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夏期講習は必要か?【キャリアコラム#92】

梅雨入りし、日本全国ジメジメしていますね。。

小雨ならまだしも、土砂降りの時は講師も生徒もオンラインで行うのが効率的だと、スマホやタブレットが普及するかなり前からずっと強く思い続けている黒電話世代のベテラン講師、平山(♀)です。

これまで、かなり強烈な雨や台風の時でももちろん、塾で指導して来ました。

教師も行くのが大変ですが、生徒は持ち運ぶものが更に多いので気の毒だなぁ、といつも思っていました。

しかも、勉強に関わるものって、濡れたら困るものばかり。

自分が通塾生だった頃は今ほど異常気象がなく、ゲリラ豪雨も滅多に経験したことがないので、大雨の時は休むか、テキストやノートをビニール袋に一旦包んでから鞄に入れる、などの工夫をしていました(商店街の中の塾だったので、車で送ってもらうことは出来ませんでした)。

しかし近年は世界的な異常気象で真夏に大粒の雹が降ってきたり、梅雨の時期も滅茶苦茶で長かったり短かったり・・・

勉強って、どんな環境下でももちろんやらなくてはいけないのですが、より快適な環境を実現することが可能ならばそれに越したことはないと思うのです。

インターネットが普及していない時代なら仕方ありませんが、今は気象が過酷な分、いつでもオンライン対応が可能な環境がどこの家庭にもあります。

無駄なエネルギーを費やさずに、その分勉強に使うことだって、効率よく勉強する工夫の大きな一つだと思います。

いきなりお題に関係のない話をしてしまってすみません・・早速本題に入りたいと思います。

目次
夏期講習とは
夏期講習の目的・あるべき姿
夏期講習の実際(現状)
夏期講習のメリット
夏期講習のデメリット
つまり、夏期講習は必要か?

 

夏期講習とは

業界の皆様に改めて説明するまでもないとは思いますが、再確認までに書いてみたいと思います。

夏期講習は、

「通常授業とは別に、長い夏休みの一部の時間を利用して、苦手の克服や普段足りていない学習上の作業を時間をかけて丁寧に行うこと」

だと思っています。

したがって、ロードマップ上に必ずあるものではなく、臨時かつ付加的に、普段出来ないことを行う、という位置付けになるでしょう。

ところが、臨時かつ付加的とは言え、期間がそれなりに長いので、費用も高額になります。

メリットは多々あるだろうと思いつつも、親御さんにとっては大きな出費となりますので、本当にそれだけ支払う価値があるものかどうか・・という点は毎年悩むところだと思います。

まして、兄弟がいる場合は出費が倍増しますので、慎重に検討せざるを得ないでしょう。

そこで、夏期講習の目的からそのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。

 

夏期講習の目的・あるべき姿

上記で書いたことと重複する部分もありますが、それらも含めて目的を列挙してみたいと思います。

この時点では、あくまで理想です。

  • 学校がないと寝坊したりだらけたりしてしまうので、生活にメリハリをつけるため(規則正しく生活するため)
  • 宿題もはかどらず、あっという間に夏休みが終わるのを避けるため(最低限の学習時間を確保するため)
  • 学期中にゆっくり時間をかけられない苦手分野にじっくり取り組み、克服するため
  • 受験対策など、学校では出来ない高度な技術を習得するため
  • 一学期に遅れているものがあれば、二学期に間に合うようにリカバリをするため

 

夏期講習の実際(現状)

では、前述の目的(あるべき姿)が理想だとすると、現実(現状)はどうでしょうか?

仮に夏期講習を前期と後期1週間ずつ、2週間受講した場合を考えてみましょう。

  • 夏休み中の2週間ぐらいは朝から塾があったので、規則正しい生活が保てた
  • 授業が終わった後に自習室で宿題を片付けたので、早めに宿題を終えることができた
  • 苦手分野の解説を受け、練習も行ったため一学期に苦手だったところが解消した
  • 学期中にどうしても学習時間が取れずに過去問などをやる時間がなかったが、まとめて過去問演習ができた
  • 一学期中に遅れをとっていた教科の学習をし、皆と足並みが揃った

いかがでしょうか?

