こんにちは！塾講師歴はや33年のプロ講師、平山（♀）です。
よくも飽きずにこの仕事を続けてきたものだ、と人からも言われますし、自分でもそう思います（笑）。
そこで、どうしてここまで続けて来れたのかを今一度考えて見ました。すると、
「私が33年も塾講師を続けてくることが出来たのは、ひとえに20代の頃の仕込みがあったからだ。」
と言う結論が見えてきたではありませんか！
そこで今日は皆さんに、私が何を考えてどういった「仕込み」をしてきたのかをお話ししたいと思います。
目次
・20歳~22歳：大学生時代
・22歳~25歳：新社会人時代
・25歳〜28歳：若手社会人時代
・28歳〜30歳：アラサー時代
・だから、「仕込み」が肝心
20歳~22歳：大学生時代
大学生活も板について来て、でも卒業までもう少し時間もあるし、サークル活動や交際費に最もお金が消えていく時。ハッキリ言ってこの時は、
「時給の良いバイトがしたいな〜。」
としか考えていませんでした（苦笑）。
そこで、私が行ったバイトは、時間の多い順に、
- 家庭教師のバイト…当時でGMARCHの学生だと時給2500円が相場
- 地元の集団塾のバイト…当時でGMARCHの学生だと時給2000円前後が相場（事務給1000円）
- 試験監督のバイト…日払いが魅力。英検やTOEICなど、当時で時給1200円前後が相場
でした。
これらがそれぞれ、結果的にどういう「仕込み」になっていたかと言うと、、、
- 40代で脱サラ、出産前後に短時間しか働けない時に「プロ家庭教師」として高時給（時給5000円前後）のバイトが次から次へと舞い込んできた！
- 20代後半で大手中学受験塾SAPIXの採用面接の模擬授業で役立った！（無事合格！）
- 英検やTOEICの問題構成や時間配分、リスニングの試験内容がよく把握出来、家庭教師で英検やTOEICの指導も依頼が来るようになった！
20歳~22歳まとめ：小間切れ、単発で時給の良い塾・家庭教師バイトを入れまくるべし！
22歳~25歳：新社会人時代
いよいよ就職し、初めて「会社」というところで正社員として働くようになった私は、早速こんな事を考えていました。
「あ〜あ、毎日満員電車に乗って7時台に家を出て、帰宅も大体19時前後。家の近所の塾でこれだけの時間バイトしたとしたら、2千×10=2万円、月に21日出勤すれば42万円稼げるはずなのに、会社員と来たら疲れるだけで、いくら頑張っても月の給料が固定でその半分程度。しかもそこから諸々引かれて、振り込まれる額なんて少なすぎて目も当てられない！（14-15万ぐらい）」
そこで、大学4年生の時に塾講師バイトで月収20万円ぐらい稼いでいた私が打った手は、
- 飲み会などが入りやすい金曜日以外の平日夜に、会社の帰りがけに2時間だけ社会人家庭教師
- 土日に、時間固定の中規模進学塾の塾講師のバイト（塾講師だと休みたい週は代講を頼める）
これらは結果的に、以下のような「仕込み」となっていました。
- プロ家庭教師として認定されるには、社会人家庭教師としての経験が10年程必要（10年あるとアッサリ認定！）
- 集団指導のノウハウも蓄積されて来て、保護者対応も行うようになり、履歴書上で存在感のある期間に！（家庭教師のバイトだけだと1件1件全部書くわけに行かず、キャリアとしては弱いですがこちらは強力！）
22歳〜25歳まとめ：新社会人になっても週末の塾講師・家庭教師バイトは続けるべし！
25歳〜28歳：若手社会人時代
社会人3年目となった私は、一通り会社員の辛苦を味わい、「なんだか会社員って制約が多くてあまりメリットもないな〜」と考え、会社の給料と同額の塾バイト代があった私はアッサリ会社を辞め、以下のような組合せで仕事を始めたのでした。
- 派遣のオフィスワーク（塾バイトがない平日日中に、塾バイトと同等の時給がもらえる！しかも3ヶ月更新なので、やめたい時にいつでも辞められる！）
- 大手中学受験塾SAPIXの講師バイト
- 上記2つが稼働していない時間に、社会人家庭教師
これらは、結果的に以下のような「仕込み」に。
- 社会人としての保護者対応スキルに加え、オフィスワークで得たOAスキルが家庭教師の日報申請作業やオンライン家庭教師の際のITリテラシー向上に役立った！
- 手厚い研修によりノウハウを伝授頂けたと同時に、履歴書にこの経験がある事で以後どんな塾にでも採用され易くなり、また家庭教師の当該塾フォローの指名が続々入るようになった！
25歳〜28歳まとめ：オフィスワークと塾講師・家庭教師バイトの割合50%:50%でフットワークを軽く！
28歳〜30歳：アラサー時代
アラサーになった私（♀）はこの頃、周りの友人が結婚ラッシュで続々寿退社して行く事に焦ります（まだそう言う時代でした）。
自分も追随するのか、それとも結婚を後回しにしてキャリアを取るのか。女子にとっては、今後の人生を大きく左右する難しい選択です（笑）。
とはいえ、相手がいなくてはいくら結婚しようと思っても出来ません。
したがって私は、必然的に後者を選択する運びとなりました（哀）。
そのため、一生独身も懸念される身としては収入もさることながら1本安定した柱を、と思い、以下の組合せに移行しました。
- 教育業界の正社員の仕事（教材やツールの製作など）
- 大手予備校の非常勤講師
- 社会人家庭教師
これは結果的に、以下のような「仕込み」に。
- 家庭教師の際の教材・ツール選びや、生徒一人ひとりに合った学習スタイルを提案出来るように！
- プロ家庭教師の査定のランクUpと指名の増量に加え、他の大手予備校からもオファーが来るように！
- プロ家庭教師の査定のランクUpと、経験人数が倍増！
28歳〜30歳まとめ：収入が安定している教育業界で足場を固め、人生の変革期に備えよ！
だから、「仕込み」が肝心
こうやって見てみると、いかに「仕込み」のアイテムが重要かがわかりますよね。
また、どんな経験が将来につながるかわからないため、個人的にはいろいろと経験することが大切だと思っています。得た経験を抽象化してスキルとして捉えることで、汎用的なものにもなるため、履歴書にも書きやすくなります。
- なるべく業界内の職種を多岐に渡って経験すること（敏腕教室長も夢じゃない！）
- なるべく多くの塾を経験すること（経験数がものを言う業界！）
- 社会人経験が結構ものを言うこと（教育業界ならなお良し！）
- 間を開けないこと（仕事の間は失われてゆくもの！）
- 塾講師と家庭教師の経験は相乗効果を生むこと（どちらもやっておくべし！）
- 履歴書上で光るキャリア（塾の名前など）を持つこと（有名に越したことなし！）
- 女性なら、出産前後に稼働時間が激減（備えあれば憂いなし！）
ぜひ、これらを念頭に一生塾講師という仕事と仲良く付き合っていく貴方なりの「仕込み」をしてみて下さいね！
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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記事執筆者：平山 美穂
大学で教職課程を専攻。修行として始めた塾講師・家庭教師のバイトにはまるも、世界観を広げるためと新卒で一般企業に就職し営業やマーケティングに携わる。その傍、楽しかった講師職にも必ず戻る日が来ると予感し、平日夜と土日に副業として継続。40歳を機に脱サラし、専業プロ講師となってからは塾講師・家庭教師・予備校講師・学校の非常勤・添削指導・模試採点とあらゆる分野に携わり、業界を極める。今後は良き後継者育成活動に専念すると決意。
