【塾講師必見】授業につかってみよう!あくまで「指導」に便利なサイト【まとめてみた】
あくまで「指導」に便利なサイト
さぁ続きます、【まとめてみた】シリーズ第2弾。前回(【まとめてみた】あくまで「指導」に便利な参考書(英数国))はあくまで「指導」に便利な参考書を紹介したわけですが、今回はあくまで「指導」に便利なサイトを紹介していきたいと思います。
生徒の自学自習にはすこぶる役立つことはありませんが、指導には絶対に役立ちます。
参考書と違い無料なので、是非覗いてみてください。
総合
指導要綱
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/
中学受験・高校受験・大学受験の入試問題はこれを踏まえて作られています。国が「これに従って授業しなさい」って命令している文書みたいなものですからね。しかし指導要綱を読んだことのある塾講師は少ないような気が…
それぞれの指導要綱は分量が多く、100pを超えますので、部分部分を読むことをおすすめします。オススメは、科目ごとに「ここを理解するべし」というようなリストが書いてあるので、それを参考に授業を組むといいかもしれません。
ちなみに何より、中学校の科目、高校の科目がどういった位置付けに設定されているのかを細かく書いてあります。なぜ数Iという科目が存在するのか、なぜこの学年で、それを学ぶべきなのかまで。
もしそれが理解できないのであれば、過去のどの単元を復習すればいいのかまで、本当に細かく書いてあります。
下手な参考書を見るよりはこれを見たほうがいいです。国のお墨付きなので。
【具体的な使用方法】
私は数学に重宝しています。数学も単元ごとに分けられてはいるのですが、それぞれの単元で生徒が何をどれだけ理解すればよいのかの指標がよくわからないので、高等学校(または中学校)学習指導要項解説の各科目に書いてある「内容と内容の取り扱い」の項目を参考にしたりしています。
プレゼンテーション・パターン
http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/
個別指導ではあまり関係ありませんが、集団指導を行う際、プレゼンテーションを意識する必要があります。プレゼンテーションを行うときに何を気をつければいいのだろうか。項目で整理されており、それぞれに詳細な解説がありますので、かなり有用です。
【具体的な使用方法】
新人さん向け。集団指導に自信がないと思った時に参考にしてください。ちなみに個別指導の塾講師の方も、保護者に何かを説明しなければいけない場面に直面した時は、聞き手は一人とは言えほとんどプレゼンテーションを行うようなものです。そのときにもこれは必ず役に立ちます。
英語
英辞郎
塾講師は別に英語圏のネイティブではないので、当然わからないイディオムやら単語やらに出くわしまします。しかし、受験英語までになってくると、辞書に載っていないような表現が飛びててくることも少なくはありません。
とはいえ、新しい辞書を買うお金はない。
そんなあなたに、英辞郎。
おそらくサイトの中ではもっとも語彙が多い辞書だと思います。教えている隙間に携帯を開いて(本当はいけないのですが)、英辞郎から語句を検索すると意味を教えてくれます。
しかもイディオムも完璧。 さらには例文も発音も付いているので、文句なしです。
【具体的な使用方法】
電子辞書みたいなものです。わからなかったらすぐに調べましょう。
英語ネット ー事例・指導案ー
http://www.eigo-net.jp/info/case/
指導要綱とは少し違うのですが、こちらは英語を教えるときに、具体的にどのような教え方をしたらいいのかの事例やら指導案やらを掲載してくれているサイトです。例えば長文ってどうやって教えればいいのでしょうか?音読させる?意味を調べてもらって訳してもらう?
