言うことを聞いてくれない生徒に悩む塾講師必見!生徒はどこまで叱っていい??
こんにちは!塾講師の経験がある方は生徒を叱ってもいいのか。叱っていいとしたらどの程度までなら叱っていいのかと考えたことが一度はあるのでしょう。この問題はもちろんこれから塾講師を始めようとしている人も考えなくてはならない問題です。
塾講師であれ、家庭教師であれ一応は生徒を指導させてもらっている立場ですが、その指導というのはただ単に勉強を教えるということだけに留まるのでしょうか?やはりそこは勉強だけではなく、他にもある程度の礼儀や言葉遣いも講師は教える必要があるのでしょうし、親御さんもおそらくそれを望んでいるでしょう。特に小さい子供は身近ではない人にそういうものを教えてもらったほうが素直に聞くものです。
また時には生徒を諭すだけではなく、叱らなければいけない場面もあるでしょうし、またそうしないと授業が一向に進まないこともあります。叱る場合があるとしてもその程度や叱り方には相手の年齢、性別などを考えてやる必要があります。
相手が小学生だったらどうする??
小学生を指導するのは結構大変です。特に集団授業が大変です。小学生の子達ははっきり言えば親御さんから塾に行かされているといっても過言ではないです。その他授業に臨む姿勢もあまり真剣ではありません。遊びたい時期なので当然といえば当然です。そのため塾での授業中も授業と関係ない私語をして授業が一向に進まなかったりすることもあります。また宿題を何度も忘れてくる生徒さんもいます。この場合はある程度叱ることは必要です。感情に任せて叱らないように、諭すようにしかりましょう。なぜ叱られているのか理由も分かりやすくしっかり教えてあげましょう。
例えば授業中に無駄話をずっとしている小学生の生徒さんがいたら、
「今は遊びの時間じゃなくて授業の時間だよ。つまり勉強しなくてはいけない時間なんだよ。君がおしゃべりをずっとしていると授業が進まないし、他の人にも迷惑だから授業中は静かにしなくては駄目だよ。」
という様な感じで諭すように叱ってあげましょう。生徒さんも相手の目をみて真剣に話しかければわかってくれるものです。声を荒げずに、表情もあまり強張らせないように気を付けましょう。普段から怖い顔つきの人、無意識に相手をにらんでしまう人は特に注意です。
一度このように叱ってみても言うことを聞いてもらえなかったら、塾長に相談しましょう。これ以上強く叱ると泣き出してしまうこともありますし、後で親御さんとトラブルになることもあります。ある程度厳しくしかるためには親御さんの許可ももちろん取らなくてはいけません。
最近は過保護に育てられている生徒さんもいますし、言葉はあまり良くないのですがモンスターペアレントと呼ばれる親御さんが一定数いるのも事実です。それぞれの家庭には教育方針というものもありますから、そういうことも頭の片隅に置いておきましょう。
中学生の場合は??
生徒さんが中学生だったらどのように対応すればいいでしょうか?中学生も小学生と同じように授業中におしゃべりをしたり、宿題を何度もやってこなかったりということもありますが、中学生に特徴的な点もあります。
中学生にもなると、講師の人が社会人であるのかバイトの大学生であるのかすぐ分かりますし、そのことを認識しています。そして大学生なら自分たちとそんなに年も変わらないと彼らは考えるので、講師のことをなめてかかることがあります。中学生は反抗期の一番中心な時期ですしこれはしょうがないことです。自分が中学生だった時のことを思い出せば、心当たりのある方はいるのではないでしょうか。中には学校の先生ですらなめてかかっていた経験のある人もいるくらいでしょう。
最初が肝心です。一度なめられて下手に見られてしまうと中々改善しなくなりますし、授業にも支障が出ます。なので少し厳しいくらいに叱っても最初なら大丈夫です。もちろん感情に任せてではなく、さっき書いたように諭すようにです。まず、自分は君たちの先生だということを教えましょう。
叱られ慣れていない子もいますし、女の子の場合は男の子よりも叱られることに対する耐性があまりないこともあるので、そのあたりは生徒の性格などを判断してから叱ってあげましょう。
さすがに高校生は叱る必要がない?
高校生ともなると年もほとんど同じですし、小学生や中学生のように塾に来させられているという感覚ではなく、自分の将来のために塾に通っているという意識を大多数の人は持っているでしょう。なので授業を殊更に妨害したり、おしゃべりに夢中になるということはほとんどありません。
彼らはもうほとんど大人ですし、自分のことは自分で管理したいはずです。なので自主性になるべく期待しましょう。宿題を連続で忘れてくることがあっても、それは文化祭や部活の試合など何らかの理由があるはずです。まとめて自主的にやってくれるまで叱るのは控えましょう。
特に大学受験の時期には自分たちの経験でわかると思いますが、かなり神経質になっています。彼らも自分では無意識の内におかしなことをしたり、反抗的になってしまうこともあるかもしれません。そのような事情も察してあげましょう。
最後に
今回、叱るということについて色々述べてきましたが、教職免許も持っていない我々大学生・大学院生の塾講師に叱る権限などあるのでしょうか?まず、私たち塾講師は塾や親御さんに雇われているのですからその任務全うすることが仕事になります。なので、その職務をどうしても続行することができないと思われた時だけに叱る権限が発生するわけだと私は思います。叱らないで、違う方法でその状況を切り抜けられるのならばそうしなければなりません。
生徒さんを叱るということは言い換えれば最終手段のわけです。なぜなら叱るという方法は効果的ではありますが、生徒さんに深い傷を負わせてしまう場合もあるからです。自分の経験でこれぐらいなら大丈夫だと思っても、当の本人にはそうでない場合もあります。そうすると最悪、生徒さんはもう塾に来なくなってしまいます。
これは塾や親御さんが最も避けたい事態です。塾は生徒さんが集まらなければ経営が成り立ちませんし、親御さんも自分の子供が安心して通わせている塾で心に傷を負うのは耐えられないはずです。
生徒の前に立ったりすると自分が偉くなったかのように感じる人がいます。そんなはずはありません。本来、生徒と講師の関係は対等なはずです。むしろ生徒側は自由に塾を辞められるため講師の方が立場は下かもしれません。塾はいたるところにありますし、しょうがないです。自分が偉くなったからある程度は叱ってもいいなど思わないようにしましょう。ましてや、自分のストレス発散などの理由で叱るなどということは絶対にあってはなりません。
まずは本来、塾講師には生徒さんを叱る権限など無いということをまず認識しましょう。最初は少し違う方法で対応してみて、それでも駄目だった時は塾長や親御さんに相談してから叱りましょう。
長々とお付き合いして頂きありがとうございました。塾講師ステーションでは数多くの募集がありますし、条件検索もできます。きっとあなたに合う仕事があるはずです。この機会で叱るということに理解を持っていただけたのなら、次は塾講師ステーションで実際に仕事を申込み、充実した塾講師ライフを始めてみてはいかがですか?