あなたの受験への不安はどこから?高校・大学受験それぞれ原因と対処法を解説
あなたの受験への不安はどこから?高校・大学受験それぞれ原因と対処法を解説
この記事を開いた方の多くは、遠くない将来に迫る受験への不安を強く抱えているかと思います。中には、不安から中々勉強に手が付けられなかいという人もいるのではないでしょうか。今回は、そのような方々のために
「受験への不安はなぜ発生するのか」
「どうやったらその不安を乗り越えることができるのか」
といった受験への不安をテーマに、高校受験・大学受験それぞれのケースについて原因と解決法を解説しています。
〈目次〉※クリックすると該当箇所へジャンプします!
受験への不安はすべての受験生につきもの
受験への不安が起こる原因
不安を払しょくするためにまずやっておくべきこと
受験への不安が起こる原因①高校受験の場合
受験への不安が起こる原因②大学受験の場合
それぞれの原因ごとの解消法
受験の不安への解消法①高校受験の場合
受験の不安への解消法②大学受験の場合
解決法を取り組むにあたっての注意事項
受験本番や前日で緊張によって不安になってしまった場合は?
不安を乗り越えた先にはきっと良い結果が待っている
受験への不安はすべての受験生につきもの
基本的にすべての受験生にとって不安はつきものです。なぜなら、どんな人でも受験において100%確実に受かるということはなく、その日のコンディションや問題との相性など、そこに不確実性があるからです。
したがって、「自分だけが不安を抱えているのでは?」と過度に神経質になる必要は全くありません!
しかし、受験に対する思いが強ければ強いほど不安に陥りやすいのもまた事実です。中には、あまりのつらさで泣きたくなってしまうことや学校に行きたくないと感じる人もいるでしょう。次の章以降、なぜ受験への不安が起こるのかという原因と、それに対する対処法について解説します。
受験への不安が起こる原因
不安を払しょくするためにまずやっておくべきこと
まずは、ありのままに不安に感じているポイントを書き出してみましょう。上手に書き表せられないのであれば、親や先生、友だちなど、頼れる人に相談に乗ってもらいながら言葉にしても大丈夫です。
今どのようなところに不安を覚えているかを冷静にはっきりさせることで、適切な解決法を導くことができるでしょう。
受験への不安が起こる原因①高校受験の場合
- 勉強に手がつかない
- 目標が高すぎる
- 伸び悩んでいる
- 周りがどれくらいやっているのかが不安
- 親や先生からのプレッシャーが強い
高校受験では、不安を感じる原因として挙げられるのは主にこの5つです。
勉強自体に手がつかない
合格へのプレッシャーが強かったり、集中力が続かず勉強に手がつかないことがあります。目先の勉強に集中できないと、それが受験への不安へ繋がります。
目標が高すぎる
自分のあこがれや後述する周りからのプレッシャーによって志望校や偏差値といった目標を高く置きすぎてしまうケースがあります。これにより、勉強しても勉強しても全く目標への到達目途が見えず、苦しい思いをしてしまうことがあります。
伸び悩んでいる
目標に対し当初は順調に進んでいたが、だんだんと伸び悩むこともあります。特に、模試や定期テストなどで周りとの差が浮き彫りになった際に悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。
周りがどれくらいやっているのかが不安
周りとの実力を図る機会は、基本的に年数回の模試でしか分かりません。特に同じ学校や塾外のライバルたちがどれほど勉強して、どれくらいの学力があるかが分からないところも不安を抱えやすいポイントです。
親や先生からのプレッシャーが強い
親や先生など、周りのプレッシャーが強い場合に不安を感じる人も多いでしょう。「受験に失敗することで自分だけではなく周りにも迷惑をかけてしまうのではないか」という圧が、過剰に不安をあおってしまうこともあるでしょう。
受験への不安が起こる原因②大学受験の場合
- 受験への不安が起こる原因①高校受験の場合に記載した5項目
- 浪人してしまうというプレッシャー
大学受験では、受験への不安が起こる原因①高校受験の場合に記載した5項目のほか、浪人してしまうのではないかというプレッシャーによっても不安を感じてしまうことがあります。
浪人してしまうというプレッシャー
高校生にとって、浪人して周りの同級生に1年差をつけられてしまうのではないかという不安は想像以上に大きいはずです。特に、兄弟など身近に浪人している人がいると、より強く浪人を意識するでしょう。
また、浪人生にとっては、「去年とまた同じ結果になってしまうのではないか」と気持ちが沈んでしまうことも不安を増幅させる要因と考えられます。
それぞれの原因ごとの解消法
ここまで、受験に対して不安を感じてしまう理由を高校受験・大学受験の場合それぞれで解説しました。この章では、実際に不安を抱えてしまった時のおすすめの解消法についてまとめています。
受験の不安への解消法①高校受験の場合
勉強自体に手がつかない
仮にモチベーションが上がらないのであれば、志望校のホームページを見たりオープンキャンパスに行くことで志望校に行きたいというモチベーションを高めましょう。
プレッシャーが強すぎて手がつかない場合は、目標が高すぎるや親や先生からのプレッシャーが強いに該当することが多いので、こちらを確認してください。
目標が高すぎる
- 冷静に自分の学力と目標となる大学・偏差値との差を把握する
- その目標が本当に残り期間で達成できるかを見極める
- 目標の見直しをする
