こんにちは!プロ講師のオオクボです。
梅雨に入ってジメジメしたお天気が続きますね。何となく身も心も湿気て重い日が続きますが元気に乗り切りましょう。
さて、今回はゴールデンウィーク~夏休み前までに行われるイベントの利用術や保護者会や説明会などで多く寄せられる質問者の対応などをまとめて書きました。
夏期講習前は何かと保護者も不安なものです。受験学年はこれから勉強も本格化するのでこの時期を効率的に使えるような指導をしていきましょう。
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この時期のイベント
では、実際にこの時期に行われるイベントとはどのようなものがあるのでしょうか。
どんな生徒にお勧めすればよいかも合わせてまとめました。それぞれのイベントの役割を講師側でもある程度認識し、相談がきた時に誘導できるようにするとよいですね。
保護者会、説明会(各塾校舎主催)
夏期講習前には多くの塾で、保護者会もしくは夏期講習説明会が行われます。
保護者は夏期講習の進め方はもちろんですが、子供が日ごろ授業を受けている先生から直接話を聞きたいと足を運んでくることが多く見受けられます。非常勤でも出来るだけ出席して保護者とコミュニケーションを取るようにして、いい関係をつくっておきましょう。
合同説明会・相談会(企業主催)
学校がいくつか集まって展示会場など大きなホールを借りて行われるイベントです。
会場を訪れると、学校ごとにブースを設けてパネルや映像などで学校の特徴を展示しています。学校によってはここで個別の学習相談なども行います。主催が企業(問題集作成業者など)の場合もありますが、内容はほぼ同じです。
入場には、多くの場合予約が必要ですが、入場後は色々な中学のブースを自由に見学出来ます。(個別学習相談の場合は予約が必須なので締め切りなどに注意が必要です。)
学校説明会
学校を会場として学校が主催する説明会です。
学校の特徴や入試内容などの詳しい説明が多く、より深く学校のことを知ることが出来ます。学校側もどれくらいの人数が受験するかを把握する機会なので、予約はほぼ必須です。
また、主に受験生を対象として行うため、低学年は人数制限で入れないことが多くあります。学校に直接入れるよい機会ではありますが、この時期は平日の昼間に保護者を対象として行われる場合がほとんどです。
文化祭
この時期または秋に行われる学校のイベントです。
コロナ禍では自校の生徒のみ入場が許可をされていた学校がほとんどでしたが、今年からは緩和されて受験生も足を運ぶことが出来るようになったのではないでしょうか。
志望校に直接入ることが出来、実際に通っている生徒たちを見ることが出来るよい機会なのでぜひ足を運んでおきたいですね。
この時期の相談内容
さて、この時期に行われるイベントについては整理をしました。
次は保護者からこの時期受けやすい相談についてです。先ほどのイベントにはつなぐことが出来ない内容もありますが、ご提案の選択肢として上手に利用しましょう。
学習相談
保護者会では必ずくる相談内容です。学年ごとに対応しましょう。
受験生(6年)
この時期に多く見られるのは第一志望校の偏差値と実際の生徒の偏差値の乖離についてです。
ここで、気をつけておきたいのはどんなに乖離していても志望校合格が無理だとは絶対に言わないことです。これからまだ伸びる時期でもあり、最後の進路決定には早いからです。
多くの場合、学校生活の忙しさなどから勉強のリズムが崩れているので、日々の学習のサイクルの見直しをチェックしてあげましょう。案外やらなくてはならないことをやってなかったり学習時間が短くなっていたりします。夏期講習までに1日の学習サイクルをしっかりと立て直す重要性を伝えましょう。
その他学年
この時期に多く見られるのは2月から新学年が始まってそのスピードについていけないという内容です。算国では理解が出来ない、理社では暗記が出来ないなど…
こちらも学習サイクルが崩れている場合が多いので算数であれば計算、国語は漢字と語句を毎日しっかりやっているかを確認しましょう。理社はとにかく暗記するだけのものは暗記をする習慣を身につける重要性を伝えましょう。よく暗記が苦手で…という相談を受けますが授業中に表や図にまとめてプリントにして渡していることがほとんどなのでそちらを活用出来るよう誘導しましょう。
志望校進路相談
志望校については現実的な受験生とその他の学年で真剣度が大きく変わります。
5年までは出来るだけ多くの中学校を見ておくと、その後の選択肢が広がるので合同説明会など活用するような応え方が出来るとよいでしょう。
受験生(6年)
志望校振り分けの第一弾がこの時期になります。あくまで最終決定は常勤に任せるという前提を崩さず相談に乗りましょう。
おそらく多くの受験生は既に第一志望は決定していると思いますので、それを軸に第二志望、滑り止め校を決定しているのかを確認しましょう。そこで全く学校が出てこないようであればこちらから提案してそろそろ候補を決めるように指導します。この時、先ほどの合同説明会の個別学習相談などを活用するのもいいですね。
また、前述の第一志望と現実の偏差値が大きく乖離している生徒は、ここで現実味のある学校をさりげなく提案してあげると最終決定の頃に生きてきます。しっかりと第一志望校が固まっている生徒は学校主催の説明会には必ず参加するよう伝えましょう。
その他学年
中学受験を希望した段階で受験生以外の学年でもある程度第一志望校は決まっています。相談された時に第二志望以下、滑り止め校をこちらから提案してもよいのですが、選択肢や視野を広げるためにも合同説明会などへの参加を促してみましょう。
文化祭も日程に無理のないよう参加するのもよいでしょう。まだ時間はあるので、講師からよりご家庭主導で選んでもらうのが最善です。
日頃の様子
こちらはむしろ受験生以外の学年から多く寄せられます。
いかに生徒のことを見ているかを保護者は敏感に感じるので日頃から生徒の様子はしっかりと見るようにしましょう。
4年と5年
受験にはまだ遠いが勉強はしっかりあるこの学年は、比較的塾内でトラブルが起きやすい学年でもあります。
生徒も保護者もとにかく塾を勉強するところという認識をしっかり持ってもらい、学習相談に持ち込みましょう。あまりにトラブルが多いようであれば常勤に対応してもらうのがベストです。
その他の学年(低学年)
まだまだ「勉強する」という習慣が身についている生徒が少なく、じっとしていられない学年です。
塾に来てきちんと課題をこなしているかを判断し、しっかりやっているようであればほめてあげましょう。テストのない学年であれば塾に来て、授業内の課題をこなす、それだけで立派です。
受験生(6年)
こちらの学年の相談はかなり繊細な扱いになってきます。ちょうど反抗期などとぶつかり、多くの場合が親と話さない、勉強していてもぶつかるなどという内容が増えてきますので、学習関係は塾に任せるように保護者にお願いしましょう。こじれるといきなり受験をやめてしまう、など大事に発展することもあります。
夏期に向けて
夏期講習は毎日長時間の勉強が続きます。全学年とにかく休まず授業に参加するために、体調をしっかりと整えることが一番重要であることを伝えましょう。気合いを入れ過ぎてもバテてしまうので適度な緊張感を持って講師も過ごしましょう。
おわりに
受験生にとっては天王山と呼ばれる夏期講習がいよいよ目前に迫ってきていますが、梅雨時期はそれの大事な準備期間です。生徒にはもう一度、学習サイクルの見直しをするよう指導していきましょう。
講師は保護者会や説明会など塾外の人と接する機会も多くなります。バタバタしがちなこの時期ですが笑顔で健康第一で乗り切りましょう!
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