塾講師正社員解説

公開日　2023/08/28

更新日　2025/01/17

塾長のやりがいと大変なこと【キャリアコラム#100】

こんにちは。塾の運営全般を担当していた吉田です。

本日は塾長のやりがいと大変なことについて紹介していきます。

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目次
・塾長のやりがい
・塾長の大変なこと
・まとめ：楽しく塾長を続けるために

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塾長のやりがい

塾長のやりがいは沢山ありますが、ここでは3点にしぼります。

・感謝される
・人の成長に携われる
・若手から活躍できる

塾長でなかったとしても同じやりがいはありますが、一般社員と塾長では感じ方や喜びの大きさが変わってきます！

感謝される

塾長には最も多くの感謝の声が集まります。

志望校に合格したときや成績が上がったときなど、生徒・保護者から感謝されるのはとても嬉しいですよね。

いち講師として「〇〇先生の指導のおかげで」とお礼を言われることに加えて、塾長にとって「この塾のおかげで」という言葉は自分が褒められているということになります。そこまでの苦労が報われた感じがして、今後も頑張ろうというエネルギーがわいてきます！

生徒・保護者の塾に対する感謝の気持ちはいい口コミとなって周囲に広がり、新たな生徒募集につながります。地域の人々から「成績が上がる塾」「信頼できる人柄の塾長」と認知されることを目指しましょう！

人の成長に携われる

生徒だけでなく自分の塾で働く社員・アルバイトを成長させることも、塾長に欠かせない役割です。

「人と接することが好き」「人が成長する姿を見ると嬉しい」という気持ちを持って塾講師の仕事を選んだ人なら、塾長になってより多くの人の成長に携わることは大きなやりがいとなります！

私は新入社員の時、当時の上司（塾長）に「あなたを次の塾長にするつもりで鍛える」とハッキリ言われていました。指導つづきの毎日でしたが、私が塾長試験に合格した際には心から喜んでくれ、今でも私の心には感謝と嬉しい気持ちが残っています。

また、長年塾講師をしていると「教え子が講師になって帰ってくる」ことがあります。教え子が自分を慕い、一緒に働きたいと思ってくれるなんて特別感がありますよね！

若手から活躍できる

塾業界は他の業界と比べて、若手から活躍できるチャンスが大いにあるといえます！

個別指導塾において指導はアルバイト講師が担当し、正社員＝責任者となったり、集団指導塾の場合でも試験と研修をクリアすることで入社数年以内に責任者になったりするからです。

若いうちに塾長という一国一城の主になるのは名誉なことで、どんな塾を作ろうか、どんな生徒を育てようかとワクワクしますね！

私の後輩は入社2年目から塾長になりましたが、そのあと生徒数をグングン伸ばし、塾長以上の役職へと駆け上がっていきました。「自分のやりたいことが自由にできる」と話し、年上の部下と協力しながら楽しそうに仕事をする姿がとても印象に残っています。

塾長の大変なこと

次に、大変なこと3点はこちらです。

・数字のプレッシャー
・トラブル対応
・プレイングマネジャー

それぞれの内容と対応策について記載していきます。

数字のプレッシャー

「教える仕事をしたくて塾講師になったのに、営業活動に追われる」これは、塾長がよく持つ悩みです。

塾長は、在籍数・新規入会数・イベント参加数・退会数・合格者数など様々な数字のプレッシャーを感じています。継続率やオプション講座の受講率といった指標もあり、ただ人数を集めればいいという訳ではなく、長く通ってもらうこと・受講教科やコマ数を増やしてもらうことも重要です。

私は特に「予期せぬ退会」は塾長への精神的影響が大きいと感じています。営業活動を進める中で退会が出るとふりだしに戻る感じがするのと、塾への不満＝塾長である自分への否定と捉えてしまうことがあるからです。

数字のプレッシャーと上手に付き合うためのコツ
・退会を防ぐことより芽を見つける
・塾長1人で抱えすぎない

塾側にとっては予期せぬ退会でも、生徒・保護者側にとっては複数の要因が積み重なった退会であることが多いです。

そのため退会を防ごうとするのではなく、退会につながるかもしれない不安要素を見つけて1つ1つ解決していくようにしましょう。例えば、この生徒は成績が連続で下がっているので事前にフォローを入れておこう、この生徒は最近欠席が増えているので保護者に様子を聞いてみようなどの動きを取ることが大切です。

残念ながら退会が出てしまった場合も、同じパターンの退会の可能性はないか、次の退会の芽を見つけて手を打つよう気持ちを切り替えてください！

数字のプレッシャーを塾長1人で抱えると、精神的に追い込まれてしまいます。上司や周囲の塾長に早めに相談・報告すること、部下に仕事を任せることで負担を減らすようにしてください。

新入社員だから、学生アルバイトだからと遠慮することなく、「このイベントの集客計画を立ててみよう」「担当生徒の成績管理に責任を持って」などできるところから数字を意識させていくことは、部下の成長にもつながります！

トラブル対応

クレーム処理や相談を聞くことなど、トラブルに対応するのも塾長の大事な仕事です。

保護者や生徒からの話だけでなく、働いている社員やアルバイトから相談されることもあれば、近隣住民からクレームが来ることもあります。自分は悪くないことでも、自分の塾の責任として誠意を持って謝罪したり、対応策を考えたりすることが必要です。

トラブル対応の基本
・迅速に動く
・相手の話を遮らずに聞く
・安請け合いはしない

相手の話を聞くというのは、全て受け入れるということとは異なります。状況を正確に把握したうえで、事実と異なることは否定し、できないことはできないと言うことを意識してください。ベテラン塾長に相談して、過去の対応事例を聞くのもオススメです。

トラブルというほど大きなものではありませんが、保護者との面談ではさまざまな要望を言われることがあります。私は断りきれなかった結果、繁忙期にその要望に応え続けることが大きな負担になりました。

一度引き受けたことを途中でやめると信頼関係を損なうので、短期的ではなく長期的な視点を持って対応するようにしていきましょう！

プレイングマネジャー

プレイングマネジャーとは、管理職でいながら現場でプレーヤーとして活躍する人のことです。
塾の管理、部下の指導と育成をしながら自分で授業も行う塾長は、まさにこのプレイングマネジャーといえます。
自ら行動で示すことで部下からの信頼が得られやすく協力しやすいというメリットがありますが、業務過多になるというデメリットもあります。塾長は自分の裁量で労働時間を長くしがちなので気をつけましょう！

優秀なプレイングマネジャーになるために
・環境整備を最優先で行う
・様々な人から学ぶ

環境整備とは塾の美観やPCのデータ整理を指します。仕事ができる塾長は受験終了直後から片付けに取りかかり、春になって生徒や講師が入れ替わる時には塾内が一旦リセットされた状態をつくります！

塾の見た目もデータなどの中身も整頓されていれば、探し物の手間が省け業務効率化できます。生徒・保護者から見てもいつもきれいな塾というのは印象が良いですよね。

優秀なプレイングマネジャーは、常に人から学ぶ姿勢があります。例えば、他の塾長に運営や営業の方法を聞いたり、授業研修に自分も参加したり、プレーヤーとしてもマネジャーとしても自分を磨き続けます。

働く時間をのばそうとするのではなく、環境を整え自分の能力を上げるという視点に切り替えましょう。

塾長の努力は一緒に働く社員やアルバイト、そして生徒・保護者に必ず伝わります！