今日は小学校算数の和差算について扱います。方程式の基本なので、ここをきちんと理解出来ていると、中学数学にもスムーズに入って行くことができます。(小学生でも文字式を学習するようです)中学生でも数学が苦手だ、という学生を担当している場合は、和差算をきちんと理解出来ているかを確認してみて下さい。
和差算とは?
和差算:異なる数字の和と差を用いて、それぞれの数字を求める解法
問題例としては、
大小2つの数があります。その和は12、その差は6です。2つの数は、それぞれいくつですか。
A、B、Cの3つの数があります。3つの数の合計は935で、AはBより115少なく、BはCより321少ないそうです。それぞれの数を求めなさい。
2つの数を求めるもの、3つ以上の数を求めるものがあります。数を求めるものや、値段を求めるものなど出題方法にバラエティーはありますが、どれも数直線を書くことで解決できます。
2つの数字の求め方
大きい数を求める場合:(和+差)÷2
(和+差)によって、大きい数2つ分が求まります
小さい数を求める場合:(和ー差)÷2
(和ー差)によって、小さい数2つ分が求まります
実際数直線を右のように書いて説明するとイメージし易くなると思います。
2つの数字を求める場合は、数直線を書かないでも解けるようにしておくと良いでしょう。
3つの数字の求め方
3つの数字にも公式は存在するので紹介しておきます。
大きい数を求める場合:(和+(差1)×2+(差2))÷3
真ん中の数を求める場合:(和ー(差1)+(差2))÷3
小さい数を求める場合:(和ー(差1)ー(差2)×2)÷3
さすがにこれを覚えるのはしんどいので、3つ以上の数字は数直線を書くようにしましょう。
考えるポイントとしては
「求めたい数」の線分の長さを揃える
ことです。3つの線分の長さを揃えから、数字の個数(この場合は3つ)で割り算します。最後に3で割る前に足し算や引き算を行いますが、足し算、引き算によってどこの値が求めたいのかを意識させましょう。