

まだ時期として第一志望校は諦めたくない時期ではありますが、それでも、現実的な受験校として考えられないようであれば上手に軌道修正を行うのも講師の役割です。

結果が出たら、特にこのような中学校名がついている模試は生徒と一緒に必ず振り返りをして、今後の学習計画に役立てましょう。出来れば、模試データを軸にそろそろ併願校の受験スケジュールを提案していきたい時期です。

また、中学校によっては学校側もこういった模試データを入試本番の問題作成の参考にしています。そのことからも、講師側もできるだけ生徒が受験した模試の内容には目を通しておくとよいでしょう。

 

秋のイベントをチェック

9月以降は学校主催の説明会、文化祭などが多く催されます。

非常勤の講師は保護者と面談などは行うことは多くないので全てを把握しておく必要はありませんが、主要な中学(多数の生徒が受験する、興味がありそう)の文化祭の日程などは頭の隅に置いておけるとよいでしょう。校内に入ることが出来るよい機会なので受験生以外の生徒は積極的に参加してほしいイベントですね。

春に文化祭を行った学校の文化部(吹奏楽、管弦楽、演劇など)はこの時期に学外でホールなどを部で借りて、発表を行うこともあるので受験する生徒がいれば案内してあげると喜ばれるでしょう。

 

生徒たちの学校行事後のケアも

生徒たちの通う小学校でも学校行事が多く行われる時期です。特に修学旅行は2学期に行くところが多いのではないでしょうか。

この時期は疲れから気持ちが折れて、退塾につながる生徒が多く出る時期です。欠席や遅刻が多い生徒には、ぜひひと声かけてあげましょう。特別なことをしなくても先生がひと声「頑張ってるね」と声をかけてあげるだけで生徒の気持ちは全然変わります!

 

自分のケアを第一に

夏期講習後~9月は季節の変わり目であり、夏の疲れが出やすい時期です。

また、担当する授業のコマ数が増えるなどスケジュールの変わり目でもあるので、普段と違う緊張感から講師も体調を崩しやすい時期とも言えるでしょう。

この時期は何より自分のケアを第一にして、心身ともに充実して仕事が出来るように心がけて乗り切りましょう。


おわりに

中学受験は秋からが勝負です。勉強量に負けない気力と体力は講師にも必要です。

そのためにも、夏期講習が終わったら惰性で通常授業に入るのではなく身も心も整理して、一旦深呼吸してから授業に入ると生徒とともに充実した後期が送れるのではないでしょうか。

とにかく体が資本なのでしっかり食べて寝てこの夏も乗り切りましょう!

 

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塾講師ステーション情報局 編集部

記事執筆者:塾講師ステーション情報局 編集部

塾講師ステーション情報局上の記事の企画・執筆・編集をしています。
年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。

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