塾講師として成長する人としない人の8つの違い
こんにちは!大学卒業後、塾講師として15年企業に勤め、現在は独立して自分で塾を経営している長谷川です!
今回は私が長年塾講師として会社勤めをしている時に見てきた塾業界で成長する人としない人の違いについて書いてみました。
やる気マンマンで入社したにも関わらず、数年経つと同期に随分差をつけられているなんていうのはよくある話です。なぜそうなってしまうのか?何がいけなかったのか?これからどうすれば良いのか?詳しく見ていきましょう!
長谷川 裕一郎 はせがわ ゆういちろう
青森県出身、兵庫県在住。関西外国語大学卒業後、塾講師として働き始め、多数の受験講座、英検対策講座等を担当。2018年に単身フィリピンへ語学留学。現在は兵庫県宝塚市にて小中学生向け個人塾「英語数学教室」を主宰。英検対策チャンネル「長谷川先生」としてYouTubeにて解説動画を配信している。 TOEIC890点。一児のパパ。
目次
1.成長には負荷と休息
2.限界に挑戦する
3.一度に取り組むのは1つだけ
4.瞑想でこまめな休息をとる
5.アイデアは休息中に生まれる
6.行き詰ったら人と会う
7.仕事のルーティンを作る
8.自分を超える目的を持つ
9.まとめ
1.成長には負荷と休息
大きな結果を出す人といえばどんなイメージをお持ちですか?おそらく多くの人が「他の人が休んでいる間も必死で働くストイックな人」と答えると思います。ですが、実際には違います。確かにものすごいストイックさで一生懸命頑張る人は、一瞬素晴らしい結果を出します。
しかし、その後脱落していくことが多いのです。入社したての頃は張り切っていたのに、頑張りすぎてあっという間に燃え尽きたようになってしまったり、半年も経たずに会社を辞めてしまった人、あなたの周りにもいませんでしたか?
筋トレだっていきなりやり過ぎると体を壊して続けられなくなります。それと同じです。頑張りすぎは続かないのです。
では結果を出す人はどんなやり方をしているのでしょうか?
どんな分野であれ、結果を出す人は決められた時間の中で必死に努力をし、その後しっかりと休息を取っているのです。成長はこの負荷と休息で出来上がっています。次の日もまた決められた時間の中で仕事に没頭し、その後に休息を取ることを繰り返しています。
「休息は取っているけど、成長している実感が沸かない」という人もいるでしょう。そんなあなたは「良い負荷と良い休息」が取れていない可能性があります。では具体的にどんな負荷と休息を取れば成長できるのか見ていきましょう。
2.限界に挑戦する
成長するためにどんな負荷をかけるか。それは手を伸ばせばギリギリ届く限界に挑戦することです。
例えば「初見でセンター180点」や「初見でTOEIC850点」など、人によってラインは様々でしょうが、かろうじて手が届くギリギリの壁に挑むことが大切です。
筋肉は自分にとってギリギリの負荷をかけないと成長しません。勉強も一緒です。ギリギリ解けそうな難しい問題に常に挑戦し続けることで塾講師としてのスキルも上がっていくのです。
ゲームでいつも余裕で勝てる相手とばかり戦っていたら上達しないですよね?それは負荷になっていないからです。成長するにはどんなことであれキツイと感じる負荷をかける必要があるのです。
では、あなたにとってのキツイとはどのくらいでしょうか?心の中で「これはちょっとムリかも」と躊躇うぐらいがあなたにとってのちょうど良い負荷となります。
続けるのはちょっと大変です。なので、長い時間やる必要はありません。人が一日のうちで高い集中力を発揮できるのはトータルで4時間が限界と言われています。つまり、この4時間だけでも限界に挑戦出来れば、あなたは毎日成長出来るということになります。
まずはムリかもしれないという恐怖や不安を乗り越えて、自分のコンフォートゾーンから一歩外に踏み出すことが大切です。ムリかもと思うような挑戦をしなければ成長は無いと覚えておきましょう。
3.一度に取り組むのは1つだけ
負荷をかける時は一つのことだけに取り組んで没頭するようにしましょう。つまり、自分の集中を邪魔するものを全て排除しなくてはいけません。
まず真っ先に排除しなくてはいけない物として思い浮かぶのがスマホですね。スマホは触っていなくても視界に入っているだけでパフォーマンスを低下させることがわかっています。ちょこちょこスマホを見ながら勉強するなんていうのはもってのほかです。家で勉強する時には、マンガやギターなども視界に入ると集中力を妨げてしまう原因になります。
勉強するなら勉強以外のことは何もしないことが大切です。先に述べたように、人が一日のうちで高い集中力を発揮できるのは4時間しかありません。この4時間で自分の限界に挑んで成長するためには限られた集中力を集中して使う必要があります。スマホやマンガ等に邪魔されていたら成長なんて出来ません。自分の伸ばしたい能力が決まったら、集中を邪魔するもの、つまり気が散るもののを全て視界から排除しましょう。
