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【塾講師対象】ユニークな授業ができるために!あと3cm踏み込んだ授業を心がける!

2021/12/17

塾ならではの授業を

まだ授業になれていない先生は参考書を丸写ししたような授業をしがちです。それはそれで一つのスタイルだし問題はないのですが,せっかく塾にきてもらっているのですから「参考書とは一味違う何か」が欲しいですね。特に子供を塾に入塾させたばかりの親は,塾のノートをしっかりと確認する傾向があります。親だって大人ですからノートをみれば,塾がどんなことを教えているのか,把握することができます。そんな親たちにも「へ~」っていってもらえるような授業を心がけたいものです。

通販の販売士さんから学ぶ

話は変わりますが,テレビ通販に出演している販売士さんと食事をする機会がありました。彼によると,商品に興味をもってもらって売り上げをあげるコツは,レアな情報を付加することだそうです。たとえば,包丁を販売する番組で,野菜や魚を鮮やかに切ってみせるのはもちろんのことなのですが,つけあわせに何をたしたら料理がおいしくなるのかなどの,ちょっとした情報を付け加えることがコツだと言います。

「奥さん!ほら,こんなに上手に切れるでしょ!これでご主人も大喜び。パセリも添えてあげてね。これって目にいいのよ。ご主人もパソコンの仕事で目がつかれてるでしょ!」

こんな具合です。きれいに切れてきれいに盛り付ける,ここまでは一般的なことで,そこに番組でしか聞けないパセリの情報を付加しているんですね。不思議なことにたったこれだけのことで販売士に対する信頼度があがり,商品の売り上げが劇的にあがるとか。ちなみに,テレビ通販のギョーカイ用語で情報を付加することを「お客さんにあと3cm近付く」と呼ぶそうです。

塾の授業もちょっとした工夫で質があがる

話を戻します。塾の授業も通じるところがあるんです。たとえば,有名なメガフェプス。目的語に動名詞をとる動詞ですよね。

「みんないいかい!メガフェプスって覚えるんだよ!これは何の参考書にも書いてあって,みんな知ってることだから絶対に覚えるんだよ。でもうちのクラスは,もう一歩踏み込んで,admitとdenyも覚えちゃおうか!”メガフェプスダー!”でいくぞ!うちのクラス限定だぞー!」

古文だって色々とありますよね。たとえば,”り”はサ変の未然形,四段の已然形で「りさみしいね」は有名です。みなさんもそう覚えませんでしたか?

「”りさみしいね”だと間違えやすいから,うちのクラスは”さみしいぞエリカ様”でいくぞー!」(さみ”サ未” しい”四已” ぞ”存続” エ”e段” リカ”完了” 様)

「”すいかとめて” より ”すいかとめてよ” の方がいいよね。だって推量は時間や期間のときに”予定”の意味になることがあるものね!」

あと3cm踏み込む

上にあげた例のように(有名な例ですが),あと3cm踏み込むことで授業のオリジナリティがあがります。一般的に知られている覚え方にちょっとした情報を付け加えただけです。親御さんも自分たちが覚えてきた覚え方に情報が加わっていれば「やっぱりプロね」という感想をもちやすいですよね。生徒からの信頼度も確実にあがります。「先生に教わりたい!」と言われるようになりますよ。ぜひ,一工夫を加えてみてください。

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