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【悩める塾講師必読】こんなときどうする?業務中トラブルと対処法

2021/12/17

こんなときどうする?もしもの時にきっと役に立つアドバイス!

誰しも、最初は緊張する、塾講師デビュー。でも、きっと自分を成長させてくれる塾講師経験。今回は、こんなとき、どうすれば良いのだろうというシナリオに沿って、解説していきたいと思います!

シナリオ1:「塾の電話が鳴っている!」

塾の電話が鳴っている。あれ、塾長は?? え、これって出るべき?でも、今月入ったばっかりだし、出たとしても足をひっぱるだけかもしれない。鳴りつづける、電話…

こんなとき、あなたなら、どうしますか。

電話に出るの、緊張しますよね。ましてや、相手が分からないし、プライベートの電話とはわけが違います。でも、電話には、出てくださいね!電話応対って、慣れが大事なんです。自分で対応できない時は、伝言を承れば良いのです。

「お電話ありがとうございます。●●塾の●●です。」

→「恐れ入りますが、塾長が今席を外しておりまして、詳細は私では分かりかねますので、後程、塾長より折り返し電話させて頂きます。」

→「本日、都合の悪い時間はございますか。」

→「それでは、本日中に折り返し電話させて頂きますので、失礼いたします。」

が出来れば、多くの例で応用が効きます! その際、用件をしっかりと聞いて、折り返し電話をしたときに齟齬が無いように努めましょう。そして、電話がかかってきた時間、誰からか、用件を必ず紙に書いて、担当者に渡しましょう。電話に出たら、全部自分が解決しなくてはいけない。そんな思いから、電話に出るのをためらってしまうかもしれませんが、何事も経験!! 電話応対も自分の特技にしてしまいましょう!!

シナリオ2:「生徒が来ない」

さあ、指導開始5分前。気合を十分に入れて、授業準備も万全に済ませ、あとは主役の生徒さんが来るだけ。あれーいつもならそろそろ来るころなのに…。授業開始3分経過…もしかしたら、今一生懸命向かっているのかな。授業開始5分経過…電車に一本乗り遅れてしまったのかな。もう少し待ってみよう。授業開始10分経過…ん~。忘れ物をして1回家に帰ったかもしれない。待とうかな…どうしよう。

こんなこと、実はよくあるのです。講師の遅刻はとてもとても稀だと思いますが、生徒さんの遅刻というものは意外に多いのです。1日に1人は必ず遅刻するといっても、過言ではないはず。

こんなとき、あなたなら、どうしますか。

私が塾講師をしていた塾は、10分ルールを採用していました。生徒さんが、10分経っても来なかったら、保護者に連絡し、必ず連絡ノートに電話した時間を記録するというものです。でも、来るまでの10分間ただボーっと席に座っているのでは、塾講師失格です。塾長に問い合わせたり、自分で調べたりして、事前に欠席、遅刻、振替の連絡が入っていないかチェックしたり、教室外を見回ったりして、出来ることをしっかりしましょう。もし、事前にそのような連絡が入っていたにも関わらず、保護者の方に「生徒さんが来ないのですが…」と連絡してしまったら、どうなるでしょうか。逆に自分が生徒さんの親だったら、どう思いますか。きっと、「きちんと連絡したのに、どうして伝わっていないのだろう。」と思うと思います。自分の目で確認する、という行動が、塾の現場でも大いに求められます。

保護者の方に連絡するメリットは色々とあるのですが、保護者の方が仰られる言葉でこちらも準備が出来ることがあります。下にその例を書きます。

「あ、授業あるの忘れていました。」→来れそうなら、気を付けて今から来てください!

