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保護者と協力して生徒の成績を上げる時のポイント

2021/12/17

保護者との連携

講師の皆様こんにちは。

今回は保護者とうまく連携を取り、それを生徒の成績アップにつなげる方法をご紹介します。

生徒の対象はとりわけ中学生になります。

では、早速、順序立てて説明していきます。

まず、私が今回皆さんに伝えたいことは、クレーム対応だったりとか、そういったことではありません。

これは少し極端な言い方になってしまいますが、どちらかというと

クレームを我々講師が保護者につけるときです。

 

講師の皆様は、受けもっている生徒の保護者に、ご自分から電話されるときがあると思います。

例えば、しっかり家でも勉強しているか・宿題をやってこないのでお母さんの口からもやっているか確認してあげてください・最近遅刻が多いなど、理由はたくさんあると思います。

また、こんな理由もありませんか?


とりわけ生徒が手に負えない、という理由です。


何回注意しても聞かなかったり、態度が悪かったり、もちろん我々講師の口から手に負えないので電話させていただきましたと言うわけにはいかないので、遠回しに言っていると思います。しかしそのせいもあってか、保護者に電話しても改善されることはあまりありません。

今記事では、その理由と、手におえない生徒のなかでも極めて厄介な、

普段から勉強せず、テスト前すらやろうとしないという理由による保護者対応に重点を置いて説明していきます。

手に負えない生徒への対応

生徒が手に負えなくなることは当然のことです。彼らはまだ子供です。なのでそれを恥じる必要はありません。ですが、ほったらかしにしていいというわけでもありません自分が言ってもダメな場合、他の先生に注意してもらうなり、今回の主題である保護者への電話が必要になってきます。なので決して諦めずに私がこれから紹介することを参考にし、実行していただけたらと思います。


手に負えない光景というのは、授業中とてもうるさくしていて他の生徒に迷惑がかかっている・注意してもまるで聞かないような光景だと思います。それもそうですが、とてもおとなしい生徒が何回言っても宿題をやってこない・授業態度もよく、宿題もしっかりやってくるが遅刻癖が治らない。これらも手に負えない生徒の1人だと私は思います。集団で教えている講師の方も、個別で教えている講師の方も自分が持っている生徒の中で、必ずと言っていいほど1人はいると思います。

その時にもっとも有効な手段が、保護者への電話だと私は思います。

何回言っても勉強しない生徒

中でも1番手に負えなくなるときは生徒が勉強することを放棄したときです

塾の目的は生徒の成績を上げることです。そのためには勉強させなければなりません。それも塾内だけではなく、家でも勉強する習慣をつけさせないとテストでいい点数は確実に取れません。

私たち講師が特定の生徒と会うのは週に1回であることが多いと思います。そしてその1日の限られた時間は、その日にやる単元でいっぱいいっぱいになってしまうことがよくあります。宿題をやってこいと本気で怒る時間もあまりありませんし、怒ったとしても、やる気になるのは1,2日間ぐらいだと思います。そして来週また会う頃には同じことを言っています。

それに比べ、保護者と生徒は毎日会います。これは当然のことですが、このことが重要なのです。

親から毎日口うるさく言われればさすがの生徒もしっかりやることをやってきたり、時間を守るようになります。ですが、このような展開はあまりないのではないのでしょうか?

保護者に電話したら、生徒がしっかり言われたとおりにやるようになった体験は私自身もあまりありません。

それはなぜか。

生徒が本当にダメな子であるからではありません。

親が自分の子にきちんと注意していないからです

そして、それは、私たち講師の言葉にまるで説得力がないからなのです。

なので、まず、私たち講師は、そのような親に、危機感と自分の子供の現状をしっかり認識させ、納得させなければならないのです。私の子供はこのままだとまずいと本気で思わせなければならないのです。

その際にどのように言えば保護者の胸に響くのか、それを紹介していきます


 保護者に必要な認識

まず大事なことは、現実を知らせることです。子供の成績や能力を過信している保護者の方々は多くいます。

ですが、それは保護者の方の責任ではありません。それは生徒が家では勉強をしているふうに見せているせいです。勉強をしてくると言って自分の部屋に向かう生徒のほとんどは、実際は勉強していません。テレビ・ゲーム・漫画そして最近はやりのスマートフォンのアプリをやっているのです。保護者が推測している自分の子の勉強時間は、実際子供がやっている3倍ほどだといっても過言ではありません。

このような悩みを電話でよく聞きます。うちの子はしっかり勉強しているはずなのになかなか成績が上がらないんです。勉強の仕方が悪いんでしょうか、このような言葉を聞いたとき、適当に答えてはいけません。