スマホやマンガに邪魔されることなく、終わった後に清々しさと共に「ふぅ、疲れた」という心地よい疲労感が感じられたら、それはあなたにとって良い負荷だったと言えるでしょう。
4.瞑想でこまめな休息をとる
次に、良い休息について見ていきましょう。
良い休息とは、スポーツでいうインターバルのようなものです。ボクシングでもテニスでも、スポーツの試合では、高い集中力で戦うラウンドとラウンドの間に短い休憩をはさみますよね。勉強や仕事でもこの短い休憩時間が良い休息になります。
具体的には50分集中したら10分程度休むのがオススメです。ちょうど中学校や高校の授業時間と休み時間の関係と同じですね。実はあれは理にかなったシステムだったんです。
では、その10分休憩で何をすれば良いでしょうか?オススメは「瞑想」です。
「瞑想」と言ってもスピリチュアルな話をするわけではありません。瞑想は脳科学の研究では計り知れない効果が認められている本当に効果的な休憩方法なのです。googleやapple、インテルといった名だたる大企業でも、社員研修に瞑想を取り入れていると言います。
やり方は簡単です。まず静かな場所で楽な姿勢で座ります。そして目を閉じて鼻から大きく息を吸って、鼻からゆっくりと息を吐き出す。これを数回繰り返すだけです。呼吸をいつものリズムに戻したら、呼吸をする時の感覚に集中しましょう。呼吸をするたびにお腹が膨らんだりへっこんだりするのを感じ取るのです。
この時ついつい色んなことを考えてしまうかもしれませんが、出来るだけ無視して呼吸だけに注意を向けるようにしてください。
この瞑想をすると、仕事も何もかも忘れて今だけに集中することになります。つまり仕事のスイッチを強制的にオフにすることができるのです。
休憩する時は休憩だけをする。これも大切なことです。休憩中にも仕事や他の事を考えていたら休憩になりません。これを毎日少しの休憩時間でやり続けると今までよりも集中して仕事に取り組むことが出来るようになります。
5.アイデアは休息中に生まれる
休息についてもう少し見ていきましょう。
すでに何度も言っている通り、人が一日のうちで本当に集中していられるのはトータルで4時間が限界です。だから4時間集中して働いた(勉強した)後は、仕事のことなど忘れて休まなくてはいけません。
「4時間って短すぎない?普通一日8時間くらいは働かないといけないでしょ?」という声が聞こえてきそうですね。
確かに企業に勤めていたら一日8時間くらいは拘束されます。しかしその8時間ずっと集中し続けている人なんていないはずです。もしいたらその人は超人か心を病むかのどちらかです。
4時間だったとしても、ぶっ続けで4時間集中なんてことも出来ないはずです。ですので、前項でこまめに休憩を取ることをオススメしました。あくまで一日のトータルで4時間なんです。
かのダーウィンは1回90分の労働を3回に分けて行っていました。そして仕事以外の時間は散歩をしたりぼーっとしていたといいます。この何もせずにぼーっとしている時間に素晴らしいアイデアが沸いてくるのです。アインシュタインもトイレに座っている時にアイデアが浮かぶという言葉を残していますし、他にもただ歩いていた時に仕事のアイデアが降ってきたという偉人は数多く存在します。実際に統計を取ると、独創的なアイデアの40%は休憩中に思い浮かぶことが分かっています。
では、なぜ休憩中にアイデアが浮かんでくるのでしょうか。
私たちは休憩している時、脳が働いていないと思いがちですが、実は脳はしっかりと働いています。しかしオンの時とオフの時とでは働く脳の領域が違うのです。だから仕事から離れて休むと、それまで働いていなかった脳の領域が働き、今までと違う画期的なアイデアが浮かんでくるのです。
つまりアイデアを生み出すために休むのです。
ただあくまで負荷が先で休息は後でなくてはなりません。ニートのように負荷をかけてもいないのに休息をたっぷりとってもアイデアは浮かんでこないし、筋トレをしていないのに休んでも筋肉は太くなりません。
負荷をかけるのがタネを蒔く作業だとすると、休息は収穫だと思いましょう。
6.行き詰ったら人と会う
仕事をし過ぎたり、行き詰ってストレスを感じるとあなたはは一人になりたくなったりしませんか?実は、行き詰った時に一人になるのはあまり良い選択とは言えません。
疲れていてとても遊ぶ気分ではなかったのに、無理矢理友人のカラオケに付き合わされたら意外に楽しくてスッキリしたなんて経験はありませんか?もしくは、疲れていたけど可愛い女の子と会って話していたらいつの間にか疲れを忘れていたなんて経験、おそらくありますよね?