特に悪い点はなさそうです。

ではこれを元に、メリットとデメリットを見てみましょう。

 

夏期講習のメリット

  • 補修にしろ受験準備にしろ、それなりに学習時間は確保できる
  • 自宅にいても寝坊したりだらけてしまったりするので、規則正しい生活が保てる
  • 自宅にいても暑いので、涼しいところで勉強できるし光熱費も節約できる
  • 自習室も使えるところであれば、自宅にいるより人目があるところで勉強するので集中できる
  • 先生がいるので、わからないことをその場で質問できる

うん・・割と良いことだらけですね。

でも、ノータイムで申し込む前に一応、デメリットも見てみましょう。

 

夏期講習のデメリット

  • それなりにコマ数が多く期間も長いので費用が高額
  • 常勤講師でなく臨時のアルバイト講師が担当することが多いため、合う先生かどうか事前にわからない
  • 自習室に人が多くてうるさく、ちっとも勉強がはかどらない
  • 先生が常に授業中で、質問がなかなか出来ない
  • 性格的に、質問がなかなか出来ない
  • 講義内容は、特に割安の集団だと居眠りしたり違うことを考えていたりして、全く頭に入らないこともある
  • 帰りに寄り道をしてしまう

うーん・・費用対効果が望めない気がして来ましたね。

 

つまり、夏期講習は必要か?

メリットとデメリット、両方みてしまうとかなり迷うところではあります・・が、長年塾講師をして来て、当然夏期講習を行わなかった年は1年もなかった私自身の、あくまで講師側としての意見ではありますが、

夏期講習は間違いなく受講した方が良い

と思いますし、自身の受け持っている生徒さんや親御さんたちにもこのようにお伝えしています。

そもそもなぜ夏休みが長いのか、というところを考えると、日本の夏は暑くてかつジメジメしていて、虫もたくさんいるし(これはあまり関係ないかもしれませんが汗)、とても学業に集中できる時期ではない!と国が決定した事項です。

かといって、普段学校で集団行動をしている生徒たちがいきなり家庭に1ヶ月少々戻されて厳しい自己管理の元、効率よく学習しろと言われても、出来るわけがない!と思ってしまうのです。

特に日本の学校は「授業を受ける」という受身スタイルの学校がまだまだ全体の9割以上を占めていますので、こんな長期間「授業がない」状態に置かれても、正直何をどう進めていけば良いのか、やる気があってもなかなか計画作成から実行までテキパキと行うのは難しいと思います(そのようなトレーニングを普段学校で受けていないので)。

それならば多少お金はかかりますが、学校の代わりになるペースメーカーがあった方が、少なくとも何をどのように進めていくのか、というところは肩代わりしてもらえる訳ですから、ある程度何も考えずについて行くだけで結果的に、それなりの学習時間が確保出来るというのはお金には替えられない貴重な効果だと思うのです。

普段と違う講師であっても、逆に同じことを別の先生の口から説明を受けてみると、案外立体的にその物事が理解出来たりもしますので、収穫も期待できます。

迷っておられる教え子さんがおられたら、自信をもって夏期講習をお勧めしてください。

そして、講師の方々も、毎年季節講習、特に夏期講習はぜひ今の塾でも別の塾でもかまいませんので、一つ二つは担当し、経験を積まれることを強くお勧めいたします。

そうです。夏期講習は生徒だけでなく、講師にとっても大きな成長の場となり得るのです!

少子化に加速がかかるこの夏も、ぜひ皆で夏期講習を盛り上げて行きましょう!

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平山 美穂

記事執筆者:平山 美穂

大学で教職課程を専攻。修行として始めた塾講師・家庭教師のバイトにはまるも、世界観を広げるためと新卒で一般企業に就職し営業やマーケティングに携わる。その傍、楽しかった講師職にも必ず戻る日が来ると予感し、平日夜と土日に副業として継続。40歳を機に脱サラし、専業プロ講師となってからは塾講師・家庭教師・予備校講師・学校の非常勤・添削指導・模試採点とあらゆる分野に携わり、業界を極める。今後は良き後継者育成活動に専念すると決意。

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