本当に家でやっているのですかとこちらから聞いてみましょう。

勉強していると言ってはいるんです、と保護者が答えたときは、時折やっているか確認してあげたり、問題を出してあげたりすることを勧めてみましょう。これで実際に自分の子の実力を分からせることができます。

ですが、最近はこうもうまくいかなくなっているのです。それは先程も申し上げたように、働く親が増えたからです。よく生徒の親に電話すると、生徒がでて、お母さんは今仕事中だといわれます。

このような場合は自習室に来させましょう。親に勉強していると思わせて実際はせず、ひどい成績をとっても平気な顔をしている生徒には周りが勉強している環境が必要です。勉強というものはやらされるものではなくてやるものであり、やらされてやったとしても意味がないという言葉をよく耳にしますが、それは理想論であり、ただ講師が生徒を見放すのに使う口実にすぎません。

高得点を取れる生徒と取れない生徒の違い

勉強をする生徒としない生徒の違いは勉強が面白く思えるかどうかではなくて、

テストでいい点を取った時の快感を知っているかどうかだと私は思います

もちろん、勉強それ自体が好きでやっていて、成績がいい生徒もいます。


ですが、いい点を取る生徒が、全員が全員勉強好きであるとは限りません。ただ、テストでいい点を取った時に得られる喜びを知っているのです。テストを受ける前の自信・予想していた問題が出るか出ないかのワクワク感・クラスで何番目なのか・あいつに勝ったかなどの闘争心・そして勉強したぶん、いい結果が出た時の達成感…ただ1回の定期テストでこんなにも楽しみがあります。模試も同様です。とりわけ定期テストは範囲が前もってわかっているので、勉強しさえすればできます。なので、講師と保護者がうまく生徒をやる気にさせられるかが重要です。


講師と保護者で定期テスト対策

まずは保護者の方に、定期的に勉強しなさいと言うのをやめていただきましょう

大事なのはタイミングと言葉です。

定期テスト二週間前に、前回特に点が取れなかった科目を勉強しているかを確認していただきましょう

保護者の方にお願いをするときは、このように具体的に言うことが必要です。講師は、5教科全ての面倒見きれません。見れて1、2教科ぐらいです。なので講師の方はまず、テスト2週間前にその生徒がテスト範囲をしっかり把握しているか確認しましょう。テスト2週間前に勉強させないとすべての教科でいい点数を取ることはとても難しいです。なので家でも塾でも2週間前からテストを意識させる必要があります。

英語、国語の対策

それから英語は確実に早い時期から勉強させなければいけません

他の教科と違い1回のテストで一単元ではなく一回やったことがそのまま継続して出てきます。なので、テスト範囲以上の勉強が必要になります。英語と数学は塾で面倒見れますが、ほかの教科までは無理です。無理して1人の生徒に固執してしまえば他に受けもっている生徒の対応がおろそかになってしまいます。ここで他の教科は保護者の方にお願いするのです。

お願いといっても先ほどから申し上げている通り、ほとんどの保護者が働いていて忙しいです。なので手間がなるべくかからないようなお願いをしましょう。例えば、国語であれば音読を聞いてもらうだけで結構です。

国語では全く同じ文章が出ます。教科書を繰り返し読めば、漢字の問題が出てきても、接続詞の穴埋め問題が出てきても、すぐに対応することができます。しかし、ほとんどの生徒がめんどくさがってやりません。2週間まえから一日一回音読すれば本文は完璧に頭に入りますし、また親が忙しくても5~10分ほどしか時間はかからないのでやってくれると思います。

理科、社会の対策

残りの理科、社会、これは暗記科目です。覚えているかいないかで勉強しているかしていないかがすぐにわかります。なので少し問題を出すだけで保護者の方でも自分の子の理解度を簡単に確かめられます。

学校から配られるワークがあります。ワークのテスト範囲の部分を1ページ出してあげるように保護者にお願いしましょう。1ページといっても問題を言って、単語を答えられるかどうかだけなので、すぐに終わると思います。理科、社会どちらもです。定期テストの理科、社会はワークを3回やれば確実に点を取れます。2週間前からこれをやっていただければ、各教科14ページは絶対にやったことになります。なのでテスト前に手をまだつけていないという状態はありえなくなるのです。

まとめ

このように講師が面倒見る教科と保護者の方に見てもらう教科と分ければ効果的だと思います。

このような生徒に必要なことは

授業でやったことをしっかり復習すればいい成績が取れることを理解させること

その生徒の親に理解してもらい、協力してもらうこと

です。

私達は講師です。いろいろな生徒と接します。仕事をしていくうちにこのような生徒に会うことも必ずあると思います。そんな時に見捨てたり、なるべく接触を避けたりしようとせずに、今回私が紹介したやり方で、保護者の方と協力して成績の向上を計っていただけることを心より望んでいます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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