いやいや、もっと色んな指導方法があります。
アルバイトの塾講師ではなく、プロの教育者が作成した指導案なので、自分の指導方法に困ったら一度覗いてみるのはありかもしれません。
【具体的な使用方法】
特に新人さんにオススメ。自分がどのような授業をすればいいのか迷ったときの参考例として。
掃除機496和訳道場
http://makoto8128.blogspot.jp/2008/04/crown-english-series-ii-new-edition.html
これは使える人と使えない人がいます。使える人というのは、その生徒が「CROWNⅡ」(高校生用)という教科書を使っていた場合にはすごく便利です。そこにある全ての英文の和訳と、細かすぎて品詞分解とも言えるぐらいの文法解説を展開しています。
数学
中学校数学学習サイト
タイトルどおり、中学数学に関する知識を網羅したサイト。どちらかというと生徒に直接見てもらったほうがいいですが、自分が当たり前だと思っていた知識を、どのように解説すればよいのかの視点にはなります。特に「各単元要点まとめ」がおすすめ。単純に公式を羅列しているだけじゃなくて、その単元で生徒がどのようなことを理解しておけばよいのかをきちんとまとめてあります。
一応指導要綱にも同じことは書いてあるのですが、こちらのほうが見やすいですね。
ちなみに問題集とかも揃っているので、指導にすぐにつかてしまうというのもまた利点です。
【具体的な使用方法】
数学の教え方に困ったときに。(でも実際は本の参考書を読んだほうが、わかりやすいと思います。)
受験数学テーマ集
http://www2j.biglobe.ne.jp/~hanataro/hanapuri0.pdf
高校数学において受験までに何を理解していなければいけないのかをまとめたもの。少々見づらいですが、教科書にのっているもののみならず、受験に必要な知識がひと通り揃っています。教科書には基本的な考え方、基本的な解き方、基本的な公式をひと通り掲載していますが、実際の受験では受験数学の「定石」が存在します。市販の参考書(例えば青チャートや1対1対応)は、定石を網羅してくれるが、このテーマ集はサイトとしてそれらの代用となっています。
サイトである分、具体的な問題がなかったり、見やすさにかけていたりしますが、塾講師が生徒に教える分には十分に有用です。大学受験をする生徒を持っている塾講師はプリントアウトしてひと通り目を通す価値はあります。
【具体的な使用方法】
高校数学を担当するときには、授業計画を作る前にかならず読むべきです。彼らがどんな定石を学ぶべきなのかのリストを事前に知っておくことで、ゴールから逆算して計画を立てることが容易になります。
国語
論理的な議論の構築方法について
http://www.gges.org/ueyama/works/argument/index.shtml
これが何に役立つか。国語の現代文、特に論説文はそうなのですが、「論理」を重視する文章です。その文章は何を提起して何を主張しようとしているのかを読み取るためには、背後にある論理を読み解く必要があります。
そして世の中には「論理学」という言葉があるように、論理を体系化することには苦戦しているわけです。
そうであるからこそ、論説文の問題を公式のようなもので読み解くのは難しいわけです。
というわけで、だったら論理そのものをある程度理解すれば、国語もできるようになるのでは?と思って、それに役立つサイトがこれです。
論理的な文章を書く方法をある程度学ぶからこそ、その読み解き方も学ぶことができます。自分の国語力を上げるもよし、これを使って生徒の論理性を上げるもよしです。
【具体的な使用方法】
まずは自分の論理性を鍛える。国語を教えるには、やはりまずはこれです。論理的な人になれば、指導も論理的になりますし、国語の解説もいっそうわかりやすいものになります。自己研鑚のためのサイトですね。
古文助動詞マニュアル
http://www.ppmz.com/misc/jodoushi/jodoushi.htm#uchikeshi_zu
古文って何をやったらいいんでしょう?
こう聞かれることはやはり多いでしょう。古文を苦手とする生徒も当然多いと思います。しかし、実際には古文を読解するような大学は少なく、古文の文法をある程度学んでおけば、平均点ぐらい取れてしまうのが現実です。
そこで生徒に、古文法の中心である助動詞は教えておくべきでしょう。
とはいえ古文は大学に入って使うことがほとんどない。忘れてしまいます。
そんなときの復習に役立つのがこのサイトです。
【具体的な使用方法】
古文法の復習に。その助動詞はどういった意味で、どんな場面で用いられるのか詳しく書いてありますので、単純に表を丸暗記するのみならず、意味付けながら学習することが可能です。
古文読解力を高め,自ら古文に親しむ生徒を育成する教材の研究
http://www.saga-ed.jp/chouken/choukikenshuu_jigyou/chouken_report/h16/pdf/6p/09terasaki.pdf
高校の教員によって書かれた古文読解についての論文。普通の論文と違って、かなり平易な文章で読みやすいです。古文読解の一般的な方法について記述してありますし、またそれをどう教えたらいいかについて意見を述べてくれています。その根拠を、実際の指導から得た事実から持ってきているので信頼性も高いです。
古文をどう教えたらいいのか、と思った時の、一つの参考となるのではないでしょうか。
【具体的な使用方法】
古文読解の授業に悩んだ時に、是非。古文読解に対して生徒がどのような心で臨むものなのかを事前に把握することができますので、事前準備として一読しておくとよいでしょう。