「あ、欠席連絡忘れていました。」→今日は、お休みですね。お大事にして下さい。

「さっき、家を出たんでもう少しで着くと思います」→もう少しで来てくれるんだ。一安心。

「だいぶ前に家を出たんですが…」→事故に遭ってないかな。塾長に報告!5分待ってまだ来なかったら、もう1回電話するということを保護者の方に伝えよう。

「体調が悪くて、少し遅れると思います」→今日は体調が良くないんだ。いつもよりも気をつけて、無理のないようにしてあげよう。

塾講師は、ただ知識を教えるだけの人ではありません、その生徒さんの体調や安全と保護者への連絡も大事にしてください。

シナリオ3:「あれ? 宿題は?」

「●●くん、宿題やってきた?」「うん!!」しかし、そこには、白紙のノートが…。

こんなとき、あなたなら、どうしますか。

今度は宿題に関するシナリオですが、生徒さんの宿題の形跡がこちらから分からないことも結構あります。そういう時は、「宿題確認チェックやるよ~。」と言っていました、ええもちろん抜き打ちで。宿題をやっていれば、答えられる問題を最初の数分で解いてもらいます。その様子で、ある程度把握出来ます。確認チェックである程度できれば、「お家で何かの紙に書いて宿題やったのかな?」と話を進めることが出来ますし、もし、理解が不十分であれば、その解説から授業はスタートします。そして、さりげなく、優しく「宿題少し難しかったかな?」と聞いてあげましょう。そうすると、大抵の生徒さんは、「時間なくて、やれなかった。」「難しいから、分からなかった。」「問題文が長すぎて、諦めてしまった。」などなど、きちんと説明してくれます。これが、私たちの求めている答えです。その生徒が出来ることも知りたいのですが、1番知りたいのは、どこでつまづいているのかということですよね。時間がない、難しい、問題文が長い、生徒さんにしてみたら、どれも立派な理由です。これを言ってくれると、この生徒さんに出す、宿題の量、難易度、宿題の種類を把握することが出来ます。私たちがやってはいけないことは、生徒さんが出来ないものを出来るものとみなして、次に進んでしまうことです。分からないこと、キャパシティーオーバーで出来ないものを言ってもらえる雰囲気作りがとっても大事なのです。そして、嘘をついてしまったことについて、責めないで下さい。「なんで、やってないのにやったって言ったの?」これを言ってしまうと、生徒さんは心を閉ざしてしまいます、悲しい気持ちのまま、授業終了までの時間を過ごさなければなりません。この言葉の代わりに、「宿題は、もちろんやってきて欲しいから出しているんだけど、出来なかったときは、出来なかったと言って良いんだよ」と、出来なかったと言って良いんだよということを伝えて下さい。それにより、そのあとの時間が生徒さんにとって苦痛の時間ではなくなるはずです。次に、宿題で出来なかったものを、必ずその授業で理解してもらうようにしてみましょう。授業終了時にまだ一人で解けないようだったら、同じ問題を宿題にしましょう。きっと、次の授業時には、生徒さんのノートに鉛筆や消しゴムで形作られた努力の成果を見ることが出来ると思います。

シナリオ4:「バタン、突然大きな音が」

なんだか、生徒さん、いつもより元気ないな。疲れているのかな。他の生徒さんを教えている間に、バタン!!さっきまで椅子に座っていた生徒さんが、床に横になって、苦しそうにしています。

こんなとき、あなたならどうしますか。

いきなり、このような状態になったら、ビックリしますよね。でも、焦らずに、対応しましょう。

まず、応援を呼びましょう。

塾長でも他の先生でも応援を呼んで下さい。授業の進行、救護、保護者への連絡を同時に行うことは、一人では出来ません。それから、本人に「大丈夫?」と声をかけてあげて、救護しましょう。幸い、私の体験したケースは、熱があったのだけれど、塾に来てくれて、気持ちが悪くなって倒れてしまったということでした。幸い、保護者の方がすぐに迎えに来て頂けるということで、その間、講師のコートなどを枕や、敷布団や、掛布団にしたりして、即席ベッドを作って、生徒さんに待ってもらうことにしました。

このようなエピソードは3年間の塾講師経験の中で1度でしたが、貴重な経験として、今でもよく覚えています。とても大人しく、わがままを言わない生徒さんだったので、体調が悪くても、私に迷惑がかかると思って言い出せなかったのかもしれないと私自身も反省し、勉強になりました。

数日後、いつもの笑顔で来塾してくれた時はとてもうれしかったです。

私が経験したケースは、救急車を呼ぶまでは、行きませんでしたが、場合によっては、救急車を呼ぶことも必要です。

今回、初めて、塾講師を始める先生向けに、記事を書かせて頂きました。塾講師はとてもやりがいのある仕事です。是非、生徒さんと共に成長し、素敵な先生になって下さい!!

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