【塾の掛け持ちをするメリットは!?】複数の職場でこそ見える世界がある!
こんにちは。物理・数学科講師の池末です。
池末 翔太 いけすえ しょうた
高予備校で物理・数学を教えるプロ講師。大学在学中にブログを開設。出版社の目にとまり、そのまま書籍化を実現。他にも、勉強法・受験メンタル・物理・数学などに関する書籍を計6冊を出版しており、若くして講師職以外にも活躍の場を広げている。生徒目線で「自分の授業を受けたいと思うか?知的好奇心が満たされるか?」を常に考えた授業スタイル。
今回は主に以下の方に向けたの記事になります。
すでに複数の塾で勤務されている方
常勤講師から非常勤講師に変えようと思っている方
勤務塾を増やそうかなと思っている方
そう、この記事では「塾の掛け持ち」についてお話しようと思います。
私個人的な意見で言うと、ぜひ掛け持ちをオススメしたいと思います。なぜなら、掛け持つことで生じるメリットは数多くあるからです。
ただし、これには一般的には条件があります。
その条件とは「非常勤講師」であること。つまり、その塾を経営する会社に入社した「正社員(常勤講師)」では不可能ということです。
よって、この記事は今現在「非常勤講師」として働いている方、ないしは今後、常勤講師から非常勤講師に勤務形態を変えようと思索している方向けになります。
さて、今回では「塾の掛け持ち」をすることで起こるメリットについて以下の内容でお送りしたいと考えています。
目次
1.シンプルに収入が増える
2.様々な講師に会える
3.地域性や各学校の様子を感じることができる
4.それぞれの塾の指導マニュアルを知ることができる
5.講師として戦える場が増え、自信がつく
6.もし解雇されてもダメージが少ない
1.シンプルに収入が増える
講師としての収入を増やす方法はまず「コマ単価」を増やすことがまず真っ先に思いつくものでしょうが、そりよりも働く場をふやすことが正直手っ取り早いと思います。
つまり、「収入」を増やすのではなく『収入源』を増やすのです。
例えば、大学生のアルバイトで1コマ1,200円の個別塾Aがあったとしましょう。これを1日2コマ週3で勤務した場合、月28,800円が収入になります。なら同じ週3でも1コマ1,200円の塾Aを週2に、1コマ1,500円の塾Bを週1にできれば月に3,1200となり、同じ労力でも稼げる金額はだいぶ変わります。
「塾講師ステーション」などの講師求人サイトでは様々な塾が色々なコマ給で講師募集をかけています。自分の働けるキャパと相談して、複数の塾に応募するのもありでしょう。
ただ、そもそも「掛け持ち不可」となっている塾もあるので、その点は注意です。
2.様々な講師に会える
これは「掛け持ち」の醍醐味といったところでしょう。大手でも個人塾でも面白い講師がたくさんいます。そのような人たちに出会える機会が持てるのは「掛け持ち」しているからこそだと思います。
ここで奇妙なのは、大きな声では言えないですが、大した実力がなさそうな講師ほど「えらそう」にしているものなのです。「The・井の中の蛙」を体現したかのような講師が現実にいるのです。
私は大学1年時からすでに4つの塾で勤務していたのでよく分かるつもりですが、ただ単に勤務年数が長いから、その塾の卒業生で講師になった経緯があるから、などという合理的ではない理由で傲慢さをさらけ出している方は数多くいました。生徒にタメ口は当たり前、ひいては同僚の講師にさえそのような態度を示していました。ああ、こんな講師には絶対になりたくない。と反面教師になってくれたので感謝はしています。嫌な講師にたくさん出会えるもの掛け持ちすることのメリットですね。
この記事をご覧の方も今勤務している場所が全てでないことを常に意識していくと、講師としての実力はアップしていくと思います。
もちろん、すばらしい講師にも出会えることがあります。ただ単に科目に精通しているだけでなく本当に博識をもった人は極稀にですが、講師の中にもいます。そのような人と仕事帰りに食事に行ったりして、交流を深められたのは今でも良い思い出です。
3.地域性や各学校の様子を感じることができる
