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ととのう新年度の迎え方【キャリアコラム#69】

こんにちは、プロ講師の大久保です。

厳しい受験の季節が過ぎ、多くの学校で合格発表が行われました。
今年もたくさんのサクラが咲いたことでしょう。受験担当の先生方、お疲れ様でした。

さて、今度は新学年を楽しみにしている生徒たちを迎え入れる時期です。今回は、私たち講師もエンジンをかけ直して、元気に生徒たちを迎えられるよう「新年度にととのえたいポイント」について書きました。

言われ慣れていることや当たり前のことばかりですが、案外忘れがちなこともあえて書いたので参考にしてみてください。

目次
ととのえるとは
1、見出しをととのえる
2、授業をととのえる
3、スケジュールをととのえる
おわりに


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ととのえるとは

「ととのえる」とは日常的によく耳にする言葉ですが、辞書を引いてみると

1.乱れのないきちんとした状態にする。
2.望ましい状態にする。
3.必要なものを漏れなく用意する。
4.調整してまとめる。

と様々な意味をもっていることに驚かされます。どの意味にしろ「ととのえる」と背すじが伸びてスッキリとしそうです。

毎日の授業に追われて何となく過ごしてしまっているアレコレを、この機会にととのえてみましょう。今回はどれがどの「ととのえる」に一番近いかも考えながら楽しんで読んでみてください。

 

1、身だしなみをととのえる

中学受験は既に2月から新学期が始まっていますが、やはり学年が切り替わる4月からは気分が入れ替わるものです。

この時期は、保護者だけでなく学校関係者も校舎を訪れる機会が多くなります。初対面の人と会う機会も増えるので、冬物からも衣替えしてシャキッとととのえましょう。 

冬と春では光が違う

いきなりなんの話だ?と思われるかもしれませんが、12月末の冬至から昼間の太陽高度は徐々に上がっていき、日照時間も増えていきます。太陽高度が上がることで光の屈折率も変わり、目に入る光の色は白っぽく明るく映るように変化します。そうすると、冬の間には見えなかったものが、明るくなった視野には色々と目に入ってくるようになります。

スーツの白、シャツの黒

まずはスーツを確認してみましょう。

スーツのような濃い色は白っぽい汚れが目立ちます。

埃、チョークの粉、動物を飼っている人は抜け毛など、が目についたらブラシやクリーナーで落とすようにしましょう。特に襟元など顏周りは目につくので、念入りに落としましょう。冬素材のスーツであればこの機会に衣替えをして、また来年着れるようクリーニングに出してしまってもよいでしょう。

また、白シャツや薄い色のシャツは袖と襟の黒っぽい汚れが目立つようになります。局所的に洗濯石鹸を塗って洗いにかけて落とす方法もありますが、ひどい汚れがあるものや古くて擦り切れているものは思い切って処分してしまうのもよいかもしれません。

冬は温かそうでも…

冬は温かそうに見えていた髭や長い髪の毛ですが、伸ばしっぱなしはやはり清潔感に欠けてしまいます。全部さっぱりしなくても、春期講習前後には整えておく方がよいでしょう。多くの美容院では髪を切るのに合わせてマッサージなどもしてくれますので、ついでに冬の間に凝り固まった肩もほぐしてしまいましょう。

手にする機会の多いものも

「講師になってよく手にするものナンバーワン」かもしれないのが赤ペンでしょう。

赤ペンだけでなくインクが切れたボールペン、ペンケースの中で迷子になるくらい小さくなった消しゴムなどペンケースの中も一度整理しておきましょう。整理してみるとシャープペンの替え芯ケースが3つ4つ出てくることも…

見えないけれど

最近流行りの香水や、クローゼットにしまっていたスーツの防虫剤の臭いも体温があがってくると強く感じるようになります。狭い空間で強い臭いがすると、集中出来なくなり授業の妨げにもなりますね。スーツなどはクローゼットから出したら一日以上置いて防虫剤の臭いを飛ばしましょう。香水も仕事中は控えめにしましょう。

また、かかとがすり減った靴は滑りやすくケガにつながります。ソールやチップを交換するなど、なかなか見ない足の裏もこの機会にチェックしておきましょう。

 身だしなみをスッキリさせると印象もよくなりますね。気になるところからととのえてみましょう。

2、授業をととのえる

年度末は年間通したカリキュラムがだいたい一周します。今一度自分の授業を見直してみましょう。昨年と同じ学年を担当する場合も、見直しておくことによって今期がぐっとやりやすくなるはずです。

年間カリキュラムを再確認

塾から出されている年間カリキュラムを再確認してみましょう。

年間通して同じテーマがいくつに分かれてどのような頻度で出てくるかを見ることによって、1回の授業で進むべき進度がおおまかに分かります。

例えば

・年間でテーマ「植物」が1~5の5回の授業に分かれている
・植物1と2が春期前までに、3~5は2学期にある

この場合、2と3の間が空くので、3の最初に少し復習を入れる5は1~5の総復習の時間を取るなど

このようにおおまかでよいので、全体の流れを掴むと年間の授業がやりやすくなります。

また。このように、同じテーマを何回かに分けて授業を行う場合は、それぞれの回がどこで区切れてるかを把握することも重要です。

1回ごとの授業を再確認

年間の流れがわかったら今度は毎回の授業を見直してみましょう。

これは年間分を一気にやると、膨大な量になってしまう可能性もあるので、まずは夏期講習前までを目安に自分のノートなどを確認してみましょう。

先ほど確認したカリキュラムの流れに沿って、板書のボリュームや問題演習の時間配分などを見直してみると、意外と無駄が多い部分が見つかります。担当するクラスによっても授業内容の進度の差がつくので、ここで今期の担当クラスのレベルを想定して準備しておくことが大切です。副教材のプリントなどがある時は、使うかどうかを合わせて仕分けしておきましょう。

自分のこだわりと苦手

もし、自分がこだわりたい分野や苦手分野があるようであれば、その授業は特に見直しましょう。今のうちに意識をしておくことで、いざ授業に入る時にも自信を持って臨むことが出来ます。

授業を円滑に進めるためにも、節目節目で自分の授業を振り返ると効果的です。

3、スケジュールをととのえる

年度始めに限らず常にチェックを心がけたい項目ですが、年度末と年度始めは何かとイレギュラーな予定が入りがちになるので意識して徹底的に管理をしましょう。

春期講習も、通常と異なる行き慣れない校舎に行く時は、交通機関も確認しておきましょう。年度末は多くの交通機関がダイヤ改正等を行ないます。合わせて学生は、自身の学校のスケジュールも確認しておきましょう。 

授業に穴を空けることは信用をなくすことにつながります、気をつけて過ごしましょう。

おわりに

今回は目新しい情報というより、わかっているけど後回しになりがちなことを書いてみましたが、一つ一つわざわざやってみると、案外気持ちが引き締まるものです。

新年度とは言わず気合いを入れたい時にもぜひやってみてください。

そして、春は季節の変わり目で体調に変化が起きやすい時期でもあります。睡眠と休養をしっかり取って、心も身体もととのえて万全の状態で新年度を迎えましょう!


 

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塾講師ステーション情報局 編集部

記事執筆者:塾講師ステーション情報局 編集部

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年100本以上の記事を執筆する有識者や塾バイト経験者をはじめとする、塾講師業界に関するエキスパート集団です。

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