親しい人や好きな人と話すと幸せホルモンであるオキシトシンという物質が出て心が回復することがその理由です。
仕事に行き詰まり、一人になっても頭から仕事のことが離れず、上手く休息が取れない時は、塞ぎ込んでいないで誰かと話すのが一番良いです。
もちろん会う相手は選んでくださいね。同僚や上司と話をしたって仕事の内容ばかりで休息の効果は期待出来ません。仕事とは関係のない友達や、彼氏彼女とリラックスして会話を楽しむことが回復には大切なのです。
7.仕事のルーティンを作る
同じルーティンを繰り返しながら仕事に取り組むと仕事のパフォーマンスが上がることがわかっています。
ルーティンと言っても流れ作業のように仕事をただこなしていくという意味ではありません。夜は決まった時間に寝て、朝は決まった時間に起きて、同じ朝食を食べて、同じ電車に乗る。職場に着いたら同じ椅子に座り、同じ時間まで仕事をして、そして休憩を取る。こういう一日の流れのことです。
そうやって毎日同じルーティンを繰り返していると、職場の椅子に座った瞬間に仕事のスイッチが入って、深い集中力で仕事に取り組みやすくなります。
小説家の村上春樹さんは、朝4時に起きてからすぐに5時間働き、その後運動をしたり、音楽を聞いてリラックスし、21時に寝るという生活を繰り返しているといいます。
村上さんによると、繰り返しはいわば催眠術のようなもので、心の奥まで到達するために自分に催眠術をかけるのだとおっしゃっています。つまり毎日同じ時間に仕事をすることで、より深く集中することが出来るということです。
大きな結果を出したければ仕事と休息をするようなルーティンを作り、それを繰り返すことでよりスムーズに深い集中へと入れる自分だけのルートを作ることをオススメします。
8.自分を超える目的を持つ
あなたは何のために働いていますか?おそらくほとんどの人は生活のためだとか、自分のために働いていると思いますが、残念ですがそういう人はあまり伸びません。
なぜかというと、自分のためだといつかめんどくささが勝ってしまい、行動できなくなるからです。高いパフォーマンスを出したければ自分ではなく他人や、世の中を良くしようといった別の目的が必要になります。
例えば、川で女の子が溺れていたとします。自分のことだけを考えれば、今まさに溺れかけている女の子を助けないほうがいいですよね。もし助けようと手を差し出せば、自分が死ぬ確率が上がるわけですから。
しかし誰かのために自分の能力を使いたいと考えている人は必死で手を差し出したり、もしくは川に飛び込んだりして女の子を助けるための行動をし始めます。
「他人のために」という目的を持つと、損したくない、怖い、めんどくさいという自分の本能を超えて行動することが出来るのです。
実際に多くの大企業は他の誰かのために存在しています。自分が儲かりたくて、自分が好きなことだけをしたいという会社は大きくなれないし、誰もついて来ません。
子供を助けるために親がスーパーヒーロー顔負けのパフォーマンスをしたというニュースは枚挙にいとまがありません。
他人を喜ばせたいという目的を持つと、パフォーマンスが上がり長続きします。それは自分の子供でもいいし、パートナーでも友達でもかまいません。
とにかく、自分の能力を自分ではなく、他の誰かの役に立つことに使おうとすれば「損したくない、怖い、めんどくさい」という自分の殻を破って高いパフォーマンスを発揮することができるのです。
9.まとめ
1.良い負荷と良い休息の繰り返しが成長へと繋がる
2.成長したければギリギリ手の届く負荷をかけること
3.1つのことに集中する
4.瞑想でこまめに休息を取る
5.休息を取ってアイデアを生み出す
6.行き詰ったら人と会う
7.ルーティンを作って負荷と休息を毎日繰り返す
8.自分のためではなく他人のための目的を持つ
あなただけがあなたを変えていくことが出来ます。
凡人のままで終わりたくなければ今から成長する習慣を身につけていきましょう。
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