私は東京、埼玉、神奈川の塾・予備校で勤務した経験がありますが、「やはり地域性というのはあるなぁ」というのはキャリアを積むにつれて感じはじめました。
講師になりたての頃は「どんな中学、高校でも勉強できるやつはするし、しないやつはしない。学校名とその子の実力は関係ない!」とやや青いことを思っていましたが、学校環境というのは学習生活に置いてもかなり影響があるといまでは感じてます。
なので必然的に、その職場近くの高校などは結構詳しくなっていきます。「〇〇さんは△△高校で志望校が□□大学、いま学校内での順位がこうだから…。またこの高校からはこれくらいのペースで□□大学に受かる子が出ているから…」という感じで勉強のスケジューリングを行うこともしばしばです。
同じ場所で勤務すると、その場所しか見えなくなるので、複数の勤務地で講義をすることで様々な地域性を知ることが可能になります。
4.それぞれの塾の指導マニュアルを知ることができる
特にこれは若手講師にとっては多大なメリットになるでしょう。
塾にはそれぞれで「講師指導マニュアル」というものがあるのが常です。講師研修などでたびたびそれを開いて「うちの塾では〜」というレクチャーを受けることもあるでしょう。いくつかの塾で勤務することでその「指導マニュアル」を複数ゲットできるのはかなりプラスに働くことになるでしょう。
もちろんそのような「指導マニュアル」は一般的には「社外秘」であることが多いでしょうから、他人の目に触れるようにはしてはいけませんが、自己研鑽の1つの材料にはなるはずです。
それらを見比べながらいいとこ取りをして『自分オリジナルの指導マニュアル』を作って行くと講義力がアップしていくでしょう。
5.講師として戦える場が増え、自信がつく
勤務塾を増やすということは、講師として戦う場が増えるということ。
集団授業は言わずもがな、個別指導でも「授業がド下手な先生」はどんどんコマを少なくされていきます。(場合によっては生徒や生徒の親からクレームが入り「〇〇先生を外してください」と言われることもあるのです。)
「成績を上げる、生徒の興味を引く授業」が出来る講師が残っていき、実力不足の講師は自然淘汰されていくのです。
このような業界はある意味健全かな、と私個人は思っています。ということは、様々な職場でそれなりに結果を出し続けた講師であれば、もうどんな塾・予備校に行っても大丈夫なはずです。
私は、先程も書きましたが大学1年時から4つの塾で勤務し、うち2つでは主任講師でした。教え子も小3〜高卒まで広く指導し、個別も集団もどちらも経験しました。正直、第3者目線で見ても大学生講師でこれほど講師としてやってきのは自分以外にあまりいないと思います。これだけやったんだから、予備校の世界に足を踏み入れても何とかやっていけるだろうと思えたのです。
6.もし解雇されてもダメージが少ない
少子化が叫ばれている世の中です。塾・予備校業界もモロにその影響を受けどんどん校舎の閉鎖、規模の縮小など起きつつあります。そんなとき1つの塾で働いているとその校舎や塾が閉鎖・縮小となったとき「収入」と「メンタル」の2つが大ダメージを受けます。
特に重要なのは「メンタル」のダメージで、「メンタル」がボロボロにやられると次の職場探しなどに手がつけられない、という状況に陥ります。
このような状態に陥らないためにも「掛け持ち」をオススメするのです。「掛け持ち」していれば「あ、いま働いてる塾A、来年閉鎖するの?やば。まあ、でもこっちの塾Bでも働いているからなんとかなるや」と言って、収入は一部減るかもしれませんが「メンタル」にはさほどダメージが少ないはずです。「メンタル」がほぼ無傷なら、一部減った収入は塾Bのコマ数を増やすか、また別の塾Cを探して減った分のコマ分を勤務するか、と考えていけるのです。
『収入』を増やすより『収入源』を増やすことがこれからの講師としての働き方のスタンダードになるでしょう。
参考になりましたでしょうか。
また別の記事でお会いいたしましょう。
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