現役大学生が送るアドバイス!”将来を考えた”学部の探し方
受験生の皆さんに送る!よい学部の選び方とは?
この記事をご覧いただいているということは、
学部選びに関してなにかしら悩んでいる、つまずいているのではないでしょうか?
学部選びというのは、非常に難しく、それにも関わらず将来の方向性が決まってしまうわけですから、悩んでしまうのは言わば当たり前のことです。
この記事では、代表的な学部それぞれの説明から、最近の人気学部の傾向、今流行のリケジョについてまで、深く掘り下げていきますので、どうか最後までお読みいただければと思います。
悩むのもまさに今ここまで!必ずや、あなたの学部選びに光が差すことでしょう!
大まかな学部の内容
本当に自分に合った学部を正しく選ぶためには、まずはなんにせよどの学部でどのような内容の授業が行われるのかを知ることが大事です。
代表的な学部について早速見ていくことにしましょう。
文学部
日本の文学に焦点を当てた学科から、諸外国の文学に焦点を当てた学科(英文学科・ドイツ文学科・フランス文学科など)まで様々な学科が存在します。
基本的には文学を通してその国の歴史や文化、背景を学んで行きます。
将来は一般企業に勤める方が多いようです。
経済学部
経済学部には、経済学科や経営学科が配置されていることが多いです。
経済学科に関しては国の経済事情などについて学び、経営学科では1つの経営主体としての企業の仕組みについて学んで行きます。
この2つ、どう違うのか分からないという方が多いのですが、経済学科は国を主体に、経営学科は企業を主体に考えていて、学習対象となる規模が違うのです。
どちらも、将来は税理士や公認会計士など、資格職業を目指す人が一定数いるようです。
法学部
法学部は名前そのままに、社会の規範である法律について学ぶ学部です。
将来法曹(弁護士・検察官・裁判官)を目指している方も多く在籍しています。
教育学部
教育学部は、教育という観点から専門分野について学んでいく学部です。
例えば、教育学部にて数学の教師になりたいと思ったら、教育学的観点から数学を学んでいくこととなります。
ここで注意したいのは、数学科との違いです。
数学科は純粋に数学を学問として追究していくのに対し、こちらは学んだ知識を教育に生かしていくことを目指していきます。
また、カリキュラムとして教員免許の取得ができる大学が多いのも、教育学部の大きな特色です。
将来は教師を目指す方が多いようですが、教育学部だから絶対に教師、というわけではないようです。
国際教養学部
国際教養学部では、国際性や異文化に関わる諸分野の学際的な教育が、語学を中心に行われています。
多くは外国人留学生で構成されており、日本人が所属しているケースは比較的少ないと言えます。
将来は、実力次第では外資系の企業に勤めることも可能でしょう。
理学部
理学部では、自然科学の学問的追究が行われています。
その分野は多岐にわたり、有名どころでは数学・物理学・化学などがあります。
社会に生かす知識として学ぶというよりかは、どちらかというと研究的なイメージが強い学部です。
将来は研究者を目指したり、学んだ知識を生かして教師を目指す方が多いようです。
工学部
工学部では、社会に生きる工学的な技術の習得を目的とします。
理学部で学ぶような数学などの学問が基礎となっており、それを学問対象として究めるのが理学部、社会に生かそうとするのが工学部であると言えます。
将来は学んだ知識を直接いかせるエンジニアなどになる方が多いです。
医学部
医学部は、皆さんご存じ医者を養成する学部です。
もちろん、医者になる以外にも道はありますが、まず医者になると考えて良いでしょう。
医師を目指す方はここしかありません。
将来はほとんどの人が医師となりますが、教師になったり、研究職についたりする方も僅かにいます。
薬学部
薬学部は、主に薬剤師を養成する学部です。
しかし、薬剤師を目指す以外にも製薬会社などで開発職等に就くこともできます。
後者が主な目的となっている学科も多く、そういった学科では卒業しても薬剤師の資格要件を満たせない場合もあるため注意が必要です。
最近4年制から6年制に移行したのもポイント。
将来は薬剤師となったり、製薬会社に勤めたりといった感じです。
看護学部
看護学部は、主に看護師を養成する学部です。
医師のように診察することはできませんが、医者の補助として医療の道に就くことができます。
病院には必ずいるナースさんなんかを想像していただけるとわかりやすいかと思います。
将来は看護師を目指す方がほとんどです。
どの学部が人気なの?
ここまでお読みいただいたことで、皆さん大まかに、それぞれの学部でどのようなことを学ぶことができ、どのような進路に進むことになるのかがおわかりいただけたと思います。
しかし、それだけではまだまだ進路を決めることができませんよね?