1.冷静に自分の学力と目標となる大学・偏差値との差を把握する
まずは、冷静に自分自身と目標とのギャップを把握しなければなりません。直近の模試での偏差値や、実際に志望校の過去問を解いてみるといった方法で、目標との差分を把握しましょう。
この作業は人によってはとてもつらく感じるかもしれませんが、結果的には不安解消に意味があるので、ぜひ取り入れてみてください。
2.その目標が本当に残り期間で達成できるかを見極める
次に、1.で出した自分自身と目標とのギャップを残り期間で埋められるかの見極めをします。
1~2年生であれば多少無理のある目標でも努力次第できるでしょう。しかし、3年生は受験まであと1年を切っているため時期によっては間に合わない可能性もあり得ます。
その目標に到達するためにはどのような努力(どんな教材を何周するかなど)をすれば良いのかをネットなどで調べ、残り期間でそれをこなすことができるか確認する必要があります。
3.目標の見直しをする
2.までを踏まえ、目標を見直しましょう。見直すパターンとして、以下の3通りが考えられるでしょう。
①目標を変えない
まだ十分に期間があるので、そもそも目標を変える必要はないこともあります。継続して同じ目標を追いかけ続けましょう。
②目標のハードルを少し見直す
現実的な残り期間で間に合いそうな目標に再設計します。これによって、「ここまで頑張らなければならないのか」という絶望感を取り除くのに役立ちます。
③目標が遠すぎるので、中間目標を置く
一方、「どうしてもこの大学に入りたい!」という強い意志があることもあるでしょう。この場合、おすすめなのが中間目標を置くというやり方です。最終目標に到達するためには、一旦この志望校・偏差値を目標に置こうといった具合に設定しておくと、目標が遠く感じにくくなるでしょう。
これらのプロセスを通して、実態の見えない不安から解放され、目標への適切な距離感を保つことができます。
伸び悩んでいる
- 伸び悩んでいる原因を把握する
- 原因に対する解決法を考える
1.伸び悩んでいる原因を把握する
2.原因に対する解決法を考える
周りがどれくらいやっているのかが不安
この場合の解決方法としては、情報収集をしてみることを推奨します。各学習塾の合格体験記や志望校の過去問の巻頭にある情報、実際に大学のオープンキャンパスに出向き情報収集するなど、調べてみるとどれくらい勉強すれば良いかの目安が分かると思います。
ここで1点注意したいのは、嘘や周りをかく乱させるためにデマも多いので、ネットの情報は過信しすぎないようにしましょう。
親や先生からのプレッシャーが強い
最も効果的なのは、直接親や先生にプレッシャーになっているという旨を伝えるのもですが、それを直接言えないことがほとんどです。まずは、頼れる相談相手がいるのであれば、頼れる相手に相談し、その人と一緒に解決法を考えてもらったり、その人経由で伝えてもらうのも良いでしょう。
中々頼れる相手がいない際は、塾に通い塾のチューターや講師に相談する・スクールカウンセラーに相談するといった第三者の手を借りて解決することをおすすめします。
受験の不安への解消法②大学受験の場合
浪人してしまうというプレッシャー
事前に受験の不安への解消法①高校受験の場合にて紹介した5つの不安を取り除くことが重要です。その上で、目標となる志望校合格のために全力を尽くしましょう。
それでも夢がかなわず浪人してしまうことはあります。ですが、世の中では留学・休学など様々な理由で1~2年周りと年次がズレてしまうことは多々発生します。よって、過度に1回の浪人にナイーブになる必要は全くありません。
仮に浪人したとしても、全力でぶつかった結果であればそれは仕方がありませんし、「ポジティブに受け入れる!」という前向きな考え方を持ち、まずは後悔が残らないよう対策をやり切ることを目指しましょう。
解決法を取り組むにあたっての注意事項
注意しておくことは、無理は禁物です。自分に合わないと思ったらすべてを愚直に従う必要は全くありません。
また、あなたのやりたいことは必ずその大学に入らなければ実現できないのかと言えば、必ずしもそうではありません。まずは将来やりたいことをはっきりさせ、そのための手段としてそれが実現できる大学を複数リストアップしておくことも重要です。また、大学に通うだけが唯一の手段ではないこともあるので、時間に余裕があれば選択肢を幅広く見てみてみても良いでしょう。
受験本番や前日で緊張によって不安になってしまった場合は?
ここでも重要になるのは、「ポジティブ」になることです。ここまで全力を尽くしたのであれば、その実績となるノートなどを見返してみても良いでしょう。
また、事前にできることとして緊張をほぐすために第一志望校以外で受験への感覚を馴らしておく、受験当日と同じ生活スタイルを送るなどの対策も有効です。
不安を乗り越えた先にはきっと良い結果が待っている
ここまで、受験において不安を抱えてしまった場合の原因と対策をまとめました。最後に、重要なのは決して体を壊すまで根を詰めるといった無理はしないことです。本当に困った場合は、必ず誰かに相談をしましょう。
また、この記事を読んで一時は不安が解消されたが、また不安が浮かんでくることもあると思います。その際は、定期的に自分が何に不安を感じているかを振り返ってみることも大切です。
受験という人生に数回しかない貴重な経験です。苦労することも多いとは思いますが、それを乗り越えた先には楽しいことがたくさん待っているはずです!
この記事を読んでくださった皆さん、ぜひ良い受験結果になりますことをお祈り申し上げます。