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集中して長時間勉強なんて本当は無理!?それでも塾講師が生徒を集中させるための4ステップ!

2021/12/17

1.「集中」という魔法のようなもの

「集中しなさい!」「集中するためにゲームは没収!」「集中すればすぐなんだから!」

……という風に、『集中』という言葉はやたら必殺技のように使われます。

確かに、集中しているときは周りの音すら気にならなくなったり、嫌いな勉強をしている筈だったのにいつの間にか凄い時間が過ぎてしまっていたり、ある意味魔法のような結果をもたらしてくれることがあります。

しかし、世の中が生徒達(特に受験生)に押し付ける『集中』、本当に中学生の頃にやろうと思って出来ていましたか?できていた人もいたでしょうが、反面筆者自身もそうであったように集中なんてそういえば出来なかったぞ、という方も、決して少なくはないでしょう。これから筆者が紹介するのは、中学生の頃言っていた塾の先生が教えてくれた集中の方法です。「使えそう」と思ったら生徒さん達に、是非教えてあげてみてください。

2.人は長時間集中できないものだ!

長時間とは言うけどね、じゃあ、長時間ってどれくらい?

「3時間」? 「1時間」? いえいえ、1時間も集中できるならもう大したものだと言えるでしょう。中学生の(公立の)授業一時間は、50分くらいだった筈ですが、そんなに集中できる生徒なんて普通クラスに一人いれば多いくらいの筈ですよ。言ってしまえば、大好きなゲームをしている時ですらずっとは集中していない筈です。それなのに勉強に集中し続ける事ができるというのは、結構な無茶振りではないでしょうか。では、どれくらいの時間が集中の続く限度なのでしょうか。

筆者の塾の先生は、「本当に集中してるんなら20分で限度だな!」と笑っておっしゃっていました。20分って! 20分って言ったら授業半分も出来ないじゃないか! と当時は筆者も思ったものですが、この20分という時間、意外と大したものなのです。筆者はこの後紹介する方法で色々な時間で集中してみましたが、その結果2~30分程度が丁度良い、という結論を出しています。

3.20分間の集中! を繰り返す。慣れてから、時間を延ばす!

筆者は数学が好きだったので数学を例に出しますが、まずは20分間、集中する所から始めてみる事が大事です。これ、意外と大変ですよ?

意外とすぐには過ぎていかない20分!

数学の問題集を解き始めて、「疲れたーっ!」と思って時計を見ても大体の場合20分は経過していないんです。大体10分から15分くらい。でも、「あとちょっとかよ!」って思うと「じゃあ後○○問解くと丁度じゃないか?」なんて思う訳です。で、20分経ったらスパッと休憩しちゃいます。5分くらい。軽くチョコでも口に入れて、落書きして、コップにお茶を入れて。そしてまた20分間集中して取り組みます。そしてまた休みます。

20分じゃ足りなくなる……?

すると段々、不都合が生じてきます。生じなかったらこのサイクルを繰り返していけばよいのですが、受験生などの立場になると、大多数にはある不都合が生じるのです。「20分って短い!」って。問題はあんまり解けないし、何か集中しかけてたのに途切れちゃうし……。そんな風になったら後は簡単ですね。時間、延ばしていきましょう。でも一回の集中を50分以上にするのはお勧めしません。これ以上は効率が悪くなってしまうので。

繰り返していると、「自分のペース」が出来上がってきます。時計が無くても、大体同じくらいの時間のサイクルを作り出せるようになったら、もう「集中しなきゃ」なんて思う事は無くなっているでしょう。

長時間続けるなら体を動かして

参考までに筆者の経験ですが、通っていた塾でのお話を一つ。計算問題のプリントを大量に用意されて、50分間解いては提出して採点してもらってる間に次のプリントに挑み、採点が済んだプリントの間違いを訂正してまた提出して……を繰り返し続けたことがあります。50分経過すると、10分間休憩が入ります。それを繰り返すものでした。途中に長い休憩も入りましたが。

当時の筆者が50分間のサイクルを完遂できたのは、おそらくプリントを提出し、受け取りに行くという体を動かすフェーズが挟まれていたからだと思います。自宅での学習にだけでなく、塾での授業中にもちょっと体を動かす機会を作ると良いのかもしれませんね。

4.オンとオフをはっきり!

受験の為に睡眠を削って、遊びを削って、……志望校に合格!

そんなストーリーも悪くはないかもしれませんが、それで勉強が嫌いになったり……なんて勿体ないですよね?がっつり集中して勉強したなら、がっつり集中して遊ぶ時間も取らせてあげましょう。これについては生徒さんというよりご両親との関係になってくるかもしれませんが。しかしやはり、勉強ばっかりでは続くものも続かなくなってしまいます。テスト勉強も受験勉強も、最終的には自分から動けるようになるのが、理想的ですから。特に最初の内は、生徒さんが自分で「よし、今日はここまでで休憩(終わり)!」としやすいような区切りの付けやすい宿題を出してあげるのも、良いかもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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