ですので、続いてはいったいどんな学部が人気なのかについて見ていきたいと思います。
人気学部の傾向
受験生がぜひ進学したいと思うような学部には、以下のような一定の傾向があるようです。
理高文低
「理高文低」という言葉は、理系が人気で、文系は反対に下火であるという意味の言葉です。
受験生が選択する学部の傾向の大前提として、文系学部よりも理系学部を選ぶというものがあるようです。
これは、昨今の就職難により、比較的就職の良いと言われる理系志向が高まったものに起因すると推測されます。
特に、法学部の人気低下は顕著なようです。
(朝日新聞のこの記事より出典)
法科大学院の人気低迷が影響しているのでしょう。
医療系人気
前項でも述べましたが、昨今の就職難が、受験生の進路選択にも影響してきています。
まず、医学部医学科は依然として、高収入、ハイステータスということで人気を保っていますが、同じく理学療法士などの国家資格が取得できる保健系の学部も人気となっています。
(朝日新聞のこの記事より出典)
これは、就職難の中、資格を保持することで少しでも優位に立てるようにしたいためであると思われます。
グローバル志向
語学系統や国際関係学系統の学部志望者が増加しており、受験生のグローバル志向がうかがい知れます。
昨今、英語能力等が様々な局面(入試から就職まで)で重要視されていることを受けてのことでしょう。
それに伴い、グローバル系の学部が増加(例として、上智大学は2014年度入試より総合グローバル学部を新設)しています。
また、世界レベルの研究を行い、日本のグローバル化を牽引する大学を「スーパーグローバル大学」に指定し、支援をするなど、グローバル化志向の動きは受験生にとどまらず、大学、政府側にも広がっているようです。
大学選択の傾向
学部選びとは直接の関係はないものの、関連性が多少あるため、大学選択の傾向についても見ておきましょう。
東洋経済のこの記事によると、最近の受験生の大学選択の傾向としては、以下のようなものがあります。
実力相応校志向
今までの受験業界では、第一志望は自分のレベルよりも高いところを狙い、あくまでもそれを補助する形で実力相応校や抑え校を受験するのが一般的とされてきました。
しかし、最近ではどうやら、あえて自分の学力レベルよりも上の大学は狙わず、自分の身の丈に合った実力相応校への進学を希望する受験生が多いようです。
私自身、受験の時は無理に高望みせず、現役志向、安全志向であったため、なおさらそう感じるところです。
地元志向
皆さんの周りにも、上京して首都圏の大学を目指す人、現にそうして在学中の人がいると思いますが、最近ではそれはあまり主流とは言えなくなってきているようです。
無理に家を出て上京し、首都圏の大学に進学することを避け、地元の大学へ無難に進学する受験生が増えてきています。
地元企業への就職は、首都圏の大学よりも地元の国立大学を出ている方が有利になるケースも多いようで、それが影響しているものと思われます。
今流行の「リケジョ」とは?
ここまでお読みいただければ、大体の受験生の大学、学部選びの傾向はつかんでいただけたと思います。
そこで、この項では最近よく聞く「リケジョ」について掘り下げていこうと思います。
そうすることで、最近のまた新たな傾向も掴めるかもしれません。
では、そもそもリケジョとはなんなのか?
一般的には、「理系学部に在籍する女子学生」のことを指して用いられるようです。
どうしてそんなリケジョが世間に取りざたされるまでに増加したのか。
その理由としては主に、「女性の社会進出」が影響しているものと思われます。
一昔前までは男は働き女は家を守る、というように、男女である種の役割分担が行われていました。
しかし、男女平等の風潮からそういった役割は次第に姿を消していき、今では女性も男性と同じように、ビジネスの第一線にて活躍の場をつかみ取っています。
そういったことの影響を受けてか、女性は従来は文学部や家政学部などへの進学が多かったものの、だんだんと理工系の分野まで活躍の場が広がってゆき、結果としてリケジョと呼ばれる理系女子学生の存在がはっきりとしてきたと言えます。
ですので、もしこれを読んでくださっているあなたが女性であればはっきり言いたい。
女子生徒が少ないなど様々な抵抗があるかもしれないが、自分が目指したいと思った道であれば、是非理系も視野にいれていただきたいと!
今や理系学部に進学する女性は決してマイノリティではないのです。
まとめ
当記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は「将来を考えた学部の選び方」をテーマにいろいろと紹介して参りました。
しかし、結局のところ、周りにどんな傾向があろうと、自分が興味を持った分野に胸を張って進学するのが一番であると私は考えます。
周囲の先生方や親御さんもきっと同じことを言われることでしょう。
この記事をご覧いただいた方々が、適切な進路を導き出し、将来ご活躍なさることを心よりお祈り申し上げます。