こんにちは！
まだまだ現役、何度経験しても合否結果が待ちきれないこの時期を、今年もまた迎えてヤキモキしているベテラン講師平山(♀)です^^
塾講師を何十年と経験しても、この時期はハラハラドキドキが止まりません。
私は毎年、中学受験〜大学受験までの合計二十数名の生徒さんを励まし、戦場へと送り出しているのですが、担当生徒全ての入試スケジュールを手帳にぎっしり書き込んで、2月3月は毎日にらめっこしています。
全ての生徒が第一志望校に合格出来るように全体力と精神力を投入して指導していますから、
『絶対受かるから頑張って来いよ！』（背中を叩く。）
と最後の生徒を送り出した後、冗談でなく、ほぼ毎年ぶっ倒れています笑。
そして、何事もなかったように翌週以降に合否の連絡を受け、各種の涙を流す訳なのですが、この2月いっぱいぐらいが常に交感神経をMAX張り詰めた状態のため、3月に入って急に副交感神経が働き始めると精神離脱状態になってしまいます（怖）
そんな、私のような講師の方々の3月という大切な1ヶ月を無駄にさせまいと、本日は
『塾講師たちよ！！3月はまだまだやることがいっぱいあるよ！！気を抜くな！！』
というお話を今日はしようと思います。
目次
・新生活の学習プランニングをしてあげよう！
・ナレッジを蓄積できる形にして記録しておこう！
・保護者の方々に、電話を入れましょう！
・おわりに
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新生活の学習プランニングをしてあげよう！
講師にとっては毎年繰り返される受験ですが、当の受験生にとっては生まれて初めての経験。
合格してホッとしているものの、この先どんな生活が始まって、自分の置かれる環境がどう変わっていくんだろうか、と大きな不安もあることでしょう。
それらは既に講師のみなさんがに通った道。
一緒に学校選びから過去問演習まで、汗水垂らして乗り越えてきた先生がおよその見通しを教えてあげると安心するものです。
そして、必ずやってあげて欲しいのが学習のプランニングです。
特に、公立小→私立・国立中と進む生徒さんや、公立中→私立・国立高へと進む生徒さんは周囲のレベルも雰囲気も、また授業の密度も使用する教材もガラッと変わって来ますので、その変化に戸惑い調子を狂わせて、最初の定期テスト明けに塾に舞い戻って来られる生徒さんも中にはおられます。
そうならないためには、受験勉強とは違う、学年に合わせた日々の学習管理が必要になって来ます。
受験を終えた子供たちはある程度「（入試対策としての）決まった課題をさばく」と言うことはできるようになっているのですが、ふと平素の授業が淡々と続く生活に戻った時、
「あれ？学校の勉強って何をやりゃアいいんだ？？」
となりがちです。
そこを、絶大な信頼を寄せている講師にスッとサポートしてもらうと、改めてその講師への尊敬の念と共に未来へと続く一筋の輝く道が見えて来て、清々しき気持ちで新生活に突入出来ることでしょう。
私はよく、合格祝いとして「作業リスト」なるものを作成してプレゼントしています（笑）
そこには、9教科の中でも必ず毎日やるべき学習項目が細分化されて羅列されており、右側に日割りでカレンダーが付いていて、やったら丸印を書き込めるようになっているのですが、英語だけでも単語・文法・長文読解・リスニング・英検対策etc.と5アイテムあり、
（これは、スムーズに新生活を迎えるための好意的な学習プランニングではなくて、ただの嫌がらせなのでは・・・）
と思ってしまったことがあるのは内緒です（笑）
ナレッジを蓄積できる形にして記録しておこう！
さてさて、生徒たちに、愛情いっぱいの贈り物を（半ば強制的に）した後は、1年間雇ってくれた塾に恩返しです。
ご存知のように、塾のメリットは個人の家庭教師よりも1年で指導する生徒数が圧倒的に多いため、それらの指導経験と合格実績を積み重ねてナレッジ（知識や経験）を積み重ね、徐々に評判を上げていきます。
手だけでなく袖口までもホワイトボードのインクまみれにしながら、2つ隣の教室まで届くような大声で熱心な指導をし、受験生でない学年の生徒たちからも「声のデカい騒々しい先生」として知られていた貴方を（えっ、私だけ？）注意一つせず温かく見守ってくれ、時には黙って帰り際にラーメンをご馳走してくれた塾長に感謝の意をこめて、貴方がこの一年の指導の中で気付いたこと、次年度に覚えておくと役立ちそうなこと、受験校の特徴などを出来るだけ分かりやすくまとめて、塾長にそっと差し出しましょう。
きっと喜んでくれ、「来期もぜひ君の力を貸してくれたまえ。」とおっしゃってくださることでしょう。
そして、運が良ければ時給が少し上向きな感じになるかもしれませんね！
保護者の方々に、電話を入れましょう！
最後に、忘れないで行いたいのが「保護者への電話連絡」です。
最近だと「メールでいいや」とかLINEで一括送信とか、希薄な感じになりやすいですが、まだまだ保護者の方々は黒電話世代の方も多く混在しておられますから、ここは最後の仕事と思って必ず電話一本入れましょう。
保護者の方々は生徒本人よりもよほど気を揉んで心配しておられるものです。
子供に「ちゃんと勉強してるの？」とでも聞こうものなら、「やってるよ、うるさいなア〜気が散るからあっち行っててよ！」と、高いお金を払っているのに様子もろくに聞けず、この一年悶々としてきたことでしょう。
その心配と我慢と、自分を信頼して預けてくれたお礼の気持ちを込めて、
「おめでとうございます！お父様もお母様も大変お疲れ様でした。お子さんはよく頑張りましたよ。」
と言ってあげて下さい。きっと、弟や妹がいればまた預けてくれるでしょうし、その塾が中学生・高校生まで対応していれば、困った時にまた補習で通って来てくれると思います。
講師としても、この電話で結構嬉しいお言葉を頂戴し、
「1年間頑張って指導してきて良かった〜！！」
という達成感と、感謝される喜びを味わえる貴重な瞬間でもありますので、ぜひ保護者との会話の中でこの感動を胸に焼き付けて次年度への活力にして行ってもらいたいと思います。
「塾講師の仕事って、辞められない！」
と思える瞬間であります。
おわりに
本日も所々脱線しつつ、「3月は教え子が皆合格しても脱力している場合ではない！引き続き気を引き締めて頑張れ講師たちよ！」というお話をさせて頂きました。
こう言っておきながら、私自身は冒頭にも書いたように必ず脱力感満載で毎年この時期は最低丸一日は寝込むのですけど（苦笑）、復活を早めるためにもこれらの残された仕事をきちんとやり切ると、次年度は更に講師としてもバージョンアップした自分に気付かれることでしょう。
それを年々繰り返し、皆様もたくさんの子供達に「出会って良かった！」と思ってもらえるような素敵な講師になってくださることを願っています。
本日もご清読、ありがとうございました。
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記事執筆者：塾講師ステーション情報局 編集部
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